九州鉄道記念館「鉄道の祭典」が10月7〜8日に北九州市門司区の同館で開かれ、JR貨物門司機関区所属の電気機関車、EF81 303とED76 1017が懐かしいブルートレインのヘッドマークを付けて展示されました。

 

 

並んで展示されたEF81 303(左)とED76 1017。私が訪れた時はそれぞれ「なは」「はやぶさ」のヘッドマークを取り付けていました。国鉄末期のような雰囲気です

 

 

両機に近づいて見ると「国鉄」らしい造形を堪能できました。懐かしくて時間がたつのを忘れてしまいます。ED76 1017は連結器やスカートまわりがきれいなっていました

 

 

現在のED76 1017は門司区所属で貨物列車で活躍しています。乗務員室扉がステンレス無塗装で車体側面には更新工事施工車を示す白線が入っていますが、うまく切り取ると懐かしい国鉄末期、鹿児島機関区時代の「はやぶさ」風になります(九州では前寄りのパンタグラフを畳んでいるので、パン下げ展示も気になりません)

 

 

1エンド側は記念撮影ゾーンになっていてヘッドマークは取り付けられていませんでしたが、84年2月のダイヤ改正以前の雰囲気のブルトレを味わうなら、これもアリです(展示名目は貨物鉄道輸送150年企画ですが…)

 

 

帰り際にもう一度会いたくなって展示エリアを訪れると、EF81 303のヘッドマークは「なは・あかつき」に変わっていました

 

 

「なは」はED76 1017の1エンド側に取り付けられていました。実際に見たことはなかったのですが、「なは」のブルトレ化と九州でヘッドマークが復活した84年2月ダイヤ改正の象徴?として、鉄道書籍ではよく目にしました

 

 

初代関門機のEF10 35との並び。この日は曇りで、昨秋の機関車展示より撮りやすいようでした

 

 

九州のお椀形ヘッドマークを真横から。独特の形状です

 

 

ED76形といえば…やはり中間台車でしょうか

 

 

 

貨物鉄道輸送150年の特別企画として実現した今回。ステンレス車体で希少価値が高いEF81 303号機は、昨年11月にEF510-301との「銀釜の並び」に引き続いての展示となりましたが、ED76形も、交流電気機関車として貴重な存在になっており、私も久しぶりに間近で見ることができました。

 

あと数年で見納めになりそうな九州の国鉄電機ですが、今回の展示は40年近く前にタイムスリップしたかのようで、私のような中高年には懐かしさを感じ、若い世代には昔を知る貴重なひとときになりました。

 

 

 

 

※姉妹ブログ「歴鉄2番線」では、ED76形と復活したヘッドマークについて書いてみました