川正線のダイヤ改正のお知らせと運転の動画です。 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

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16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

川正線のダイヤ改正

 これは、以前もお見せした改正前の川正線のダイヤです。

 以前の画像では、725列車以降の時刻を間違えていたので、訂正を加えています。

 ついでに、前回もお見せした索引地図です。

川正線索引地図

 このダイヤは、模型の国のみなさんの利便性と運転の面白さの両方を狙ったものでしたが、大きな課題が表面化しました。

 夕方の時間帯は、列車がエンドレスを走行している間に、もう1本の機回しを行うなど、運転が複雑なことから衝突の危険性が浮上し、定時運行も極めて困難だったのです。

 そこで悩んだ末、安全運行のためにダイヤ改正を断行しました。

川正線時刻表ダイヤ改正後

 筑紫川正駅をご利用のお客様にとっては、夕方の利便性が低下してしまいますが、同じような盲腸線のダイヤと比べると、そう悪いものでもないようです。代わりに、夜間の列車を増発したので、暫くはこれで我慢していただきましょう。

 

 参考に、私が手本にした河田耕一さんの川正線(機芸出版社「シーナリィガイド」収録)がモデルにした国鉄川俣線のダイヤを掲げてみます(「交通公社の時刻表」1964年10月号参照)。

 この時代の川俣線は、蒸気列車が1日に6往復していたようです。

国鉄川俣線ダイヤ

 続いて、8620の逆機運転で知られる国鉄室木線のダイヤです(「交通公社の時刻表」1964年10月号参照)。

 他の列車より時間をかけて走っている873・874列車は、沿線で採れる石炭などを運ぶ混合列車だったのかもしれませんね。

国鉄室木線ダイヤ

 私の川正線も、プランニングの段階では川俣線や室木線のように、線内には1本の列車しか入らない運用を想定していましたが、現在のダイヤは、筑紫川正駅に2本の列車が停車する時間帯があるなど、想定より複雑な運用となりました。

 このため、3つの駅を兼ねる駅構内と留置線の線路が足りなくなってしまい、機関庫線を浦之津駅の発着線として、留置線の一部を筑紫増川駅の川正線用発着線として利用することにしました。

レイアウトのダイヤ運転における線路の役割

 

 さて、今日の動画では、このダイヤに沿った列車運行の一部を紹介します。

動画1:最終列車到着後の筑紫川正での入換

 以下の手順が約10倍速で展開されます。

1. 731列車の到着

2. 機関車の転向

3. 翌朝の運行に備えた客車の連結と機回し

4. 翌朝の714列車となる編成が留置線に入って、川正線の一日が終了

動画2:711列車の運行と712、714列車の発車準備

 これは約10~20倍速です。

1. 711列車の運行(浦之津~筑紫川正)

2. 転向と機回しを行い712列車の発車準備

3. 714列車が留置線から旅客ホームへ移動

 動画に映っているのは、そんなに複雑でもない列車の動きだけですが、この裏で私は大忙しです。たった一人でエクセル時計を睨みながら列車を運転し、転轍機の操作連結・解放の確認信号機の操作をこなすのは大変ですが、とても楽しいですよ。同好の士である皆様方以外には理解し難いでしょうけどね!

 さて、ダイヤ改正作業で思い知ったことがあります。それは、気動車があればダイヤの自由度が増すことです。当管理局では、本線乗り入れのテンダー機の逆機運転が禁じられており、筑紫川正での折り返しに時間がかかります。ところが、これをキハに置き換えると、列車の増発が可能になるのです。

 非公式のアナログ運行ではキハも入る川正線ですが、公式のDCC運行では、あくまで蒸気が主役です。でも、模型の国のみなさんの利便性も大事にしたいわけで・・。

 嗚呼、全線一閉塞の盲腸線を担当するスジ屋の悩みは尽きません。

 

本日も、ご訪問ありがとうございました。