皆さん こんにちは。今回からは、宇高連絡船の方をご紹介します。

 

青函連絡船の方が注目を集めがちでしたが、1988年4月 瀬戸大橋の開業と同時に四国と本州を結んでいた 宇高連絡船も事実上の廃止になりました。

 

まずは、ホーバークラフト とびうお号。

宇高連絡船 急行便 9時37分出航。ホーバー105便です。 

ホーバークラフトによる急行便は 1972年11月に運行開始されました。初代は55人乗り 「かもめ」号 2台目が 66人乗り「とびうお」号だったそうです。

 

そして 宇高連絡船 阿波丸。 9時36分出航 5便。 宇高連絡船の最終期には、4隻の船が用いられて それぞれ 四国4県の 旧国名が命名されていました。 この阿波丸は、徳島県の旧国名 阿波国から来ています。

 

宇高連絡船は 青函航路と違い 車両の積み下ろしを船首側から行いました。

その為 スマートな船首の青函連絡船と比べて 無骨な印象がありました。

 

そのため 出航時は バックで岸壁を離れていきます。 比較的波の穏やかな瀬戸内海を走るので 車両甲板を完全に塞ぐことはない構造で 船橋の前がすぐ船首なので 長方形の船体でした。

 

背後は。密閉構造ではないですが、大きく開いており コンテナ車が見えています。

 

宇野駅のホームの先にあった ホバークラフト乗り場。   ホーバークラフトは、朝夕は1時間間隔 日中は、1時間半に1本ぐらいの運行 、宇野ー高松間23分で結んでいました。 なので 1隻でも十分1時間間隔で運行できました。  ただし、四国方面の列車への接続は、連絡船の方に合わせていたので ホーバーで高松についても 列車の接続に関しては 待たねばならない感じでした。

 

宇野駅の対岸に ひっそりと留め置かれていた一隻の船。 船橋の下にオレンジ色のNがはがれた JNRマークが見えます。 安芸丸。 広島県の宮島連絡船で走っていた船で 引退後係留されていました。 現役時代は、仁堀航路にも代船として運行されていました。

その仁堀航路とは、かつて 1982年まで 呉線の仁方駅付近と 予讃線の堀江駅付近を結んでいた 国鉄の本四連絡船でした。

 

その1978年10月の時刻表です。

1978年で 一日3往復 所要1時間40分。 国鉄の運行する鉄道連絡船でしたが 鉄道駅直結ではなく 最寄駅から10分前後の徒歩連絡でした。 車の運搬もしていたので 鉄道連絡船というより 実質カーフェリーでした。しかし 国鉄の路線なので 運賃の通算もできて 確か 四国ワイド周遊券の経路にも選べたはずです。

 

御覧頂きましてありがとうございました。