JR東日本信越本線米山駅(新潟県柏崎市)•••古くは鉢崎(はっさき)駅という駅名でした。

 米山海水浴場の東に突き出た聖が鼻へ登って北東方向を眺めると鯨波へと続くリアス式海岸の始まりとなります。


 北へ視線を移すとうっすらと佐渡島


 鉢崎の地名はその昔八崎といい、越前(福井県)から来た泰澄(たいちょう)上人がこの地で一番高い岬で修行中に海を通る舟に鉄鉢を飛ばして食べ物の寄進を受けたことから船頭たちは「鉢崎」と呼んだことに由来すると伝えられます。

 古今問わず、観光客誘致のために駅名を変えたり地名を変えたり、果ては市町村合併により地名が消滅したりするのは珍しくはありませんが、それは如何なものかと個人的には思うところもあります。異常気象と一言で片付けてしまいがちですが、昔から災害が多い地名にはそれを伝える地名があったりするものです。また、風光明媚なところには美しい地名があったりするものですが、無知蒙昧な国や地方自治体の役人たち、そして利益だけしか視界にない企業などによって葬られてしまっていることには疑問を感じます。

 また、江戸時代後期に間宮林蔵とともに樺太を調査して大陸から離れた離島であることを発見した松田伝十郎出生の地であります。

 松田伝十郎の碑•••中越地震の後に再び新潟県中越地方を襲った新潟県中越沖地震はまだ記憶に新しいですが、既に16年もの時間が経過しました。



 美しい鉢崎の風景がいつまでも続きますように願っています。





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