前回の記事で金沢から、しらさぎ号に乗り、北陸本線の未乗区間だった敦賀まで来たことを書きました。



敦賀からは、北陸本線で残りの未乗区間である、敦賀~近江塩津間を乗ろうと、接続する新快速電車を待っていたところ、JR京都線が事故で大幅に遅れれており、折り返しの新快速の到着が何時になるか分からないとの事。


結局、敦賀についてから小一時間経っても、新快速電車が来る気配は全くなく、若干途方にくれていると、敦賀駅で目に止まったのがこちらの電車。



模型でも持っている125系小浜線。


駅の構内のアナウンスも、大幅に遅れていることを繰り返し流すばかりの新快速電車は諦めて、小浜線に乗ってみることにしました。


目的地はとりあえず、小浜線の終点の東舞鶴を目指すことに。


とは言っても、敦賀から東舞鶴までは約2時間の行程で、掛かる時間と交通費については、いろいろと考えてからの決断でした。


そして、初めて乗る小浜線、観光目的の車両や優等列車の運行は皆無ですが、三方五湖や若狭湾の脇を走る区間もあり、車窓的にはなかなか楽しめて、約2時間の乗車時間も決して苦にはなりませんでした。




終点の東舞鶴が近づく頃、ブロ友の「yasoo-trainさん」から、いっそもうひとつ先の西舞鶴まで足を延ばし、JR東海から譲渡されたキハ85でも見たらとのアドバイスを頂き、迷うことなくそれに乗って、舞鶴線で1駅隣の西舞鶴まで行きました。


西舞鶴駅、もちろんこれまで降り立ったことはありませんが、JR線と京都丹後鉄道の乗り換え駅でもあり、また京都丹後鉄道には車両基地も併設されていることから、鉄趣味的には中々見所のある駅でした。






そして、こちらも「yasoo-trainさん」に教えて頂いたのですが、駅から綾部方面へ向かって、側道を歩いて行くと、ようやく目的の車両が見えてきました。



元JR東海キハ85とタンゴエクスプローラー。

こちらは基地脇の側道(公道)から、撮ったものですが、その側道をさらに歩いたところにある踏切から見たのが次の画像。




キハ85をメインに見に来たつもりが、視線はどうしてもタンゴエクスプローラーの方へ。


この先稼働するかは知りませんが、状態的にはいつ廃車となってもおかしくない状態と言えそうです。


キハ85の方も、名古屋から自力回送してきたままで、まだ表立っての運用はないとは思いますが、唯一のキハ85の生き残りとなりましたので、末永い活躍を期待してこの場を去りました。


JR京都線の大幅遅延により、当初の予定では想像出来ないくらい遠くへ来てしまいましたが、キハ85や、タンゴエクスプローラーなど、日常では絶対に見ることの無い車両を見ることができ、はるばる来て良かったと思う瞬間でした。

(情報を頂いた、yasoo-trainさんには大変感謝をしております)


なお、帰路はこのまま舞鶴線に乗り、綾部、園部、京都経由で、この日の宿泊地である、福井へ向かうことを画策したのですが、さらに時間とお金が掛かるため、それは諦めて大人しく、元来た小浜線を使い、敦賀経由で福井へ戻ることとしました。


思い返すと、一日中列車に揺られた日になりましたが、その多くが未乗区間であったため、車窓を眺めながら、かなり新鮮な気分を味合うことになりした。