番外 現在は中型車両メインで運行している姿が見られています、JR九州バス嬉野支店一般路線車全8台 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 画像は、これまでもご紹介しております、佐賀県嬉野市にあります「嬉野温泉バスセンター」であります。

 

 この「嬉野温泉バスセンター」は、後述の路線を運行しますJR九州バス(←国鉄バス)をメインに、西肥自動車(西肥バス)がこれまでも停車しておりましたが、平成20年からは祐徳自動車(祐徳バス)の各一般路線バス、そして九州急行バスの高速路線バス「九州号」も停車するようになっておりまして、「嬉野温泉」の温泉街に近い所にもありますので、まさに嬉野温泉のメインターミナルと言ってもいいかとも思います。

 

 特に、このバスセンターではJR九州バスに関しましてはかつては「駅(自動車駅)」とも称されていた所でもありまして、以下画像にもあります乗車券カウンターや、現在は閉鎖されております待合室・乗場の姿から、かつて「駅」とも称していただけの姿をも伺わせております。現在は、「駅」とは称さなくはなっておりますが、JRバスのメインターミナルとしての姿は残しておりますので、引き続きその姿を残していただきたいとも思う所であります。

 

 (現在は閉鎖、待合室)~窓越しから撮影

 

 所で、昨年9月20日より「嬉野線」でICカード「nimoca」が導入されております。これは近隣の既に導入されております他社(西肥バス・祐徳バス・昭和バス・九州急行バス)路線に対した形ではないかと思われまして、JR九州バスでも「直方線」で「nimoca」が導入されておりますのでそれに次ぐ形となっておりますが、この「nimoca」を含む交通系ICカード1枚で行ける場合もあるだけに、これは大きな進展ではないかとも思う所でしょうか。

 


 さて、今回ご紹介しますのは、所属車両のほとんどが低床車両・中型車両ばかりとなっております、JR九州バス嬉野支店所属路線車両全8台に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 このJR九州バス嬉野支店が担当しておりますのが「嬉野線」でありまして、運行されている区間は・・・


 (嬉野本線)

 新武雄病院・たけお競輪場・ゆめタウン武雄~総合庁舎前~武雄温泉駅南口~武雄市役所前~日出城~嬉野温泉駅~(嬉野医療センター)~嬉野温泉バスセンター~湯の田~俵坂~彼杵駅

 

 (不動山線)
 嬉野温泉駅~平野橋~不動山~牛の岳

 

と、以上の区間が存在しておりまして、各路線では最近系統番号まで付与されるようにもなっております。尚、この路線では途中で表示が変わるような形が取られておりまして、近年のJR九州バスで見られる姿も見る事ができております。

 

 (1番系統、武雄温泉・新武雄病院行き)

 

 (3番系統、彼杵駅行き)

 

 また、運賃表は九州内各支店共通の液晶式の運賃表となっておりまして、画像のような形となっております。ちなみに、運賃表示器の横には車検を受けた年も記されておりまして、ちゃんと受けている事もわかります。

 

 (令和元年撮影、運賃も変化しております)~現在は武雄温泉駅~嬉野温泉バスセンター間は670円となっています

 

 

 さて、JR九州バス嬉野支店の車両と言いますと、平成21年初頭に以下画像のいすゞエルガ(521-08603・PKG-LV234N2)のノンステップ車が導入されておりまして、それ以来低床車両の導入が進んでおります。最近は、後述のように大型車両に加えまして、中型車両も導入されておりまして、置き換えが進んでおります。ちなみに、かつては大型は西武バスからの移籍車を中心に見られておりましたし、中型も三菱エアロミディの車を中心にツーステップ車が見られておりましたが、現在は姿を消しております。

 

 尚、上の画像のいすゞエルガはその後は福岡中部支店へ、さらに鹿児島支店へ転属しておりまして、現在嬉野支店には所属しておりません。

 

 

 ここからは、現在の所属車両をご紹介します。低床車両は、大型はいすゞエルガが導入されておりまして、上の画像の車が導入後もさらに数台導入されておりまして、「嬉野線」の主力車両として運行されておりますが、現在大型車両はこの2台の所属にとどまっております。

 

 (521-11612・PKG-LV234N2)

 

 (521-09607・PKG-LV234N2)

 

 

 さらに、平成22年からは、大型車両とともに中型車両も導入されておりまして、中型車両にはいすゞエルガミオが導入されております。これら車は、嬉野本線の他、嬉野支店が運行します支線であります不動山線でも使用されておりまして、狭隘区間もある事から、この様な中型車両が重宝されているようであります。

 

 (321-10608・PDG-LR234J2)~「nimoca」ラッピング

 

 (321-10609・PDG-LR234J2)~現在は「nimoca」ラッピング(最後の画像)

 

 (321-12615・SKG-LR290J1)~現在は「SaGa風呂」ラッピング(後述)

 

 (321-13617・SKG-LR290J1)

 

 (321-14619・SKG-LR290J1)

 

 

 また、鹿児島支店から転属しました富士重工8E架装車の日産ディーゼルスペースランナーRMワンステップ(338-0925・KK-RM252GAN)がこの嬉野支店に所属しておりまして、この車に関しましても「嬉野線」において活躍しております。それにしても、考えてみましても転属・転入先に鹿児島支店まで当てはまる訳ですから、JR九州バスの存在が九州全体である事を伺わせるのではないかとも思います。

 

 所で、321-12615には、「ロマンシングサガ」の「SaGa風呂 嬉野温泉」ラッピングが施されておりまして、嬉野温泉のデザインも見る事ができております。やはり、温泉地を行く路線バスである事を思いますと、こうしたラッピングもわからなくはないでしょうか。ちなみに「SaGa風呂」ラッピングは、他には昭和バスの車で古湯温泉が、祐徳バスの車で武雄温泉のデザインがそれぞれ見る事ができております。

 

 (側面・非公式側)

 

 

 尚、このほどいすゞエルガミオの新車が1台導入されているそうでありまして、運用に入っているのではないかと思われます。これによりまして、離脱もしくは転属車両も出ているのではないかとも思われますが、今回は、これまでの8台でご紹介している事をご容赦いただきたいと思います。

 

 

 今回は、JR九州バス嬉野支店の路線車8台に関しましてご紹介しましたが、西武バスの移籍車が多く見られておりました以前としますと、大きく中型車両の割合が高くなっている事がお分かりいただけるのではないかと思います。やはり、最盛期から需要が減っている事がこうした車両が使用される要因となっているのではないかと思われますが、それでも低床化には貢献している事に関しましてはまだいいのではないかとは思います。現在は、西九州新幹線も開業しまして、新幹線と並行しまして運行されている路線と言う事にもなっておりますが、これからも沿線利用者・観光客の足として利用していただければと思います。