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【京都発幕間旅情】養老鉄道600系/旧近鉄600系,ラビットカーサイクルトレインにみるローカル線の輸送力

2023-09-24 07:00:46 | コラム
■サイクルトレイン
 鉄道の利点は大量輸送力だといわれるところですが所謂満員の通勤電車や貨物列車以外にも当てはまる点があります、単純に車内がバスよりも広い。

 近鉄600系電車、現在は養老鉄道600系電車、1992年に近鉄が通勤電車近代化の一環として導入し2007年の近鉄養老線の養老鉄道への移行に際して近鉄から養老鉄道に移管された車輛、なのですが順次東急電鉄中古車により置換えが進み転換点を迎える車両という。

 ラビットカーと呼ばれる電車なのですが、養老鉄道ではサイクルトレインとして自転車の持ち込みが可能となっていまして、57kmに及ぶ揖斐川駅から大垣駅を経由し桑名駅までの路線、自転車がそのままもちこめます。自転車、バスには載せられぬ鉄道の輸送力だ。

 鉄道の輸送力、というものが今後代替交通手段との比較として問われる事となるのかもしれません。それはバスの大きな限界、車椅子での移動に対する輸送力です。もちろん、赤字路線に対して車椅子移動補助を要請することの難しさは理解しているのですが。

 車椅子補助は、社員十数名と運転士数名が若干数の車両を運行する零細鉄道会社には負担であることは理解するのですが、かつての400系新幹線の様なホームと車両を繋ぐ自動渡し板構造物追加などで、電動車椅子ならば自力乗車することは不可能ではありません。

 バス一台に車椅子一台二台、というならば鉄道をバスに代替した場合でも輸送することは不可能ではないでしょうが、五台十台となれば、鉄道の輸送力が必要となることは間違いありません。現行法で、車椅子移動は待ってもらうことは出来ますが拒否は許されない。

 鉄道の輸送力、これからの超高齢社会、既に今年の敬老の日で、人口の一割が80歳以上となっている状況で、車椅子移動の需要は増大することは必至なのです。もちろん、高齢化の進む地方では、この場合、駅中心の集住など再転換の必要性は生まれるのですが、ね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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