NO.2934 今回初訪問、10.8唐津車両センター「トレインフェスタ in 西唐津」リポート | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 佐賀県の唯一の車両基地でありまして、唐津線西唐津駅に隣接します、唐津市の唐津車両センターには、現在これからご紹介します5形式が気動車・電車と所属しておりまして、総両数は85両(気動車16両・電車69両)にも及びます。
 
 唐津車両センターは、かつて国鉄時代からさかのぼりまして、西唐津機関区、電車が導入された事をきっかけに名称が変更されました唐津運転区、そしてJR化後に唐津運輸区→唐津運輸センター→唐津車両センターと変化しておりまして、現在の名称に変わりましたのは平成23年からでありまして、鉄道事業部制で初めて採用されました唐津鉄道事業部から、現在は佐賀鉄道事業部唐津車両センターとして現在に至っております。
 
 電車に関しましては、何と言いましても福岡市地下鉄空港線(←旧称・1号線)に乗り入れまして、唐津~福岡間のスピードアップに貢献した事は大きいのではないかと思います。特に103系1500番台電車の存在あっての事ですのでなおさらかとも思います。
 
 気動車に関しましては、かつては旧唐津運転区時代に唐津線・筑肥線以外にも足を運んだ事もありまして、現在の松浦鉄道西九州線となっております松浦線、現在は廃止されております佐賀線・矢部線、JR化後には長崎線の佐賀駅以東の鳥栖駅、さらに久大線の由布院駅までも運行されていた事もありまして、「門カラ」・「本カラ」の車両も遠くまで見られていた事もありました。
 
 
 現在の運行区間は、気動車に関しましては・・・
 
 唐津線 西唐津~唐津~多久~佐賀
 筑肥線(西線) (唐津~)山本~伊万里
 
 電車に関しましては・・・
 
 筑肥線(唐津線・福岡市地下鉄空港線) 西唐津・唐津~筑前前原~姪浜(~博多~福岡空港)
 (但し、103系1500番台電車は西唐津・唐津~筑前前原間)
 
を運行しておりまして、これら車両によりまして、利用者の足を支えております。
 
 
 そして、使用されております車両は、気動車に関しましては上の画像にありますキハ47形気動車が9両、キハ125形気動車が7両の計16両が所属しておりまして、これら車には昨年から「ロマンシング佐賀」のラッピングが見られておりまして、大変目立つ車体の姿が見られております。
 
 (画像1、キハ47 8062)
 (画像2、キハ125-5)
 
 (キハ47 8157、「大川内山号(11号車)」)
 
 電車に関しましては、筑肥線(東線)・福岡市地下鉄空港線を乗り入れます305系電車が6編成36両、303系電車が3編成18両それぞれ所属しておりまして、これらはいずれも6両固定編成となっております。特に、筑前前原駅以東では活躍する姿も見られますので、それほどこれら電車の存在も大きい事も伺える所ではないかとも思います。
 
 (303系電車、W6編成)
 
 (303系電車、K03編成)
 
 その一方、先述のように筑肥線~福岡市地下鉄間の相互乗り入れに貢献しました103系1500番台電車は、現在は6両固定編成が305系電車の導入によりまして全廃となっておりまして、現在は西唐津・唐津~筑前前原間で3両固定編成が活躍を続けております。そんな中でも明るい話題が、ご紹介しておりますようにE12編成が「国鉄塗装」に戻っておりまして、かつ「JNR」ロゴも見られております。私自身も、これまでも述べておりますように、本当にこのカラーは懐かしくいいねといつも実感するほどあるのがいいのかもしれません。
 
 (E18編成)
 
 (E12編成)~「国鉄塗装」
 
 
 ここまで、唐津車両センター所属の車両を中心にご紹介しましたが、今回ここからご紹介しますのは、去る10月8日に「トレインフェスタ in 西唐津」と言ったイベントが行われておりました。今回はその模様を皆様にご紹介してまいります。
 
 
 「トレインフェスタ in 西唐津」は、10月14日の「鉄道の日」にちなんで行われましたイベントでありまして、全国各地の駅や車両基地や工場でも10月14日前後にイベントが実施されておりますが、こちらでも筑肥線開業が100周年、電化開業が40年という節目で開催されたイベントでもありまして、私自身もこの日は仕事ではありましたが、昼休みを利用しまして足を運んでおりました。
 
 また、このイベントではシュミレーターによる運転体験や、ミニトレイン(後述)・アルミカートの乗車体験(後述)、車掌体験などもできておりまして、これらは入場料500円を払いますと利用する事ができておりました(今回は短時間訪問であったため入場券購入は行っていませんでした)。さらにJR九州トラベルデスクからは、西唐津駅から唐津車両センターに参加者が乗車して直接乗り入れる旅行商品もありまして、これに参加しますと、運転席見学や、車内で行われました鉄道部品オークションに参加できる権利もあったほどでした。
 
 
 ここからはその模様をご紹介してまいります。まずは、上の画像にあります唐津車両センターなどが入ります建物であります。今回トイレに行った際に初めて中に入りましたが、1階に唐津車両センター、2階に乗務員基地であります唐津乗務センターが、3階には唐津工務室と言ったものがこの建物の中に入っております。
 
 (唐津車両センター入口)~木の看板からもそれを伺わせます
 
 また、この時2階の唐津乗務センターでは、「国鉄塗装」の103系1500番台電車のイラストが窓に見られておりまして、このイベントをアピールする姿が見られておりました。それにしても、この「国鉄塗装」の103系1500番台電車も一際目立つ存在である分、このように描かれる訳ですのでわからなくはない所でもありましょうか。
 
 
 さて、私は鉄道模型展示がなされている場所に移動しました。ここは、唐津車両センターや唐津乗務センターが入る建物の隣の建物でありますが、かつては当時の唐津運輸区とは別に、唐津鉄道事業部が入っていた建物でもありましたが、現在は1階に保線関係の資材庫が、2階に乗務員休憩所(博多地区乗務員向け)が設けられております。
 
 (画像はストリートビューより)
 
 そして、その2階の乗務員休憩室の裏側にあたります一室で模型の展示が行われておりましたが、九州内を走ります様々な列車の模型が見られておりました。特に、その下の画像にありますように「国鉄塗装」の103系1500番台電車6両編成や3両編成、303系電車・305系電車と言った筑肥線の電車、そしてキハ72系気動車「ゆふいんの森」、キハ183系気動車「あそぼーい!」などが「留置」されておりまして、つくりがシンプルな中でも「おお~!」と言ってしまうものも見られておりました。
 
(「国鉄塗装」103系1500番台電車など)
 
 また、西九州新幹線「かもめ」用のN700S系新幹線電車や、現在の「青塗装」になる前の883系電車「ソニック」、そして「ななつ星 in 九州」用の77系客車やDF200-7000号機も見られておりましたし、JR九州バスの車両も見られておりましたが、走っている姿・置かれている姿を見るだけで、様々な模型が見られている事が伺わせる所でもありました。
 
 (後ろが切れております、申し訳ありません)

 
 そして、「ドクターイエロー」の先代車両であります922形新幹線電車の姿もありました。現在の「ドクターイエロー」は700系新幹線電車をベースにしている923形新幹線電車でありますが、こちらは「団子鼻」の0系新幹線電車をベースにしていた922形新幹線電車ですので、こうした模型が今見られて良かったと思っております。
 
 (ただ、画像が乱れている部分があります事はご了承ください・・・)
 
 
 場所は変わりまして、電車検修庫へとやってまいりました。ここは、前回番外でもご紹介しておりましたが、外側の2線に関しましては画像のように架線が通っておらず、ここに入る場合にはスイッチャーを使って出入りをするようになります。
 
 このうちの1線に関しましては、電車ではなく気動車の姿がありまして、キハ125-8の「唐津くんち号(1号車)が置かれておりまして、車内見学を行う姿が見られておりました。
 
 
 そして、1線に関しましては、架線が通っております電車検修線でありまして、「国鉄塗装」であります103系1500番台電車E12編成がこの時には入っておりました。この編成が、この日は後述のように西唐津駅~検修庫間を移動しておりましたり、車内ではオークション会場としても使うなど、この日のこの編成は忙しい姿がありました。
 
 また、この時には快速 福岡空港」の行先が見られておりました。この幕自体も、ご存知のように筑前前原駅以東には行かなくなりましたので、貴重な姿を収めておりましたが、現在もかつての流れを残すべく入っておりますので、そういった姿が見られただけでも良かったかなと思う所でしょうか。
 
 この他、305系電車の姿も収める事ができておりました。正直こういった所で収めたのは初めてでしたが、残念な点としてフル編成が収めていない事に関しましては正直残念ではなかったでしょうか。
 
 
 この後は、検修庫内を収めました。ここでは、ミニトレイン・アルミカートの乗車体験などが行われておりましたし、スイッチャーも奥にいる事がお分かりいただけます。それにしても、何と言いましても今回初めて検修庫内に入る事ができた事に関しましては正直良かったのではないかと思っております。
 
 (ミニトレイン)
 
 
 そして、ヘッドマーク展示であります。この数日前、唐津市HPにてヘッドマーク掲示を行う事が発表されておりまして、14年ぶりに掲示を行う事が明らかになっておりました。実際に、前回番外で掲示の姿をご紹介しましたが、この復活には14年前に収めていた者としても嬉しい所でもありましたでしょうか。尚、掲示に関しましては5編成しかありませんので、14個ありますヘッドマークは4個余る形になりますが、今後入れ替えながら全14個使用して行くようになります。
 
 (2番曳山・青獅子)~現在は別のヘッドマークに変わっています 
 
 
 さて、仕事の昼休みが終わる事から戻る所で、103系1500番台電車E12編成が検修庫から西唐津駅に移動しておりましたが、ちょうど西唐津駅から再び検修庫に向かう姿を収めておりました。この際には、方向幕を回したりしてもいましたし、検修庫に入りましたらオークションのイベントも行っていたそうでもありまして、先述のように最後までこの編成に関しましてはこのイベントに引っ張りだこではなかったかと思います。

 

 

 そんな奥には、留置中のキハ47 8074+キハ47 9074の姿がありましたが、疎開留置のため、今後廃車回送を待つことにもなります。鹿児島から来た際には、転属かとも思われたこの2両でしたが、結果は廃車前提でやってきていただけに、「お迎え」を待つ車があるのは残念な姿でしょうか。

 

 

 今回は、10月8日に唐津車両センターで行われました、「トレインフェスタ in 西唐津」の模様をご紹介しましたが、何と言いましても立ち入る事ができなかった場所に今回入る事ができていた事に関しましては正直良かったと思っております。ただ、この日は雨も降っていましたり、少々寒かった事から、ちょうど出向いていましたお昼での来場客も正直多くはなかった事に関しましては残念ではなかったかとは思いますが、それでも来ないと見られない姿などがあっただけでも良かったのではないでしょうか。このイベントは、これまでも開催されているようですが、来年度の開催は天候がいい事も願いたいとも思っております。