番外 かつて西鉄バスで運行されていた、「ひた号」において存在した「スーパーノンストップ」 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 西鉄バス・日田バスが運行します(西鉄バスも日田バス本社内にあります日田第二営業所が担当ですので、いずれも日田バス運転士が担当します)、福岡~日田線「ひた号」は、西鉄バス運行に関しましては新しい高速塗装であります「ハーモニー塗装」と、最後の画像にあります「新高速色」、そして上の画像1の「火の鳥塗装(4878・三菱QRG-MS96VP)をまといました車がそれぞれ運行しております。
 
 また、日田バス所有の車も最近は上の画像2にあります久々の自社発注車の400号(いすゞ2TG-RU1ASDJ)によりまして復活しましたオリジナルの青地の高速塗装、さらに西鉄グループからの移籍車両であります、同じく青地の高速塗装や「火の鳥塗装」の所有車も運用に入る便もありまして、これら車には、日田バスの高速車両にはトイレ、そして両社所有車両にはコンセントまたはUSBポート・Wi-Fiも装備されておりまして、利用者に優しい姿も見られております。
 
 さらに、「ひた号」は平成27年の改正によりまして、天神系統・博多バスターミナル系統にほぼ分けられておりまして、天神を経由しまして博多バスターミナルへ運行される系統は現在は少なくなっておりますし、平成27年12月の改正によりまして、日田市内の乗り降りができるようになっておりますし、日田営業所内に設けられましたバス停も、「日田温泉入口」から後に「日田営業所」へ名称変更されております。
 
 所で、今年の7月から11月末までの「ひた号」では、日田温泉区間の延長があっておりまして、「隈温泉旅館街」と呼ばれる所まで区間を延長しております。ここは三隈川沿いにあります旅館街を称しておりまして、現在日田バス便で博多バスターミナル発着・東光二丁目・福岡空港国内線経由系統の2往復におきまして延長運転が行われております。今回、宝珠山訪問では博多バスターミナル→杷木間で乗車を行っておりました際に、この延長運転系統便にあたる事ができておりました。
 
 (423号・日野QRG-RU1ASCA)~その下の画像は行先日田温泉♨と表示されています
 
 (経由地・東光二丁目バス停)
 
 
 さて、今回ご紹介しますのは、かつて西鉄バス日田第二営業所の前身の日田東町営業所が運行を担当しておりました、「ひた号」の系統内にありました、日田市内(日田バスセンター(現・日田バスターミナル)~日田インター)~高速基山~天神バスセンター(現・天神高速バスターミナル)~博多駅交通センター(現・博多バスターミナル)にしか停車しなかったスーパーノンストップ便が存在していた話題しまして、皆様にご紹介してまいります。
 
 (9446(現在は金武営業所に転属、特別支援学校スクール用)・日産デPKG-RA274TAN)
 
 
 このスーパーノンストップ便は、平成21年から翌22年までのおよそ1年間運行されていたものでありまして、現在も存在します以下画像のノンストップ便に加えまして存在していたものであります。
 
 特徴は、ノンストップ便の場合が途中杷木発着所(福岡県朝倉市)に停車するようになっているのに対しまして、スーパーノンストップ便の場合がその杷木発着所を通過する形となっていたのが特徴でありまして、その分所要時間も1時間18分と福岡~日田線では当時最速の運行となっておりました。
 
 (現在も運行、西鉄バス運行のノンストップ便、9701・日産デPKG-RA274TAN)〜現在この車は亀の井バス「ゆふりん」専用車です
 
 
 運行本数は、ノンストップ便を含めまして、それぞれ平日朝のみ1本でありましたが、当時の日田バスセンターの時刻表示では、当時ノンストップやスーパーノンストップと言った表示はされておらず、「日田インターより先ノンストップ(スーパーノンストップ便)「杷木より先ノンストップ(ノンストップ便)と言った表示となっておりました。

 しかし、わずか約1年ほどたった平成22年9月の改正でスーパーノンストップ便は廃止されまして、加えましてさらには「ひた号」の減便も加えてなされておりまして、実質わずか1年でこのスーパーノンストップ系統は姿を消してしまいました。
 

 この理由に関しましては私もわかりませんが、おそらくこの系統の利用者が少なかった事が一番の原因ではないかと思われるようであります。それでも、日田市内から基山までノンストップと言う表現自体が魅力的にも感じられますが、利用者はそれに関しましては残念ながら応えてくれなかったのは残念に思います。確かに、私も何度か見た事がありましたが、杷木発着所からの利用客もかなり多い事から、その杷木発着所を通過すると言うのがいけなかったのかなとも思う所であります。
 

 現在、残念ながらそのスーパーノンストップ便はありませんが、その後かつては期間限定の土日祝日に限りまして、福岡~日田間に「OJIRAN(おじらん)号」と言う高速路線バスが運行されておりました。この「OJIRAN号」は、福岡~日田市内ノンストップ(天神BC~日田インター口間ノンストップ)と言う形で最速1時間10分で運行されておりましたので、そのかつてのスーパーノンストップとしての名残はこの「OJIRAN号」に残されておりました。しかし、その「OJIRAN号」も運行終了となった今、ノンストップ便が最速となっております。

 

 (廃車となった西鉄バス4016(三菱KL-MS86MP)で見られていた「OJIRAN号」幕)


 尚、ノンストップ便に準ずる形で速く行かれる系統は、平日甘木インター~呉服町間をノンストップで運行されております臨時便が設定されておりましたが、その後定期運行に昇格しまして、現在は同じく平日運行で継続しておりまして、博多バスターミナル系統では最速便となっております。この運行は、日田バス運行でもありますので、全車トイレ付きの車がこの系統で運行されております。
 
 (770号・日産デADG-RA273TAN)〜現在は廃車
 
 (定期昇格後、422号、日野KL-RU4FSEA)~平成27年撮影、現在は廃車
 

 今回は、「ひた号」のスーパーノンストップ便に関しましてご紹介しましたが、私としては、最速1時間10分台で行かれる分大変いいのではないかとは思っていたほどでしたが、やはり集客を得る事を思いますとこの系統が姿を消してしまう事もわからなくもないのではないかとも思います。正直、朝のみではなく日中も運行されるようになっていますとどうだったかのかとは思う所ではありましたが、現在は、それ以外にもノンストップ便や呉服町停車の博多バスターミナル系統も存在している訳ではありますので、利用者の足のためにどの系統とも安全に運んでいただきたいとも思う所であります。