上越線の水上駅で、たまたまやって来ていた蒸気機関車C61形20号機を撮りまくります


C61形は戦後の旅客輸送の増加に対応するために、余剰になっていたD51形のボイラーと一部の部品を流用して製造された機関車で、全部で33両が誕生しています。

前から順番に撮っていきます


直径1750mmの動輪が3つ、先輪と従輪が2つずつの2C2(ハドソン)と呼ばれる軸配置。この軸配置はC60形・C62形の3形式がありますが、最初に登場したのはこのC61形です。

D51形のボイラーにC57形の足回りを組み合わせたイメージになっていますが、全体の重量が増加したため軸重が過大にならないよう、従台車が2軸になりました。

石炭10t、水17tを積載できる炭水車(テンダー)。戦後製のため台枠を省略した舟底テンダーになっている他、列車暖房用の蒸気を送る蒸気管が引き通されています。

整備中のため、移動禁止

を示す赤旗が掲出されています。

これは列車暖房用の蒸気管でしょうか


連結器と、その右側にはブレーキ管、さらにステップのところにぶら下がっているのは暖房蒸気用のホースですかね


各種の銘板と表記。かつては高崎車両センター所属でしたが、現在は組織改正でぐんま車両センターとなっているため「群」の所属表記板が入っています。

直径500mm、行程660mmで、引張力12020kgを生み出すシリンダー。

直径1750mmで、国鉄時代には最高速度100km/hを誇った動輪。ただし現在はブレーキ性能やボイラーの負担軽減などの理由により、最高速度は75km/h程度に制限されています。

2軸従台車。C62形と同様に、取り付けピンの位置を変えることで動輪の軸重を軽減できる構造になっているそうです(ただし改造は行われず)。