サンダーバードに乗るためにはるばる北陸地方までやってきた記事の4本目です。




前回の記事では、福井からえちぜん鉄道の勝山永平寺線と三国芦原線に乗車した記事を書きました。



今回はその三国芦原線の途中駅の鷲塚針原から、福井鉄道への直通急行に乗った記事となります。


この駅始発の直通列車は、低床のLRT車両でわたし自身LRT車両への乗車は初めてとなります。



左側のLRT車両発着用のホームと、右側のえちぜん鉄道の一般用車両とのホームは、これだけあり、LRT車両を運転する運転士さんには、迫り来るホームが結構怖かったりするのではと思います。


そして、このLRT車両の室内はこんな感じで、それらしさが車内で十分に感じられるものでした。





先行したえちぜん鉄道福井行きに遅れること10分、急行たけふ新行きは静かに発車と思いきや、低床車両ゆえか、結構線路の繋ぎ目の振動を拾うんですよね。


一般的な電車のジョイント音だと、「ガタンゴトン」という感じが、「ゴトゴトゴト」と遊園地の乗り物のアトラクションのような音のような感じでした。


しかし、そこは急行列車、そんなことはお構いなく、三国芦原線内をかなり飛ばして走り、九頭竜川の長い鉄橋を渡って、あっという間に福井市街地を突き抜け、田原町に到着。



ここからはいよいよ福井鉄道線に入ります。


田原町の駅を出ると、急カーブを曲がり併用軌道へ。




それまでは普通の線路でしたが、いきなり車道の上を走行します。(道路の中央に灌漑用の水路があるのもこの地方ならではの感があります)


福井駅方面に分岐するヒゲ線を見て、たけふ新行きは、大通りを走ります。


市内を流れる足羽川も車道で渡り、商工会議所前の先で再びふつうの線路に戻ります。




鉄道専用軌道に戻ってすぐの車窓からも、北陸新幹線の高架が良く見えます。


この先、鯖江、武生の街に向かって住宅地と田園地帯を走り抜けます。


急行列車なので止まらない駅もチラホラあり、またこの駅では、列車交換のためだけに止まるような芸当も見せてくれました。




このポイントを降雪から守るためのスノーシェードも、福井鉄道らしさを感じさせます。


そして、折角なので列車交換の動画も。



専用軌道をスピードを出してスノーシェードをくぐり抜けるLRT車両がなんとも不思議な感じがします。


車窓を楽しんでいるうちに、終点のたけふ新に到着。





新旧和洋織り交ぜたカラフルな車両達にお出迎え?してもらいました。


初めて乗った福井鉄道。

専用軌道部分が比較的多いのに、走る車両のほとんどが路面電車風で、その無理矢理感がなんとも印象に残る路線でした。


ただ、路線バスやタクシーなど、最近の運転士不足による運休や減便の話をあちこちで耳にするようになり、この福井鉄道のように郊外は鉄道専用軌道、市街では併用軌道というような、路線形態はありかもと思った瞬間でもありました。


宇都宮で開業したLRTも滑り出し好調な様子で、少子高齢化や人手不足が続く日本には今後もマッチしそうな交通手段となりうる可能性を感じました。


ということで、北陸地方の鉄道旅もそろそろ終盤、武生からは新幹線で帰京するために一旦金沢へ向かって再び北陸本線に乗ることになりますが、その記事で最後の北陸地方遠征記事としようと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください。