豊橋駅【愛知県】(JR在来線【東海道本線、飯田線】。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
愛知県南東部、東三河地方の中心都市である豊橋市の市街地に位置する東海道本線、飯田線の駅で、豊橋市の代表駅、そして東海道新幹線や名鉄名古屋本線と乗換可能で、豊橋鉄道渥美線、東田本線(市内線)とも乗換が可能な駅である、
豊橋駅 (とよはしえき。Toyohashi Station) です。  
 
尚、当記事では豊橋駅のうち、JR在来線(東海道本線、飯田線)の部分のみ紹介いたします。
名鉄の豊橋駅の記事は以前UPいたしました⇒記事はこちら
東海道新幹線の豊橋駅の記事は後日UP予定です。
豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅の記事は後日UP予定です。
豊橋鉄道市内線の駅前駅(駅前停留場)の記事は後日UP予定です。
 
また、西口と西口駅前に関しましては新幹線駅の記事にて紹介予定です。ご了承下さい。
  
  
駅名  
豊橋駅  
  
所在地  
愛知県豊橋市   
  
乗車可能路線  
JR東海:東海道本線 (東京方面神戸方面)、飯田線  
  
隣の駅  
東海道本線 (CA 42)  
熱海方・東京方……二川駅   
米原方・神戸方……西小坂井駅  
  
飯田線 (CD 00)  
辰野方………………船町駅  
  
乗換可能駅  
JR東海:東海道新幹線……………豊橋駅まで徒歩5分  
名古屋鉄道:名古屋本線…………豊橋駅まで徒歩1分~3分  
豊橋鉄道:渥美線…………………新豊橋駅まで徒歩7分  
豊橋鉄道:東田本線(市内線)……駅前駅まで徒歩6分  
 
訪問・撮影時  
2020年7月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1888年開業)。名鉄との共用駅ですが、JR東海が管理しています。
駅舎………………橋上駅舎(1996年完成。東西自由通路を兼ねています)。
出入口……………東口、西口。
バリアフリー……南北ともエレベーター・上りエスカレーターあり。点字ブロック設置。
駅前広場…………東西にあり(バス停留所、タクシー乗り場併設。東口は電停あり)。
 
 

 

正面口に相当する在来線側の東口です。上写真は駅前広場東側より南西を、上広場は駅前広場ペデストリアンデッキより北西を望む。
橋上駅舎の手前には4階建てで一部13階建ての駅ビル「豊橋ステーションビル」が鎮座しており、商業施設「カルミア」と「ホテルアソシア豊橋」が入居しています。
駅ビル2階フロアと橋上駅舎コンコース階(2階)が同一フロアです。
ちなみに豊橋駅はJR東海のほか、名鉄も乗り入れていますが、駅名看板にはJR東海のロゴマークしかありません。これは名鉄がJR駅の一部を間借りしている状態ゆえの現象で、初めて来た人は名鉄の駅舎を探してしまうかもしれません…。
尚、豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅は南側(左方向)に独自の駅舎を構えています。
 
駅前広場ロータリーにはバスターミナルとタクシー乗り場、そして路面電車の豊橋鉄道東田本線【豊鉄市内線】・駅前停留場(駅前電停、駅前駅)があります。
それらの直上にはペデストリアンデッキがあり、歩行者用の広場などとして使用されています。
駅と駅東側はペデストリアンデッキのほか、地下道でも結ばれています(EVはペデストリアンデッキのみ)。
 
 

東口駅前です。ペデストリアンデッキより東を望む。後方に駅ビルがあります。
駅東側は豊橋市の中心市街地で、写真奥へ延びる駅前通りの中央には前述の豊橋鉄道東田本線が通っています。
駅前は繁華街で商店街が形成されており、居酒屋を中心とした飲食店も多いのですが、21世紀に入って西武百貨店と丸栄(デパート)が閉店するなど、現状は市街地の賑わいが今ひとつです。それを食い止めるべく再開発も進行していて、駅南側の新豊橋駅付近には「ココラフロント(西武百貨店跡地)」「ココラアベニュー」といった商業施設が2008年~2009年に開業しています。
 
 

東口駅前です。ペデストリアンデッキより南方向を望む。右手に駅ビルがあります。
写真右奥に豊橋鉄道渥美線の新豊橋駅があり、ペデストリアンデッキで結ばれています(新豊橋駅へは途中で地平に下りる方が便利です)。駅ビル南側にもペデストリアンデッキ直結の出入口がありますので、JR線・名鉄線と渥美線の乗換はさほど時間がかかりません。
また、写真正面奥には「ココラアベニュー」があり、写真左前方の雑居ビル群の奥には「ココラフロント」があります。
 
 

 

 

橋上駅舎2階にある在来線・名鉄線改札口です。南を望む。
左が東口および豊橋鉄道の新豊橋駅・駅前駅方面、右が西口および新幹線改札口方面です。
在来線唯一の駅外から出入り可能な改札口で、名鉄線もこの改札口を利用する必要があります。
 
駅員配置………あり(駅長配置駅。名鉄は改札内外のきっぷうりばに駅員を配置)。
自動改札機……あり(11通路)。
ICカード………利用可能(『TOICA』エリア内。名鉄は『manaca』エリア内)。
幅広通路………あり(右から2番目の自動改札通路。)。
有人通路………あり(右端。ウォークイン式。点字ブロック設置。車いすの通行可)。
窓口……………あり(改札窓口、右手前の『JR全線きっぷうりば(みどりの窓口)』)。
自動券売機……あり(改札口の左右手前。ICチャージ可。指定席券売機は新幹線改札前のみ)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内外に有(改札内は多機能トイレ併設、改札外は東口広場地下で、車いす対応トイレ併設)。 
改札外設備……AED(自動体外式除細動器)  
売店……………あり(改札内外。改札内は「ベルマートキヨスク」、改札外は「ギフトキヨスク」)。  
コンビニ………あり(改札内外とも「ベルマートキヨスク」)。
 
名鉄の出札窓口と自動券売機は改札口の左手前にあります。
『TOICA』は飯田線のエリアが豊川駅までと狭いため、豊川駅より先へ行かれる際は紙のきっぷをお求め下さい(ICで乗り越すと乗車全区間が現金精算となります)。
また、ICカードでJR線と名鉄線を乗り継ぐ場合は、名鉄線ホーム前にあるIC簡易改札機に必ずタッチして下さい。
 
改札内には駅弁販売店「壺屋」、そば屋「壺屋」、ミニスーパー「成城石井」、カフェ&バー「プロント」などが入居しています。
 
そして1階の各ホームとの間は階段・上りエスカレーター・エレベーターで結ばれていて、バリアフリーに対応しています。
1~4番線との間には下りエスカレーターも併設されています。
 
 

こちらは新幹線~在来線の乗換改札です。新幹線コンコース側より撮影。改札の先が在来線コンコースです。
自動改札機が4通路あり、右から3番目が幅広通路、窓口に面した左端が点字ブロック設置の有人通路です。
精算所は左後方にあります。分からない場合は改札窓口の係員へお問い合わせ下さい。
 
 

東海道本線の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR東海・在来線の標準デザインで、国鉄タイプと同じく所在地も併記されています。
アルファベット部分にはJR東海のコーポレートカラーであるオレンジが塗られています。
右端には東海道本線の駅ナンバリング「CA 42」が併記されています。
 
 

駅構造……地平駅(南南東~北北西方向)。
配線………頭端式ホーム2面、単式ホーム1面、島式ホーム2面の計5面8線。頭端式と単式は繋がっています。
 
留置中の電車で見えませんが、左端(東)の頭端式ホーム2面の間に1番線と2番線があり、いずれも飯田線下り辰野方面です。
頭端式ホームとその右の単式ホームに挟まれているのが3番線で、名鉄名古屋本線下り名鉄岐阜方面です。3番線は両側にホームがありますが、乗降は頭端式ホームのみで行い、単式ホーム側には柵が設置されています。
単式ホームの右側が4番線で、東海道本線下り名古屋方面の当駅始発・終着列車が使用するほか、飯田線の一部列車も発着します。
撮影場所の左側島式ホームの左が5番線、右が6番線で東海道本線上り浜松方面ですが、下り名古屋方面の始発・終着列車も使用します。
そして右側島式ホームの左が7番線、右が8番線で東海道本線下り名古屋方面ですが、上り浜松方面の始発・終着列車も使用します。
8番線の右には留置線群があり、さらに右には地平に線路が通っている東海道新幹線のホームがあります。
また、頭端式・単式の1~4番線は橋上駅舎の北寄りにあり、島式の5~8番線は橋上駅舎から結構南まで延びています(頭端式・単式と島式はホームの位置がずれています)。
 
ホーム有効長……1番5両分、2番4両分、3番8両分、4番6両分、5~8番14両分。
ホームドア………なし(2022年8月時点)。
ホーム幅…………標準レベルですが、1・3・4番線の北側(神戸方)はやや狭いです。
上屋(屋根)………1番3両分、2・3番4両分、4番全6両分、5~8番は神戸寄りの約10両分。
ホーム上設備……ベンチ(全番線)、飲料自動販売機(4番を除く)。
 
写真は6番線より東海道本線・東京方を望む。
 
 

 

こちらは7番線より東海道本線・神戸方、飯田線・辰野方を望む。右から1番線~8番線の順です。
撮影地点の東京寄りは5番線の右に1~4番線ホームではなく、豊橋鉄道渥美線・新豊橋駅ホームがあります。1~4番線は駅舎付近から北側(神戸方)にあります。
また現在は長距離旅客列車や9両以上の長編成列車が発着しなくなったため、東海道本線の長いホームの東京方は事実上の未使用状態になっています。この部分は嵩上げされておらず、舗装も一部にとどまっており、国鉄時代の面影を色濃く残しています。
 
 

8番線の左、新幹線ホームとの間には多数の留置線がありますが、その中ほどにはホームのような構造物があります。
これは国鉄時代に二俣線(現・天竜浜名湖鉄道線)列車が新所原駅から豊橋駅まで乗り入れていた際に発着していた専用ホーム(右から9番線、10番線の順)の跡で、現在は旅客列車の発着がありませんが、乗務員用の設備として残されています。橋上駅舎の跨線橋とは階段で結ばれています。
天浜線列車の豊橋乗り入れを再開して、この9番線・10番線に発着させられれば天浜線の利便性が向上するのですが、まぁ無理でしょうね…。
 
 

こちらは在来線コンコースと新幹線乗換改札を結ぶ連絡通路上に設けられた旧9番線・10番線ホームへ下りる階段です。
階段は乗務員通路として使用されています。民営化後に旧跨線橋を撤去した上で、新しい連絡通路と階段が設置された模様です。
 
 

7番線より東海道本線・東京方を望む。
新幹線ホーム寄りの右側のみならず、豊鉄線・新豊橋駅寄りの東側にも留置線があります。
この先、新幹線が右へ離れて、左を走る豊橋鉄道渥美線と並走状態で市街地を南南東へ走りますが、やがて渥美線が左へ離れ、しばらくして左へカーブすると渥美線が東海道本線を乗り越して右側へ離れます。その後は住宅街の中を南東へ走り、やがて右から盛土高架に上がった東海道新幹線が接近すると左へカーブして、新幹線と並走状態になります。但し、こちらが地平、新幹線が盛土高架であるため、右側の風景を望めません…。その後は農地も混在した住宅地の中を南東へ走りますが、新幹線が地平レベルになると左へカーブして進路を東南東に変えると左から山地が接近し、東海道線における愛知県最東端の駅である二川駅へと至ります。名古屋圏で設定されている複数の企画乗車券の東端駅にもなっています。
 
 

6番線より東海道本線・神戸方、飯田線・飯田方を望む。
右側の飯田線ホームとの間には名鉄線の3番線ホームがあり、8両編成に対応させるためホームがさらに北側へ延びています。左側には留置線群があり、左前方には新幹線の保線基地があります。
また、名鉄名古屋本線ホームの前方右側には飯田線の車庫(豊橋運輸区)があります。
 
東海道本線はこの先、左側の東海道新幹線、右側の飯田線・名鉄名古屋本線(両者が複線を共用)との間を北北西へ走り、市街地を出て東海道新幹線が左へ分かれるとこちらは飯田線・名鉄線と一緒に築堤へと上がり、飯田線・船町駅の脇を通過すると豊川を渡ります。その後は飯田線・下地駅の脇を通過し、田園風景の中を北北西へ進むと左へカーブして飯田線・名鉄線の上り線と分かれます。その後は飯田線・名鉄線の下り線との三線区間で豊川放水路を渡ると豊川市に変わり、さらに左へカーブして右へカーブする飯田線・名鉄線と分かれます。この少し先で飯田線と名鉄線が分かれます(平井信号場)。東海道本線は田園地帯の中を北西へ走り、やがて住宅地に入ると西小坂井駅へと至ります。
 
 

2番線に設置されている、飯田線の建植式駅名標です。非電照式です。
1・2番線は飯田線専用かつ行き止まり構造のため、隣駅表示は「ふなまち」しかありません。
右端には飯田線の駅ナンバリング「CD 00」が併記されていますが、飯田線では5駅先の豊川駅までしか駅ナンバリングが導入されていません。

バックには3番線に停車中の名鉄2200系が写っています。
 
 

2番線終端部より飯田線・辰野方を望む。
右が1番線、左が2番線で、いずれも飯田線下り辰野方面です。
2番線の同じホーム向かい側(左)には名鉄名古屋本線専用の3番線があり、さらに左には4番線~8番線があります。
1~3番線は手前の終端方が駅ビルに覆われています。
また、撮影地点の右手には売店「ベルマートキヨスク」があります。
 
 

1番線より飯田線・終端方を望む。
右に2番線~8番線がありますが、4番線~8番線ホームは南にずれて設置されているため、真横には4番線~8番線ホームがありません。
1番線辰野方(手前側)の左には乗務員・係員詰所があります。
また、1番線~3番線は駅ビル直下に突っ込むと行き止まりになります。
 
 

1番線より飯田線・辰野方を望む。
すぐ前方で名鉄名古屋本線と合流し、下地駅の先にある平井信号場まで複線を名古屋本線と共用しています。さらに左側には東海道本線と東海道新幹線が並走しています。
この先、右手に豊橋運輸区の車庫を見て市街地の中を北北西へ走り、やがて東海道新幹線が左へ離れ、こちらは築堤へ向けて上り勾配になると右へ線路が分かれますが、これは船町駅に隣接して設置されていた貨物駅への引込線跡で、現在は草に覆われています。貨物駅跡は現在、豊橋オフレールステーション(ORS)として利用されています。そして飯田線は盛土高架になると船町駅へと至ります。左を並走する東海道線にホームはなく、線路を共用している名鉄線の電車は全て通過します。しかも飯田線においても船町駅に停車するのは近距離系統のみで、長距離系統列車は普通列車であっても当駅と下地駅が通過扱いになります。
 
 

1番線より終端方を望む。
車止めがあり、その右前方には橋上駅舎へ向かう階段・エスカレーター・エレベーターがあります。階段を上がらず右へ行くと4番線です。
2・3番線ホーム終端部にはICカードでJR線と名鉄線を直通利用する乗換客用の簡易改札機があります。名鉄線と乗り換える場合は必ず簡易改札機にICカードをタッチして下さい。
また1・2番線と東海道本線は直接繋がっていないため、飯田線と東海道本線を直通する列車は4番線に発着する形になります(但し、配線の関係上、東海道線浜松方面から飯田線へ直通する列車は一旦西小坂井駅まで行ってから方向転換し、4番線に入線します)。
 
 
あとがき  
私がJR在来線の豊橋駅で下車(乗車)したのは2000年以降何度もあります。在来線で関東~関西を移動した際(乗換時)、飯田線を乗り鉄した際、東海道新幹線・名鉄線・豊橋鉄道線と乗り換えた際、などに利用しています。在来線駅は東海道線が3面5線、飯田線が頭端式ホーム2面2線で、両路線の間に名鉄線の3番線ホームがあります。また留置線が多くて構内が広いです。地平駅で橋上駅舎を有しており、在来線は東口側、新幹線は西口側に配置されています。駅前は東口側が豊橋市の中心市街地で、豊橋鉄道渥美線と東田本線の駅も東口側にあります。
 
東京からですと東海道新幹線下り『ひかり(一部)』or『こだま』に乗車して豊橋駅下車すぐです。但し本数が少ないので事前に時刻をご確認下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線上り『ひかり(一部)』or『こだま』に乗車して豊橋駅下車すぐです。こちらも本数が少ないので事前に時刻をご確認下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、改札内外にJR東海系のコンビニとキヨスクがあり、改札外にも複数のコンビニがあります。一方、飲食店も改札内に蕎麦屋があり、改札外にも多数の店舗があります。但し、チェーン店は多くありませんが…。駅弁も販売しています。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。東海道本線および飯田線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は豊橋駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東海のHP、Google地図、Wikipedia)