西桑名駅【三重県】(三岐鉄道北勢線。2015年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県北部、桑名市の中心市街地に位置するナローゲージ路線・三岐鉄道北勢線の起点駅で、至近距離にある近鉄名古屋線、JR関西本線、養老鉄道養老線との乗換駅でもある、
西桑名駅 (にしくわなえき。NISHIKUWANA Station) です。
 
尚、写真は2015年撮影で、やや古いです。現在は変化が生じていると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名  
西桑名駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
三重県桑名市  
 
乗車可能路線  
三岐鉄道:北勢線 (旧・近畿日本鉄道:北勢線)  
 
隣の駅  
阿下喜方……馬道駅  
 
乗換可能駅  
近畿日本鉄道:名古屋線……桑名駅まで徒歩6分    
養老鉄道:養老線……………桑名駅まで徒歩6分  
JR東海:関西本線……………桑名駅まで徒歩5分  
  
訪問・撮影時  
2015年5月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1914年開業、1977年現在地に移転)。
駅舎………………2階建ての駅ビル。改札口は1階。
出入口……………駅ビル東側。西側からは桑名駅橋上駅舎または南約180mの踏切を通って東側へ。
バリアフリー……非対応(出入口の段差は階段のみ)。
点字ブロック……一部出入口~改札~ホームに整備済み。
駅前広場…………駅北東側にある桑名駅東口の設備を共用。バスターミナル、タクシー乗り場が設けられています。
 
 

バスターミナルのデッキより南を望む。
百五銀行の手前に駅舎があります。駅舎は2階建てで古いです。
1階に改札口があり、2階は駅事務室と思われます。
後方に桑名駅東口があります。
 
 

バスターミナル地平部より南を望む。
手前からバスセンター営業所、ロッテリア、駅舎、百五銀行の順です。
 
 

駅舎前より南を望む。階段上に改札口があります。
階段は手前(北側)と、自販機の裏手(南側)にあります。
 
 

駅舎の南側出入口です。西を望む。右手に公衆電話があります。
駅名看板は近鉄タイプをアレンジしたデザインで、三岐鉄道のコーポレートカラーとも言える黄色が使用されています。
 
 

駅前です。北東を望む。後方に駅舎があります。左前方に桑名駅東口の出入口があります。
正面に桑名駅東口駅前広場があり、手前にバスターミナルが、左奥にタクシー・一般車用のロータリーがあります。
東口駅前は市街地で、駅前には再開発による複合ビルが建ち並んでいます。
駅前にしては商店が多くない印象ですが、複合ビルの裏手には飲食店や居酒屋が軒を連ねる歓楽街になっています。
また、バスターミナルや再開発地区の場所(写真前方)には、1977年まで西桑名駅の旧駅がありました。以前は現在駅付近から右へ急カーブした地点に駅がありました。
 
 

 

改札口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
 
駅員配置………あり(有人駅)。
自動改札機……あり(3通路)。  
ICカード………利用不可。ご注意下さい。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置)。
幅広通路………有人通路と一番左の自動改札通路。但し、出入口は階段のみでバリアフリー非対応。
窓口……………あり(改札窓口と手前の出札窓口。フリーきっぷなどは窓口で。早朝と夜間は非営業)。
自動券売機……あり(出札窓口の手前)。
自動精算機……なし(改札窓口まで)。
付帯設備………ベンチ(改札外)。
トイレ…………ホーム(多機能トイレなし)。
売店……………なし。  
コンビニ………なし(駅前広場東側、JR桑名駅、近鉄桑名駅にそれぞれコンビニがあります)。
 
また、自動改札機の右側に臨時用のラッチがありますが、近年は使用していないようです。
改札口を通るとホームです。ここは段差なく移動できます。
 
 

駅名標です。非電照式です。
近鉄タイプをベースにアレンジしたデザインです。
三岐鉄道の黄色と、下部にはオレンジ色が使用されています。
ちなみに三岐鉄道において駅ナンバリングは導入されていません。 
 
尚、桑名駅の東にあるのになぜ「西桑名駅」かと言うと、西桑名駅の所在地が元々桑名市ではなく西桑名町という自治体であった事、そして以前の北勢線は東の市街地へ線路が延びていて、約0.7km東に桑名京橋駅があり、桑名市街地の西にある事が理由と思われます。前者はWikipediaを参考にした説で、後者は私の推測です。前者の場合、より以前に開業した国鉄駅も西桑名町にあったのに一貫して桑名駅を名乗っているので疑問に思いましたが…。
西桑名駅の開業時(1914年)は「大山田駅」で、1931年に「西桑名駅」へと改称されました。
 
 

 

駅構造……地平駅。北北東~南南西方向。
配線………単式ホーム1面1線。
 
行先は下り阿下喜方面です。
起点駅ながら頭端式ホームでないのは、旧駅がさらに先にあった事が理由かと思われます。
また、右(西)にはJR関西本線と近鉄名古屋線が並行しています。
   
ホーム有効長……4両編成対応。実際はもう少し長いです。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………中ほどの改札口前のみ広いです。両端は狭いです。
上屋(屋根)………列車が停車する中ほどの4両分に設置。
ホーム上設備……ベンチ(手前の終端方)、トイレ(奥の阿下喜方)。
 
ホーム中ほどに面して駅舎・改札口があります。
また、改札近くに待合室があります(冷暖房の有無は不明)。
上写真は終端部より、下写真はホーム中ほどより、いずれも阿下喜方を望む。
 
 

阿下喜方を望む。北勢線は軌間762mm(ナローゲージ)で、全線単線です。
この先、右を走るJR関西本線、近鉄名古屋線と並走状態で市街地を南下しますが、途中にある西桑名第2号踏切では、762mm(三岐鉄道北勢線)・1067mm(JR関西本線)・1435mm(近鉄名古屋線)の3種類の軌間が臨めます(Wikipediaの本文を引用)。その後、桑名市道の陸橋をくぐるとJR線と近鉄線が右へ離れ、北勢線は住宅街の中を南南西へ走りますが、やがて築堤高架になると右へ急カーブして関西本線と近鉄名古屋線を乗り越します。その後は地平区間に戻り、右へカーブしながら住宅街の中を走って進路を西に取ると、交換可能駅である馬道駅へと至ります。
 
 

終端方を望む。
ホーム端の先に車止めがあり、そこで線路が途切れていますが、1977年以前はここで右へ急カーブして進路を東に変え、旧・西桑名駅へ入線していました。さらに1961年までは市街地を東へ進み、桑名京橋駅まで延びていました。
もう市街地への再延伸は無いでしょうが、要望としては西桑名駅の位置をもう少し桑名駅東口に近づけてほしいですね。まぁ、桑名駅が橋上化の際に少し南へずれたので、両駅間の距離は幾分短縮されましたが…。
 
 
あとがき  
私が西桑名駅で下車(乗車)したのは2000年、2009年、2015年の計3度です。近鉄時代の2000年は北勢線の乗りつぶしのため、北勢線が三岐鉄道に移管された後の2009年および2015年は北勢線の車窓風景撮影のため、いずれも起終点駅ゆえ必然的に改札を通っています。ターミナル駅ですが1面1線と手狭で、ナローゲージ路線で車両が小さいこともあり、よりコンパクトな印象を受けました。駅舎は昭和テイストの2階建てです。西桑名駅は桑名駅東口の南側にあり、近鉄・JR・養老鉄道との乗換はさほど時間がかかりません。駅前は市街地で、商店がさほど多くなく昼間は活気に欠ける印象でしたが、駅前ビル街の東側には歓楽街があり、夜は賑やかなのかもしれません。
 
東京からですと東海道新幹線に乗車して名古屋駅まで行き、関西本線or近鉄名古屋線に乗り換えて桑名駅で下車します。そして東口を出て南側に西桑名駅があります。新幹線効果もあり、余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……13時間半程度)。
一方、大阪からですと、東海道新幹線に乗車して名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。あるいは大阪市内主要駅から近鉄の名阪乙特急に乗車すれば乗換なしで桑名駅に到達できます。但し、所要時間は新幹線利用の方が短いです。こちらも余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……15時間弱)。
 
食料・飲料について、駅前、 JR駅構内、近鉄駅構内にコンビニがあります。一方、飲食店は駅前に一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は駅舎横の「ロッテリア」、約350m南東の「アピタ」内にある「マクドナルド」「スガキヤ」、約400m南東の「松屋」くらいでしょうか。まぁ事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はさほど高くありません。三岐鉄道北勢線を乗り鉄の際は、西桑名駅ですぐ電車に乗ったり駅を出たりせずに、ぜひ一度は駅も観察してみて下さい!
 
(参考:三岐鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)