宇都宮にトラム(路面電車)が新しく誕生した。

「宇都宮ライトレール(愛称宇都宮ライトライン)」だ。

 

愛称がいるかは疑問だが、古くからある私鉄のトラムとは違い、全く新しく造られたのが画期的な事だ。

 

広い道路の一部を路線に利用出来たのは、県道64号線が三車線大の道路幅が有ったのだ。

 

第一期工事は東の芳賀・高根沢工業団地までの路線。

64号線から始まり、鬼怒川を渡る橋に対応する専用軌道を挟んで、ゆいの杜から64号線に戻る。

 

宇都宮駅前は再整備でホームが新設されていた。

左カーブして駅前を出てゆく。

 

64号線(鬼怒通り)では、道路の真ん中を行く。札幌市電の一部で見られる歩道寄りにする方式は、歩行者には優しい停留所となるが、電気系統を二重に設置するコストアップとバス停との兼ね合いの問題が点がある。

歩行者が横断しようとするのを防ぐ為か、上下線の間に柵が設置されている。

 

産業通りという主要道路を跨ぐ立体交差は、1車線をトラムに明け渡し、橋の強度を高めてある。

 

その後、64号線を行くが、道路の形状に合わせて軌道を設置してあり、クネクネしていて速度が上がらない。

 

64号線をまっすぐ行けば、国道4号線を潜って左北東方向の田園地帯を抜け、鬼怒川に架かる柳田大橋となるが、その地区には住宅も向上もないので、トラムは東の工業団地へ向かっている。

 

平石手前で専用軌道となり右への高架で64号を跨いで行く。

 

平石駅は両面ホーム×2の最大の駅。

 

何故なら南に車両車庫があるからだ。

運転士の交代もこの駅で行う。


国道4号線をくぐり、専用軌道を行き大きく右に曲がる。

その先には鬼怒川を渡る専用橋があるがトラス等は無い。

 

橋を下ったが先には飛山城の丘陵地域があり、作新大学等の文教施設と工業団地の地域となる。

 

工場への電力供給の変電所には鉄塔が並ぶ。

 

清原地区市民センター前駅先で左へ直角に曲がる。

駅前と同じ25mR(半径)ぐらいだろう。

 

工場団地を貫く、常総・宇都宮東部連絡道路の緑地帯を利用して専用軌道が敷設してある。

しかし、このグリーンスタジアム前駅は曲がり過ぎかな。

 

ここで64号線との再合流となる。連絡道路と64号線の立体化工事を横目に右へ、その先で64号線と合流する。

 

しばし64号線への併用軌道が続き、

 

芳賀町工業団地管理センター前駅で再び左折する。

 

この先が谷となっていて、下って上り、左カーブの先には右にホンダの工場群だ。

 

やっと終点の「芳賀・高根沢工業団地駅」に到着した。

そこは、ホンダの北門の前で、先には何もない。

巨大な駐車場が不要になれば、ループ線が引けそうなエリアがある。

 

という事で、全線を乗ってみた。