2023.9.26 FENCEの向こうのアメリカ〜米タン、安善界隈で撮る⑤ | たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

たいちょ〜の心のつぶやき 第2章

『縁は、連結する』鉄道など交通を中心に興味の赴くままに、日々呟き語るブログ。
※最近すっかり鉄道ルポタージュ化してますが、言いたいことを素直に言うという意味でブログタイトルは変えてません。

さあ、いよいよ追跡も最終段階へ。


…の前に、浜安善駅跡の終端へ。

機回し線終端の手前から、分岐して斜め横断。


今はフェンスが開け放たれている、その先は…


在日米軍鶴見貯油施設 エリアⅠ

Fuel Terminal Tsurumi Area Ⅰ


が、まさにこの場所!


そしてさらに、この踏切側にあったバス停。

ここには、6年も前に到達していた。

まだバスの「折返場点描」なるものを書いていた頃に訪問。

しっかり浜安善駅についても言及していた。

だが、この貯油施設については全くチェックしていなかった。

ちょうど米タン運転日でなかったからか、ただ興味が無かっただけなのか。


…そして辺りを見回すと、

いた。


フェンスの向こうに、ホームらしきところに押し込まれて停車するDD200とタキ1000が。

このシーンを見て、すぐに柳ジョージの歌が頭の中を駆け巡った。

実際には歌の舞台とは全く違う場所だが、タイトルだけで直感が働いたのであった。


ただ、場所が場所だけにずっとカメラを向けているわけにはいかなかった。

少しばかり遠目に眺め、しばらく推移を見守っていた。

すると…


踏切、ゲートの手前まで引き出されてきた!


…が、


また押し込まれていく。


半数が切り離され、もう片側に押し込まれたのだった。

ここが貯油施設で、ここでタキにジェット燃料を積載するのである。


今度は、ここから発送される列車を見に来たいと考えている。

それはもう少し先に向けての宿題、ということにしておこう。


…なんてことを考えていたら、ほんの数分で

貯油施設内から誘導員が出てきて、踏切のロープを掛け始めた!


ちょっとした駆けっこのように、走って素早く掛けていく。

掛け終わると、誘導員は往来する自動車を止めつつ…


警笛一声、


踏切をゆっくり渡り、


旧浜安善駅南端に一時停止。

これで今日の米タン輸送は終わった。

少しして、誘導員を乗せて安善駅方面に走り去っていった。


この日はこれで追跡撮影も終え、安善町バス停から6年ぶりにバスで鶴見駅に向かった。

最初の取材時より本数は減ってしまっていたが、直通でバスで座っていけるのは楽だったな。


FENCEの向こうのアメリカ / 柳ジョージ&レイニーウッド

作詞:トシ・スミカワ

作曲:石井清登

1990/12/21 Release


石畳の坂を昇れば 海のみえる丘に出た

防波堤に当る波間に 俺を呼ぶ声が聞こえた

どんなに離れても けして忘れなかったよ

朽ち果てた俺の家と鉄の FENCE


AREA ONE の角を曲れば お袋のいた店があった

白いハローの子に追われて 逃げて来たPXから

今はもう聞こえない お袋の下手な BLUES

俺には高すぎた 鉄の FENCE


「あばよ」の一言もなく 消えうせたあの頃

帰りたい HOME TOWN SUITE HOME TOWN SUITE


今はもう聞こえない お袋の下手な BLUES

俺には高すぎた 鉄の FENCE


せめて肩の重荷 降ろすことが出来たら

帰りたい HOME TOWN SUITE HOME TOWN SUITE


ネオンライトの空に飛びかう 黒い懺悔のハーモニー

銅鐸と JEEP の吠える声は 昨日と今日の道標

今はもう流れない 潮風と赤い CANDY

高い FENCE 越えて観た AMERICA


もう流れない 潮風と赤い CANDY

高い FENCE 越えて観た AMERICA


高い FENCE 越えて観た AMERICA

実は10月10日は柳ジョージさんの命日。

今年13回忌だったのだな。

音楽好きとしてもいろいろ感慨深い、今回の追跡撮影だった。