HD300 と 思い出の DE11 / 広島機関区にて
天神川駅 上りホームから広島機関区、そして広島貨物ターミナルを右往左往している、HD300-20号機を撮りました。
前回は昨年2月26日に19号機の写真でしたが、まだEF67が居て帷も降りて青い時間帯でした。
今回は、広島貨物ターミナルって中四国最大と謳われていながら、荷役線が上下1本ずつしかないと思っていたら、何が2本連続して到着してとても忙しく働いていた20号機でした。
2017(平成29)年はまだDE11-1034号機が現役だった広島機関区ですが、HD300形が広島へ配備されたのは2018(平成30)年度でした。
広島機関区への配置機関車は晩年のEF67しかいなかったのですが、DE11も現在のHD300も所属は岡山機関区で、貸出扱いで各貨物ターミナルへ配置されています。
DE11-1034号機は1973(昭和48)年9月19日に 東京北鉄道管理局 大宮機関区へ新製配置されて以降、その人生の殆どを首都圏で過ごしました。
1975(昭和50)年3月に武蔵野機関区へ転属し、1984(昭和59)年2月には武蔵野機関区廃止のため田端機関区配置へ転属となりました。
国鉄が分割民営化されると、1987(昭和62)年4月1日付けでJR東日本に移籍となり、田端運転所の所属機となります。
2020(平成2)年の初頭に宇都宮運転所へ転属して長らく務めますが、2013(平成25)年9月26日付けで廃車となりました。
ところが輸送力増強で車両が不足していたJR貨物へ譲渡されるため、2014(平成26)年に車籍が復活されて、JR貨物関西支社 岡山機関区へ配属されます。
新製配置が急がれていたHD300と交代で、2019(平成31)年1月16日付けで再び廃車となり、長らく岡山機関区へ留置されていたものの、2022(令和4)年1月22日に解体のため廃車回送されました。
DE11形ディーゼル機関車は希少形式なため保存されるのかと思われましたが、DE10-1750号機の次位で東水島まで回送され、その後 水島臨海鉄道 DD200-601号機の無動力次位で、倉敷貨物ターミナルまで回送されました。
広島機関区から岡山機関区へ返却された2018年度以降は、検査切れとなって保管されていましたが、2019年度内に車籍抹消となったまま構内に留置されていました。
と、最新型のディーゼル機関車 HD300の写真を見ながら、DE11の略歴を記してしまいましたが、HD300についてはあまり語ることなく終盤を迎えてしまいました。
現在、広島機関区のHD300は19号機または20号機がやって来ることが多く、見馴れた機体にかつてのDE11の姿を重ねて偲んでいます。
貨物鉄道輸送が国内で開始されたのは遡る事150年前のまさに今日 9月15日です! 1873年(明治6年)に新橋~横浜間を走った1本の貨物列車がはじまりでした。今私たちの前にある モノに囲まれた当たり前の日常… pic.twitter.com/TxFmXykucP
— JR貨物(公式) (@JR_FREIGHT_1987) September 15, 2023