駅の南側は一面田んぼが広がっている。
実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな、の光景だ。
だが、ちょっと違和感がある。
確かに稲穂は垂れているのだが、倒れ掛かっている感じがする。
豊作で実りすぎたのか。強風でこうなってしまったのか。
駅の脇の踏切が鳴り、下りのアキュムが現れた。
乗降客はいない。
駅の駐車場も車は0。
キハ40が走っていた頃は、撮影地のひとつとして多数の撮り鉄が押し掛けてきたが、今は誰もいない。
駅の北側は、典型的な里山という雰囲気の家が数軒と、新興住宅数軒が小さな集落を作っている。
西の切り立つ河岸段丘上、東の田んぼの果てにそれぞれ小さな集落が見える。
烏山線ではこの駅だけ幹線道路から大きく外れたところにある。
ネットで確かめると、通学の小学生が主な利用客になっているらしい。