名古屋線で活躍する3両固定車の中では1010系と並んで抑速制動を持たず、編成内にB更新施工車と未施工車が混在している1000系ですが現存するのは3編成だけになり、名泗コンサルタントのラッピングを施して活躍した経験のあるT07は既に廃車されています。現存する3編成はT04・T05・T08ですがいずれもパンタグラフはひし形のままであり、昭和の近鉄電車らしさを感じられます。


(2023.6.4 近鉄八田にて撮影)

 準急運用に入るT05です。現存する1000系は3両固定車のみなので優等運用は準急が主体になりますが近鉄名古屋〜近鉄蟹江間だけとは言え駅を高速通過する光景が見られるのは有り難く、地味に感じられる同系の数少ない華のある運用です。


(2023.6.4 近鉄八田にて撮影)

 再び準急で近鉄四日市へ向かうT05です。名古屋線の下り準急は近鉄四日市行きが多いですが同駅から種別を「普通」に変えて塩浜か津新町まで直通するのが基本であるため「真」の近鉄四日市行きは少なく、四日市で「普通」に化けない当駅止まりの準急を見ることが出来たらラッキーと言えます。