JR
は企業だから儲からない路線は切り捨てて当たり前か違う。民営化したら赤字ローカル線は廃止になるという心配の声を
「ローカル線は残すのが基本だ」と言って押さえ込んだ歴史がある。(出典「国鉄元気になーれ」)。一応「バスなどへの転換がいいところは別として」という逃げはあったものの、基本的には「残す」ありきで話を進めており、「バスに転換が適当な路線とは?」というところに目を向けさせないようにしていた。ローカル線を維持するために「新幹線などの黒字路線」や「経営安定基金」があった。
つまり民営企業とはいえ、普通の営利企業とは性格が異なる。
ローカル線と新幹線や山手線などの黒字路線はセットであり、例えるところ、ヨーロッパの古城が1万円で売られているが、条件として「莫大な固定資産税と修繕費を払う事」となつているものと同じだ。
この場合JRに課せられた固定資産税
や修繕費は赤字ローカル線ということになる。
区間ごとに区切って「ほら、誰も乗ってないから要らないでしょう」ではない。(実際には18きっぷなどて満杯だが、なぜかそれはカウントされない)
という風に極めて偏った廃止議論になっていると思う。
企業だから「儲からない所は切り捨てるのは当然」というのは、儲からない所を維持するために、儲かる新幹線などをセットで渡したということを忘れている。
ローカル線を廃止にするなら新幹線もセットで手放さないと理屈が合わない。
対案は必要か?
先に述べたようにJRがローカル線を残すのは責務であるので対案なんて出す必要は無いと思うが、無理矢理に対案をだすとするなら以下の通り。
1.インフラとして国の協力を仰ぎ、貨物も通れるように再整備する。
これにより収支も改善するだろうし迂回路として存在意義がでる。
2.ローカル線は「稼ぐ」部門ではなく、企業の社会貢献であると考え、
CSRの部署所属にする。
これにより広報やCSRから費用が捻出できるので、無理に黒字化する必要はなくなる。
水物の観光誘致やそもそも人口の少ない地元客がいくら頑張っても黒字化できるものでは無い。だから「黒字である必要はない」存在として存続させることも一案とかんがえる。