一夜明けた。

9月10日の朝である。

起床は4時50分。睡眠時間は4時間足らずである。

昨夜はね、シャワーを浴びてそれまで読んでいなかった「二月の勝者」の最終巻を読んで寝ようと思ったんだが、疲れすぎててシャワーを浴びてそのまま寝てしまった。

しかしすげーと思ったのがここのお値段。

2千円ちょいである。

シャワーも浴びれて漫画も読み放題でネットもし放題。

そのうえジュースも飲み放題だしソフトクリームも食べ放題である。

これでこのお値段。

ビジネスホテル、潰れますよ・・・。

というわけで5時30分、寝不足の目をこすりながら豊橋駅を目指す。

途中ファミマで朝食を購入。

 

駅に向かって歩いていると

事件発生。

とし畑ぷー三郎の登場かと思われたが飯田線の始発に乗らねばならん。

6時発である。

というわけでここは所轄の警官に任せて駅へと急ぐ。

で、駅にとうちゃこ。

へぇ~。この時間でも新幹線のりばはシャッターが閉まってるのね。

自動車輸出入日本最大級ですか。田原にトヨタの工場がありますからな。

岡崎には三菱自動車があったっけな?

1位は多分名古屋港だろう。

 

豊川までは結構本数があるのね。

3番線は間借りしている名鉄線専用である。

ホームへ降り立つ。

飯田線と言えば119系のイメージが強いけど今はこれ。

さぁ乗りましょうかね。

そして6時。

定刻に列車は天竜峡に向け出発した。

車内はこんな感じ。まぁそれなりに乗っている。

 

さて本日の行程なんだが、まずはこの始発の飯田線で秘境駅小和田へ向かう。

小和田は秘境駅界隈では非常に有名な駅。

これまで2回通ったけど下車するのは初めてである。

そして30分ほど滞在して今度は豊橋行きの電車に乗って湯谷温泉へ。

ひとっ風呂浴びてそのあと我が母校の応援に行く・・・予定だったんだがふと思い出した。

「あ~あそこ行きたい!!!」

 

その「あそこ」とは・・・豊橋市内にあるカドワラというラーメン屋さんである。

僕がよく聞く「オカルトラジオ」というYouTubeでパーソナリティーをしている「キムラさん」のお店である。

一度行きたいと思っていたんだが、なかなか行く機会がなくて。

行くなら18きっぷのシーズンだなと思っていたんだが、まさしく今日じゃんと。

豊橋に行くんだったらカドワラに行くしかないじゃんと。

それを急に思い出しまして。

またまた我が母校の試合を練習から見るというのができなくなってしまうかもしれんが、それくらい価値のあることなのでぜひカドワラでキムラさんに会おうと思った。

愛知県内には一宮が二つある。

尾張にある尾張一宮と三河にある三河一宮である。

まぁ駅の規模も街の規模も終わりの方の一宮の方がだいぶ大きい。

 

で、腹が減ったのでいただきます。

旨し!!!

その後、寝ていたんだがやはり鉄の血が騒いでしまいかぶりつきへ。

飯田線ね、乗り通すと7時間くらいかかる。

営業キロ195.7kmの間に94駅もあるのである。

ほとんどをこんな山の中を走るんだが

駅間は非常に短い。

集落という集落すべてに駅が設置されている感じ。

元私鉄という性格上駅間が短いのは分かるんだが沿線の状況を鑑みてこういう路線は稀有だと思う。

だから鉄道ファンの中でも人気のある路線である。

ただ一度のこの飯田線に入ってしまうと逃げ道が一切ないので(正確に言えば飯田や駒ケ根なんかでは高速バスにも乗り換えできるんだが・・・)この路線に乗るには覚悟が必要である。

なんか立候補したくなる駅名である。

この辺りから「え???」と思うのが

はい、ここは浜松市天竜区である。

こんな沿線風景なんだが

まごうことなく正真正銘の政令指定都市の市内なのである。

で、この辺りはずっと

天竜区が続く。

静岡ってね、浜松と静岡という2大都市がいろいろ競ってるんだけど

人口でも競ってるのかアホみたいに合併しまくった結果、どちらも面積がアホみたいに広くなった。

前、南アルプスのどこかの山に登った時に山頂に「静岡市葵区」とか書かれていてビックらこいて腰を抜かした。

「ここも静岡市???やりすぎやろ!?」と。

そして列車は小和田へ。

鉄ちゃん業界では有名な駅だから皆さん写真に撮る。

秘境だけど有名な駅。

8時13分、小和田駅に降り立つ。

同志が二人ほど下車。

そして列車は天竜峡へ向け出発。

列車の去った駅にはセミの鳴き声だけが響いていた。

 

続く