良き国鉄時代⑪~米原・関ケ原界隈の写真から~

このブログの記事の中で人気がある内容は、どうやら国鉄時代の米原関連記事のようです。自分が撮りためてきた国鉄時代の写真も米原で撮影したものが大変多くあり、自分の鉄道趣味の聖地となっています。今回もそんな米原や関ケ原界隈で撮影した写真から紹介したいと思います。高校の同窓会が近づいており、先日は5年以上会っていなかった鉄道趣味友人が自宅にやってきてくれました。以前にアップした米原機関区イベントの写真をくれた友人で、記事に写真を使わせて頂く承諾も得られました。アルバムを見ていたら、彼が米原や関ケ原で撮影した懐かしい写真がまた出てきたので、今回特集させて頂くことにしました。

上の画像は1984年10月27日に近江長岡~柏原間で撮影されたEF58-126(宮)牽引のスロ81系、9104レになります。スロ81系は大ミハの編成です。当時はグリーン客車を改造したお座敷列車が走っていた時代でした。6両編成で白帯を巻いている綺麗な編成でした。鉄道模型でもトミックス製の同じ編成を持っています。晩年に発売された緑帯の編成も、当時福井にあった車両のようで6両セットを購入しました。撮影されたポイントは伊吹山をバックに東海道を上っていく列車を撮影できる定番の撮影ポイントになり、自分も何回か撮影に出向いた場所になります。

上の画像は再掲になりますが、1984年11月21日に米原~醒ヶ井間の米原寄りで撮影されたものです。東京機関区のエース、ロイヤルエンジンのEF5861が12系客車を牽引して米原へやってくるところのようです。この年の4月に行われた米原機関区の一般公開でも、このお召機ははるばる東京からやってきてくれました。自分は結局現役時代の姿は見たことはありませんでした。いつか大宮の鉄道博物館に行ってじっくりと見てみたいと思います。溜め色にブルーの編成は良く合っています。鉄道雑誌では14系客車を牽引している写真をよく見かけますね。

上の画像は、大変珍しい「ユーロライナー」がユーロライナー塗装のDD51形ディーゼル機関車に牽引されて米原にやって来た写真になります。撮影データが無いのですが、どうやら京都方面からやってきて名古屋方面に向かう途中のようにも見えます。昔の米原駅の様子が良く解りますね。遠くに古い跨線橋が映っています。跨線橋のむこうには、荷物を各ホームに運ぶのに使われたテルハという設備もありました。

上の画像は名古屋方面から米原に向かって走っている「ユーロライナー」になります。同じような写真があることから、おそらくこのユーロライナー塗装のDD51が牽くユーロライナーは名古屋方面からやってきて、京都方面に行ってから米原を経由して名古屋方面に帰って行ったのではないかと思われます。何かの鉄道雑誌で調べたら当時の運行の実態が判るかもしれませんね。

上の画像は、1985年3月3日に関ケ原~垂井間を行く8104レになります。このお座敷列車も宮原所属のスロ81系になり、はじめに紹介したお座敷列車と同じ編成と同じ機関車で運行されていたようです。機関車は宮原のEF58126になります。この頃、各沿線でこのようなお座敷列車をよく見かけることができました。ジョイフルトレインの元祖と言えそうです。

上の画像は、同じく1985年3月3日に関ケ原~垂井間を行く荷物列車「荷2032レ」になります。牽引機は下関のEF62形直流電気機関車になります。この機関車は勾配区間の碓氷峠用に作られた動輪配置がC-C形という大変珍しい電気機関車です。本来の働き場所を追われて、末期は下関に配置されて山陽・東海道筋の荷物列車の牽引に充てられていました。自分も深夜の京都駅に停車しているところを見た記憶があります。

上の画像は1985年3月3日に関ケ原~垂井間で撮影された9101レのサロンエクスプレス東京になります。牽引機はEF65 1000番台になります。おそらく東京機関区の機関車でしょう。このサロンエクスプレス東京は国鉄が作ったジョイフルトレインで、主として関東方面で使われていましたが、この日のように東海道を下ってくる運用もあったようです。以前、「ジョイフルトレイン江戸」と併結されて京都まで運用されていた動画を見たことがあります。国鉄時代の電気機関車には当然機関車横のJRマークがありません。今となったらすっきりとして新鮮に見えますね。鉄道模型では、サロンエクスプレス東京はエンドウ製を所有しています。

最後になりました。上の画像は同じ区間、関ケ原~垂井間を走る115系直流近郊形電車3連になります。1985年3月3日に撮影されています。前面の列車種別表示が読めないのですが、「回送」かもしれません。新製された115系が西の岡山方面に回送されていたのかもしれないですね。この区間で115系が見られたのは珍しい事のように思います。東海道本線を下っている写真になります。

以上で友人から頂いた写真の紹介は終了になります。当時、自分は鉄道趣味から遠ざかっていた頃になり、米原機関区一般公開をはじめ鉄道写真の撮影にも全く行っていませんでした。友人はしっかりとあちこちで撮影を続けていたようで、先日お会いした時もつい最近に木次線や伯備線方面に撮影旅行に出掛けてきた素晴らしい話をしてくれました。来月の高校同窓会で再会できるのが楽しみです。貴重な写真を沢山いただいていました。この場をお借りして改めて友人にお礼申し上げたいと思います。ありがとうございました。