昔、急行陸中が釜石線を走っていた。陸中という旅情溢れる愛称に憧れて、一度は乗ってみたいと思っていた。その機会はないまま月日はたち、いつの間にか快速はまゆりに格下げされてしまったけれど、変わらず指定席を連結しており、風格を感じさせる気動車快速だ。


キハ110系快速はまゆりは指定席車両(3号車)を先頭に3両で停車していた。最前列で前面展望は楽しめそうだが、運転席後ろの窓枠で視界は遮られてしまいそうだった。


座席は485系に似ていて、前日乗車したE6の座席と比べるとかなり背もたれの高さは低い。けれど柔らかい座り心地は快適だった。




山越で唸る気動車特有のサウンドを聞きながら、ループ線など見どころが続くのが釜石線の魅力。

カーテンで直射日光は遮れられるものの、冷房の効きが車内で均一でないのか、私の座席は結構暑かった。


釜石駅に到着して、駅前に出たが、燦々と降り注ぐ陽光で、それはそれは暑かった。