三原駅【広島県】(山陽本線、呉線。2017年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
広島県東部、瀬戸内海沿いに市域を有する三原市の中心市街地かつ三原港の近くに位置する山陽本線の主要駅かつ呉線【愛称:瀬戸内さざなみ線】との分岐駅であり、山陽新幹線の駅も併設されている、
三原駅 (みはらえき。Mihara Station) です。
 
尚、当記事では在来線駅についてのみ紹介いたします。新幹線駅の記事につきましては後日簡易版にてUP予定です。
また、写真は2017年以前の撮影で、やや古いです。現在は車両など変化が生じています。ご了承下さい。
 
  
駅名  
三原駅   
 
所在地  
広島県三原市      
 
乗車可能路線  
JR西日本:山陽本線(神戸方面門司方面)、呉線【愛称:瀬戸内さざなみ線】  
 
隣の駅  
山陽本線 (岡山方面:JR-X 20広島方面:JR-G 16)  
神戸方………糸崎駅
門司方………本郷駅     
 
呉線 (JR-Y 31)  
海田市方……須波駅  
  
乗換可能駅  
JR西日本:山陽新幹線……三原駅まで徒歩4分  
  
訪問・撮影時  
2010年1月、2017年3月  
 
 
駅概要   
駅形態……………高架駅(1894年開業、1991年高架化)。
駅舎………………在来線高架下。
出入口……………南口、北口。
バリアフリー……対応(南北出入口とも段差が改称されています)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………南口のみ(バスターミナル、タクシー乗り場併設)。
 
 

 

正面口に相当する南口です。上写真は北を、下写真は北西を望む。
三原駅は三原城跡に設置されています。
駅前広場は東西方向に長くなっていて、ロ手前の南側を在来線が、奥の北側を新幹線が通っています。駅舎は高架下にあります。
ータリーが3ヶ所設置されています。
ロータリーは東側がタクシー乗り場、中央がバスターミナル、西側が一般車用です。
 
 

南口駅前です。呉線列車内より南を望む。2017年撮影。
手前の空地は後に再開発され、今は「キオラスクエア」という複合施設が誕生しています。三原市立中央図書館、「ホテルルートイン」などで構成されています。
南口駅前は三原市の中心市街地で、ビルや商店が立ち並んでいます。
ビルに隠れて見えませんが、約300m南には三原港があります。臨港部には大きな工場も多いです。
 
 

南口(東側)の駅前です。南を望む。
奥(三原港方面)に延びる通りは「マリンロード」で、商店街が形成されています。しかし私が訪問したのは日曜日の昼下がりなのですが、通行人が少なくひっそりとしていました。
三原市も中心部の空洞化が進行している一方、平地が少ない地形もあり、広い駐車場を有する「イオン三原ショッピングセンター(約500m東)」「アクロスプラザ三原(約700m南)」「フジグラン三原(約1km南)」といった大型商業施設が中心市街地に立地しているのが特徴的です。
 
 

こちらは新幹線側の北口です。南西を望む。
南口と違い分かりづらく、駅名看板もありません。出入口は車道に面していますので、飛び出し注意です。
石垣の中にあるトンネルをくぐると在来線コンコースおよび右側にある三原城跡(天守台跡)へ行けます。コンコースとの間はスロープにより段差なく移動可能です。
尚、天守台跡へは一旦駅構内に入らなければ行けない構造になっています(天守台跡出入口が駅構内にしか存在しないため)。
新幹線高架下には石垣がそのまま存置されています。
また、左前方には高架下を通り抜けて南口の東側へ出られる南北自由通路があります。
そして、北口には駅前広場がありません。
 
 

駅舎1階改札外コンコース北側にある、天守台跡への入口です。北を望む。右後方に改札口があります。
この階段を登り、3階にある新幹線乗換改札口の横を通ってから駅舎の外に出ると、天守台跡に到達します。
 
 

 

こちらが天守台跡です。上写真は北方向を、下写真は北西方向を望む。
三原城は小早川隆景の居城でした。
新幹線ホーム北側の高台に天守台跡があります。現在は公園になっていますが、駅からしか出入りできないため、入場可能なのは6:30~22:00のみです(2017年時点)。
ちなみに改札外から出入り可能なので、入場券・入場料は必要ありません。
 
 

天守台跡より北口を望む。南東を向いて撮影。
新幹線ホームとほぼ同じ高さに天守台跡があります。

左側には濠があります。
 
 

天守台跡より駅北側を望む。手前にお堀があります。
北側は商店こそ少ないものの、住宅街が形成されています。
但し、近くまで山並みが迫っているため、可住面積は狭いです。そのせいか、駅前にはマンションが多いです。
 
 

在来線・新幹線改札口です。東を望む。右が南口、左が北口および三原城天守台跡です。
この改札口は在来線用ですが、新幹線もこの改札口を利用します。
新幹線はここから入場し、3階にある中間改札を通って新幹線コンコースへ進む形になります。
 
駅員配置………あり(直営駅かつ管理駅)。
自動改札機……あり(4通路)。
ICカード………利用可能(在来線は『ICOCA』エリア内。新幹線のEXサービスにも対応)。
有人通路………あり(窓口に面した左端。点字ブロック設置)。
幅広通路………あり(左端の有人通路のみ)。
窓口……………あり(改札窓口と『みどりの窓口(写真左)』)。
自動券売機……あり(左後方。ICチャージ可。『みどりの券売機プラス』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内外にあり(改札外は1階コンコース北側)。いずれも多機能トイレ併設。 
改札内設備……AED(自動体外式除細動器。2階コンコースに設置)。  
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外右後方にJR西日本系の「おみやげ街道(セブン-イレブン)」あり)。
 
改札内に売店・コンビニはありません。
 
改札口の先には階段・上りエスカレーター・エレベーターがあり、2階コンコース(踊り場)に通じています。
2階コンコースからは4階にある在来線各ホームに通じる階段・上りES・EVが設置されており、北側には3階新幹線乗換改札に通じる階段・上りES・スロープが設置されています。
三原駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

1番のりばに設置の、呉線の吊下式駅名標です。電照式と思われます。
JR西日本の標準デザインで、2017年時点では下部がJR西日本のコーポレートカラーである青色ですが、現在は呉線のラインカラーである黄色に変更されているかもしれません。
呉線の駅ナンバリング「JR-Y 31」は柱に設置されている縦型の駅名標に併記されていると思われます。
 
尚、山陽本線の駅名標は撮り忘れてしまっています…orz
山陽本線の駅ナンバリングは2つあり、岡山方面が「JR-X 20」、広島方面が「JR-G 16」です。
 
 

こちらは、2017年当時当時運転されていた臨時観光列車『瀬戸内マリンビュー』向けに2番のりばに設置されたと思われる、地元・三原市のPRを兼ねた駅名標です。
三原市の特産品であるタコの絵が描かれています。
 
 

駅構造……高架駅(4階相当。東西方向)。
配線………島式ホーム2面4線。
 
右(南)の島式ホームは右が1番のりばで呉線下り広・海田市方面、左が2番のりばで山陽本線下り広島・門司方面です。1・2番のりばは呉線から山陽本線岡山方面へ直通する列車も発着します。
左(北)の島式ホームは右が3番のりば、左が4番のりばで、ともに山陽本線上り岡山・神戸方面ですが、岡山方面からの当駅折り返し列車が使用することが多いです。
ちなみに山陽本線は2番のりばが下り本線、4番のりばが上り本線です。
 
ホーム有効長……15両分。現在は短編成の列車しか発着しません。両端は柵により立入禁止。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………標準レベル。両端に向かって狭くなります。3・4番の門司方の端は結構狭いです。
上屋(屋根)………中ほどの約8両分。現在運行している定期列車は全て上屋内に収まるはずです。 
ホーム上設備……ベンチ(3・4番は?)、飲料自動販売機、空調完備の待合室(1・2番は?)。
 
2017年当時は1・2番ホーム上に立食いうどん店がありましたが、現在も営業しているでしょうか?
  
写真は2番のりばより山陽本線・神戸方を望む。
 
 

2番のりばより山陽本線・門司方、呉線・海田市方を望む。
4番のりばの右隣には山陽新幹線ホームがあります。
 
 

 

2番のりばより山陽本線・神戸方を望む。
この先、左を走る山陽新幹線と並走しながら高架区間で市街地を東へ走ります。やがて右へカーブすると山陽新幹線と分かれ、下り勾配で地平区間になります。その後は右へカーブして国道2号をくぐり、右に三菱重工の工場を、左に住宅街を見ながら南東へ走ります。そして左へカーブして進路を東南東に変え、右に次々と側線が増えると運転上の拠点駅である糸崎駅へと至ります。半数以上の列車が当駅止まりになり、岡山方面は乗換となります(三原駅以西から岡山方面へ直通する列車も一定数設定されています)。
 
 

 

上写真は1番のりばより、下写真は2番のりばより、いずれも山陽本線・門司方、呉線・海田市方を望む。
この先、高架区間のまま左の呉線(単線)と右の山陽本線(複線)がしばらく並走状態になり、さらに右には山陽新幹線が並走します。市街地を西へ進むと、呉線が左へ分かれ、山陽本線はほぼ直進します。
 
山陽本線はその後、山陽新幹線と並走状態で高架区間のまま住宅街の中を西へ走り続けますが、地平時代は緩やかに左へカーブして住宅街の中を南西へ進み、西にそびえる山の南側を迂回していました。すなわち、高架化とルート変更(ショートカット)が同時に行われました。旧線跡は住宅に転用されています。現在線は西へ走り続けると住宅地が途切れ、正面にそびえる山に突っ込む形でトンネルに入ります。トンネル内で左へカーブして山陽新幹線と分かれ、トンネルを出ると左からの旧線跡と合流します。その後は地平区間になり、右へカーブして左を並行する沼田川に沿って山あいのローカル風景の中を西北西~西へ走り続けると左側に住宅街が現れ、本郷駅へと至ります。
 
一方、呉線は山陽本線と分かれると高架区間のまま住宅街の中を南下し、沼田川を渡ります。その後は左へカーブしながら地平区間になり、右手に山々が迫ってきて山沿いを東へ走るようになります。左手に住宅街を見下ろす形で、沼田川沿いに立地する三菱重工の工場も見えます。そして山に沿って右カーブが始まると住宅地と三菱重工の工場が途切れ、すぐ近くの左側車窓に瀬戸内海が現れると進路を南に変えます。最後は海と山が離れ、住宅と農地が混在する中を引き続き南下すると須波駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が在来線の三原駅で駅の外に出たのは2010年、2017年の計2度です。いずれも新幹線と在来線を乗り換えるため、改札を出ています。このほか、山陽本線と呉線、山陽本線同士の乗換のため、何度かホームには降り立っています。在来線駅も北隣の新幹線駅と同じく高架駅で、高架下に駅舎があります。また、駅は三原城の本丸跡に立地しており、駅構内にも石垣が残っており、北側に残った天守台跡は公園になっています。駅前(南側)は三原市の中心市街地ですが、規模の割には通行人が少ない印象でした。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線に乗り三原駅下車すぐです。東京駅から乗換なしでは三原駅へは行けませんので、『のぞみ』に乗り、岡山駅or福山駅にて『こだま』にお乗り換え下さい。福山~三原間は在来線利用の方が早いケースもあり得ます。新幹線効果もあり、じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約9時間半)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り、上記のルートで到達できます。岡山行きを除く『こだま』や一部の『ひかり』ですと、多少時間を要しますが乗換なしで三原駅まで行けます。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:14時間半)。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
  
食料・飲料について、コンビニは駅構内や駅前高架下にあります。一方、駅前には気軽に入れる飲食店がなく、チェーン店は約500m東の「イオン」内やその周辺、約700m南の「アクロスプラザ」内にそれぞれ複数店舗あります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度がやや高いですが、山陽本線および呉線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は三原駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)