前回の記事にて寄居までのお見送りをお届けしましたが、記事の投稿後に館林まで本当のお別れをしてきました。
朝、寄居駅に着くと、既に機関車が送り込まれてきていました。
機関車は長瀞寄りに連結され、ついにその時がきました。

機関車に引かれて側線へ。
秩父鉄道の線路へ入ってしまうため、ここで本当に東上線から旅立ってしまう。

一瞬止まったかと思ったら、直ぐにバックしてきた。
押し込まれるのは秩父鉄道の寄居駅側線。
…もう東上線では車庫も本線もどこを探しても見られなくなってしまった。
実感が湧いてきて、暫く放心。

秩鉄のホームには長瀞行きの各駅停車が入線、並びを撮ろうとカメラを向けると、いつの間にか機関車と連結する準備を整えていた。

各駅停車が発車し、反対側にいたデキ503が機回し。

9101の方へと向かっていった、、、
そして、発車時刻の5分ほど前、入換が始まった。

山がよく見える。
丁度真ん中辺りに見えるのは葉原峠、、らしい。

入換をしていると、8000系が出発してきた。
9101にとって、東上線の電車と顔を合わせるのはこれが最後。
しみじみしながら撮っていると、、
お別れの警笛を鳴らして行った!
感動してしまいました。

一晩滞在した寄居を離れ、最後の旅路が再開されました。

石原駅を通過。
ゆっくりゆっくりと歩みを進めていきます。

羽生熊谷の間では、秩父の山々よりも日光連山や赤城山等の方に目がいく。
この日はかなり空気が透き通っていた。

羽生駅に到着。
秩父鉄道での旅もここで終わり、ここからはいよいよ最後。
東武の電車が皆歩む最後の道、北館林へ。

東上線では見られないリニューアルの10000系が通過した。
東上線にいた時期もある11657Fなどとの顔合わせも見られた。

【9101F/渡瀬〜北館林荷扱所】
ついに、ついにこの瞬間が来てしまいました。
ゆっくり減速しながら北館林へ入線。
…ここから後ろはもう北館林、9101の編成写真を撮ったのは僕たちが最後という謎の満足感(笑)
通過後、しばらく涙が出てしまいました。
電車を撮って泣くなんてこれまで無かった。
自分の中ではやっぱり大きい電車だったんだなあ…

火を落とされ、42年の活躍に幕を下ろした…
隣に走ってきたのは11201F。
10年前くらい前は東上線で活躍していた時期もありましたね。

アントで入換をして、組み換えなどを行っているようでした。
9101に別れを告げるのは本当に悲しいですが、これを見てお別れ。
故障を抱えながらも北荷まで走り切った9101、お疲れ様でした。
ゆっくりと休んでください。
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今回は以上です。