その先の“みらい”を育てるのはあなた
さて、改めてライトラインの旅を開始した。
またかしの森公園前からは満員になり、結構なボリュームのまま進む。
それもあり、遅延は概ね12分から動かない。
とはいえ、先程の後続の列車が続行に近い状態で接近してきていて…
お急ぎでなければ次の列車を、との案内も挿入しながら走る。
このため、あえて乗らない選択をした人もちょいちょい見受けられた。
それもあって遅れをさらに拡大することはなく、粛々と走り続けていく。
高架に登って、また下りて。
ゆいの杜を抜けて、車窓は目まぐるしく変わっていく。
また速度が上がるとスリリング感が増して面白そうだが、最高速度は40km/h。
かつて市内線と直通していた名鉄揖斐線が最高速度70km/hだったから、やはり遅く感じる。
結局、速度によるもどかしさは最後まで抜けることはなかった。
それでも、渋滞する道路を横目に快走するのはなかなかに爽快である。
このライトラインの導入が、通勤通学の定時性・快適性向上に寄与してくれることを祈りたい。
そして、ライトラインで課題と言われているのが専用軌道と併用軌道の境界について。
こちらは芳賀方から清原地区市民センター前電停に入る前の交差点。
これまでにも宇都宮大学陽東キャンパス電停付近などの写真を掲載したが、確かに道路と軌道の
境界は文字で注意喚起はあるものの、パッと見わかりにくい部分もあるだろう。
しかし今回の開業で軌道内諸車進入禁止と決められたわけだし、カラー舗装も一手かわからぬが
なんでもかんでも車目線での物の言い方はどうなんだろう、と強い疑念と嫌悪感を感じる。
清陵高校前電停発車すぐの交差点も、パッと見は一瞬わかりにくいかもしれない。
ただ、前提条件として
軌道の上を走らない
ように気を配っていれば、大方の危機は回避できるとも思うのだが。
そしてまた、専用軌道上を滑らかに進む。
ここをトップスピード70km/hで走れれば、結構な時間短縮に繋げられるとも思うのだが。
飛山城跡電停でのすれ違い。
今回、みんてつスタンプラリーの対象駅ともなり、期間中ここを目指す人も増えるだろうか?
車内からも「おっ?」という声が上がる。
時間潰しにライトラインを眺めながら釣り、なんてのも乙なものかもしれない。
そして、なかなか縮まらない遅れを持ってさらに西へ。
ふと運転台のモニターを覗くと、異常発生の表示がチラホラと?
油圧系統、大丈夫なのかな?
そして平石で、乗務員交代。
自分が立つ場所は出入りがあるので、停車したタイミングで一時的に避けたのだが…
もう1人、立っている女性が居たのだが、乗務員から声が掛かっても動こうとしなかった。
こうした何気ない振る舞いが、また遅延を増大させることにもなる。
今回はどうにか支障なく交代完了できたが、こうした乗車マナーの積み重ねが未来を左右する。
ライトラインの未来を育てていくのは、あくまで沿線住民、利用客なのである。
そんなことはあったが、新しい運転士と共に再び宇都宮駅に向かう。
混雑は相変わらずであったが、比較的平穏に走り続けていた。