東京出張、国立公文書館再訪 | 鉄道省半田鉄道局

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1/80鉄道模型(Jゲージ)工作記事を中心に、鉄道と身の回りの出来事を書いてゆきます。
​(平成26年11月8日Yahooで開設、令和元年6月22日こちらに移転しました)

14日夜は職場の宴会でヘロヘロ。15日、16日と東京に出張でした。

昼過ぎに新幹線自由席に乗ろうとしたら「のぞみ」はほぼ満席で電源席は無理。そこで次の「ひかり」にしましたが、それでも名古屋で空席僅かになりました。新横までの途中停車駅が小田原だけ、という列車でした。車内販売が10月で終わることを思いだし、最後の思い出に新幹線名物のアイスクリームを買いました。今日の車内販売は、昼食時間帯でもあるためか、ほとんどの列で呼び止められ、大繁盛の様子でした。

何で名物かというと、その固さにあります。”金槌代わりに釘が打てる”と噂の井村屋あずきバーか、新幹線車内のスジャータが固いアイスの双璧です。写真は、購入後約10分後でようやく3㎜ほどスプーンが入った状態です。購入直後はスプーン先で叩くとコツコツ音がするだけです。隣席の外国人が不思議な顔をしてこちらを見ていました。

15時に目的地の品川に着。すると突然の猛烈な雷雨。仕事が終わった18時に品川駅へ向かうと、新幹線が運転見合わせ。しかし、私には支障ありませんでした。

翌16日は、朝から気合を入れて国立公文書館に向いました。9:30頃着。図録展示を見学して10時少し前に閲覧室に入りました。午前は閲覧者も自分の他は1名で、午後から増えてきました。この日は、まず、南部縦貫鉄道の閲覧から始めました。

1980年、南部縦貫鉄道を訪問し七戸駅で、旧国鉄ワム3500形とトム50000形の写真を撮りました。国鉄時代の旧番号は大学鉄研のピクトリアルで書き止めたが、そのメモを失ってしまい、旧番が分からずにいたのです。そこで今回調べたら、ありました。ワム3500形は昭和3年シンドロームの当局には欠かせない貨車で、思い入れがあります。京都鉄博のワム3500形保存に際しても、手持ち資料を非公式に提供しました。なお、鉄博のワムは木製柱を山形鋼に交換したタイプですが、南部縦貫のワムはオリジナルの溝型鋼を用いていて、模型でも両方を作り分けたいところです。

続いて三岐鉄道。これは、RMライブラリに貨車もきちんと載っているのですが、私が撮影した旧ワ22000形のワ27の旧番が不明、というのが、唯一撮影出来た旧ワ22000形なので悔しくて納得しきれず、一次資料を見てみようとなったのです。綴込みが弱いものは、このように紐で縛って出てくるので、解いてから御開帳です。

果たして、国鉄の書面でも、ワ27の旧番は不明でした。上の書面では、戦災車のため鉄屑値段としたそうで、車体・台枠丸焼けで標記全滅だったのでしょう。当時は台枠端面の車番刻印が無く、調べるすべもなかったか。ワ22000形の戦災車一覧からワ*****の内のどれか、というところが関の山ですかね。できれば旧番が分かっている車を後世まで残して欲しかったな。ワ27、廃車後のダルマ車体は員弁町に残ってましたが、今でもあるかな。

前頁写真複写しますが、眼に止まったものを紹介。相模鉄道から購入したボギー客車。何と、旧九州鉄道の鉄道省ホハユ3315です。竣工図が載っているのは少ないです。貨車の竣工図は何処へやった?

続いて同和鉱業小坂鉄道。これも払下げ車の履歴を確認します。

ワフ7500形ワフ7522の払下げ書類です。花岡線の762㎜→1067㎜改軌に合わせて導入したものです。これの廃車体が小坂に残っていまして2008年9月に撮影しています。ト1形でト6という若番が残っていたのは驚異です。他に秋田中央交通から230形256や、国鉄からB6払下げの書類もありました。当然、撮影しています。

この日の締めは弘南鉄道。平賀の車庫でワム20000形とかワ1形の廃車体を撮っていますので、この番号も調べたかったので。なおRMライブラリ弘南鉄道では、電車ばかりで貨車は無視。非常に腹立たしい。もちろん、買収国電、旧型国電払下げも趣味範囲なのでライブラリは有益ではあるのですが。

なんと、車輌一覧表(減価償却と簿価の表)がありました。蒸気2輌、客車3輌、ガソリン車1輌。不明だった貨車は有蓋車ワ1~10の10輌、無蓋車ト1~3の3輌、有蓋緩急車ワフ1,2の2輌。

昭和26年に廃車が出てます。蒸気機関車1号と貨車。その貨車の番号を見ると形式にト1形、ト6000形とあり、番号も前掲の一覧から後の番号なので国鉄払下げ車なんですね。この書類が無いか、と思ってみたのですが見つかりませんでした。うー、残念。

途中、昼めし休憩30分をはさんで16時までの滞在でした。資料を机に置き、立ち上がってカメラで撮影したので、この位で精魂尽きました。次回も模型屋さんめぐり等の合間に訪問することにします。でも、東京勤務の人はいいなあ、こういう場所に頻繁に来れるわけで。

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