秘境駅、小和田にとうちゃこ。

他にも同志が2名。

ここ小和田はJR北海道の小幌クラスの秘境中の秘境駅である。

恋成就駅ってあるけど、これね、あれですよ。

小和田雅子さん。

皆さんご存じでしょ?

雅子様ですわ。

皇太子殿下と雅子様が結婚したときにこの駅がめちゃくちゃ盛り上がりましてね。

この駅で結婚式を挙げたカップルまでいまして。

それでこんなことになってるのである。

でもまぁあちらは「おわだ」さん。

漢字は同じだが読み方が違う。

なんか向こう側にもホームがある。

草が茂ってバラストが盛られてる。

昔は2面2線の駅だったんだな。

てなわけで駅舎へ。

おぉ~マジか!?

ただただ駅に来ただけなのに。

なんと野性味あふれるというかデンジャラスな駅なのだ。

昔はここに構内踏切があったんだな。

いらっしゃいませだって。

あちらが駅の外側なのに。

そりゃそうか。

ここは駅だけど駅の外から来る人よりも電車でホームからやってくる人の方が圧倒的に多いもんな。

こういうの山で見たことがある。

白馬大池の近く。

三国境。

長野と富山と新潟の境である。

駅でもこんなところがあるのねぇ・・・と言いながら牛山隆信さんの「秘境駅に行こう」で読んだ記憶がある・・・ような気がする。

おぉ~こんなところにヒル下がりのジョニーが!!!

ここは山じゃなくて駅ですよ。

ここは鈴鹿か?丹沢か???

どんだけ怖ろしいのよ小和田駅!?

というわけでおっかなびっくり外に出た。

はい、こんにちは。

 

で、ここで同志の人と写真を撮りあう。

で、ちょっと話をした。

その方、年のころ60代。

金沢からいろいろ乗り継ぎながらここまで来たらしい。

で、「時刻表鉄」とのこと。

俗にいう「スジ鉄」ですな。

 

まぁわかりますよ。

僕も時刻表と地図で旅行できますから。

紙上旅行ってやつですわ。

 

が、この方大変なお話し好きなようでもう止まらない。

しかし・・・この駅での滞在時間は33分。それを逃すと1時間半待ちである。

ただでさえ豊橋で飯を食ってから我が母校の応援に向かおうとしてるのである。

ここで1時間半待ちなんてやっていられない。

 

なので「あ、ちょっと駅の周り見てきますわ」って話をぶった切った。

色々駅の周りを探索したい。そのために来たのである。

ただでさえ30分ちょっとしか時間がないのである。

お話にお付き合いして終わらせるわけにはいかない。

ここも大昔は人々の暮らしがあったのだ。

今はこんな感じで

最寄りの集落まで1時間。

朽ちた家があるのみ。

こんな状況でも所有権の問題とかあるし、車が通れる道が通じていないので重機で解体もできない。

人がいなくなってどれくらい経つんだろう?

前まではここから徒歩15分ほどのところに1軒家があってそこに人が住んでいたらしい。

この駅はその人のためだけの駅。

郵便もバイクで配達できないから郵便局の人が電車に乗って配達してた。

ほぃ天竜川。

でも移住してしまってとうとう誰も住まなくなってしまった。

あ、この家の事じゃないよ。

もっともっと向こうの家。

この道を歩いて徒歩15分。

言っちゃ悪いがこんなところを一人とぼとぼ歩いて家に帰るってのもね。

駅まで通じる道がこれしかないんですよ。

でも住めば都ってね。

ここが生まれ故郷だったらこれも懐かしい故郷の景色なんだろうか?

郵便屋さんが電車に乗って配達しにくるようなところである。

アマゾンでぽちっとやったら誰が届けに来てくれるんだろう???

あ、そろそろ戻らんとやばいな。

まぁ来てよかったよ。

日本も色々広いよね。

こういう道しかない集落ってのもあったんだよな。

勉強になったわ。

おぉ~なんじゃこりゃ!?

どうやってここまで来たのよ?

って思ったらばたんこみたいなやつだった。

これならギリギリ来れるのか!?

いやいや無理でしょ。

40手前までは北海道と南九州ばかり行ってた。

子供に金がかかるようになって最近やめて代わりに本州をわりかし近場をうろうろしてるけど

それはそれで発見があるねぇ。

で、駅に戻ってきた。

つーかなんでこんなもんがここに・・・。

ここに駅ができたってことは当時はそれなりに人も住んでたんだよな。

それが時代の流れとともに一人去り二人去り・・・

今はこんな感じになってるけど昔は家が建ってたのかなぁ。

元々がこれならここに駅なんてできないもんな。

昔は駅員がいたんだよな。こんな駅でも。

備後落合だって昔は100人以上の駅員が働いてたっていうもんな。

兵どもが夢の跡ですわ。

あ、ここで結婚式したときの写真だ。

そして電車が来た。

間違えて途中でストップボタンを押してしまった・・・。

 

続く