金沢駅を楽しむ(構内図も収録、23年夏)

記事上部注釈
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北陸地区で最大都市の金沢。その玄関駅の金沢駅は観光客などでにぎわいます。そんな金沢駅を楽しみました。駅の雰囲気も紹介しています。

写真1. 夏の金沢駅

復習:金沢駅の概要

実際に楽しむ前に金沢駅の概要を紹介します。

金沢駅の概要
  • 場所:石川県金沢市
  • 規模:2面4線(新幹線)+3面7線(在来線)+1面2線(北陸鉄道線)
  • 路線:北陸新幹線、IRいしかわ鉄道線、北陸鉄道浅野川線(北陸新幹線敦賀開業までは北陸本線もj含む)

図1. 金沢駅の位置(googleマップより引用)

金沢駅の位置を示しました(図1)。金沢の中心から離れていますが、金沢の玄関駅として君臨しています。新幹線が通るのはもちろん、北陸地区の在来線の経路上であり(時代によって区間ごとの運営主体が異なりますが)、大阪-新潟-青森の軸を形成している路線です。もう少し細かな視点で見ると、石川県の鉄道による地域輸送の主力を担っている方向の路線が通っています。

このほかに津幡から能登半島方面に向かう七尾線列車(金沢が起点ではない)や北陸鉄道浅野川線も乗り入れ、まさに地域輸送の核ともなっています。

では、その金沢駅の構内はどうでしょうか。

図2. 金沢駅構内図(JR西日本公式サイトから引用)

そこまで難しい構造でありません。要点は以下の通りでしょうか。

  • 改札口や駅の自由通路:1Fに存在(ただし北陸鉄道は地下)
  • ホーム2Fに存在(ただし北陸鉄道は地下)
  • 中心街:東口(兼六園口)

南北に線路が通り(2F)、それを貫くように東西方向に通路が通っています(1F)。そして、その通路の北東側に北陸鉄道の駅があり、その北陸鉄道は地下に位置します。

他の駅と同様、新幹線ホームと在来線ホームは分かれています。また、観光地にある駅らしく駅構内(改札外)には多くの店があり、土産の購入や食事に困ることはありません

金沢駅を実際に楽しむ

御託はこの程度にして、実際に楽しみましょう!

金沢駅の改札外の様子

まず、改札外の様子を記します。

写真2. 金沢駅西口

金沢駅西口です(写真2)。このあたりにはホテルこそありますが、観光客の目的地となる場所はありません。言葉を選ばずに表現すると、駅裏でしょうか。

写真3. 金沢駅東口

反対の金沢駅東口です(写真3)。こちら側に市内中心部を結ぶバスが発着します。この東口と西口(写真2)を結ぶ自由通路があり、そこから新幹線や在来線に乗るために改札を通る格好です。

では、西口から東口に向かいましょう!

写真4. 西口から入る

西口から入ります(写真4)。

写真5. 自由通路を歩く

自由通路を歩きます(写真5)。東口までの距離は意外とあります。

写真6. 自由通路を歩く

自由通路を歩きます(写真6)。茶色とモダンな色づかいを両立しており、伝統と現代が融合した配色に見えます。

写真7. 在来線の改札口

在来線の改札口です(写真7)。和倉温泉方面に向かう七尾線もこちらを通ります。

写真8. テナントが入る

テナントが入ります(写真8)。若い人向けのショップもあるように見え、観光客相手だけでなく、地元の人にも使われる場所に見えます。JRとしては駅近くに目的地があると、列車利用の動機が高まるという側面もありましょう。そのような意味で、そういったショップも重要です。

写真9. 東口付近までやってきた

自由通路を歩き通し、東口までやってきました(写真9)。これは東口側から西口方面を振り返った角度です。

写真10. 東口の駅前

東口の駅前です(写真10)。京都駅の駅舎を思い浮かべるドームがあります。

このほかに改札があります。以下で紹介しましょう!

写真11. 商業施設直結の改札がある

このほかに在来線については商業施設直結の改札口があります(写真11)。この改札を通ることにより、商業施設とホームが直結され、直前まで商業施設で買い物をすることができます。

写真12. 電光掲示板は…ない!

この改札口は勝手口という位置づけなのか、電光掲示板は設置されていません。そのかわり、電光掲示板を映写するモニターがあります(写真12)。カメラの位置で電光掲示板が平たく見えませんが、発車時刻と行先さえわかれば良いので、このような設置方法は合理的です。きっとこのほうが安く済むのでしょう。他に広まらない理由があるのでしょうか?

金沢駅に発着する列車

その金沢駅を発着する列車を見てみましょう!今回は在来線ホームに発着する列車を対象としています。在来線ホームに発着する列車は(2023年9月時点では)以下の通りです。

  • 北陸本線特急:大阪方面(サンダーバード)、米原・名古屋方面(しらさぎ)
  • 北陸本線普通:福井方面(2024年3月からはIRいしかわ鉄道が管理)
  • IRいしかわ鉄道線:津幡・富山方面(富山県内はあいの風とやま鉄道)、原則として普通のみ
  • 七尾線直通:七尾方面(津幡まではIRいしかわ鉄道線を走行、特急と普通)

金沢では上り方面と下り方面だけで分岐はありません。七尾線が分岐しているように見えますが、ここから少し先の津幡で分岐しています。

富山方面は特急の設定はありませんが、その役割は新幹線が担っています。さらに先の新潟方面は新幹線がありませんが、上越妙高で乗りかえる形態です。

写真13. 特急しらさぎ…でなく特急能登かがり火

特急しらさぎ用のカラーの車両です(写真13)。ただし、3両編成のみであり、特急しらさぎの編成には足りません。種を明かすと、特急能登かがり火でやってきた金沢止まりです。ローカル線の短距離特急にしては重厚な雰囲気があります。

写真14. 特急能登かがり火の反対側

反対側に回りました(写真14)。

写真15. 1番のりばと2番のりばは金沢始発の特急(大阪・名古屋方面)が発車

1番のりばと2番のりばは金沢始発の特急が発車することが多いです(写真15)。また、特急能登かがり火の到着ホームでもあります。北陸本線上りのホームということなのでしょうか。

写真16. 特急花嫁のれん

4番のりばはホーム先端に位置しています。その4番のりばに特急花嫁のれんがとまっていました(写真16)。ディーゼル車なので、騒音が入らないように端部のホームに発着していると聞きます。

4番のりばの手前の線路は3番のりばで4番のりばと同じホームです。さらに手前の線路は2番のりばで、まさに特急能登かがり火が停車していた線路です。

写真17. 3~5番のりばの発車案内

3~5番のりばの発車案内です(写真17)。主に3番のりばと5番のりばを使い、4番のりばはディーゼル車専用ホームという雰囲気です。

写真18. 4両編成の金沢止まりが停車中

普通金沢行きが4両編成でやってきました(写真18)。午前中に金沢に着くので2両編成では足らないということでしょうか。適宜増結するのは良いことですが、乗客的には2両編成で増発してくれたほうが便利だと思います!

写真19. 新快速表示!

回送に幕を回す間、新快速の表示が出ました。521系電車は新快速に充当されませんが、223系電車と部品を共通化するためでしょうか。

写真20. いつの間にか2両と2両に切り離されていた

いつの間にか2両と2両に切り離されていました(写真20)。

写真21. 七尾線普通が停車中

七尾線普通が停車しています(写真21)。普通高松行きの表示ですが、四国の高松ではありません。七尾線にも高松駅があるのです。

写真22. 七尾線普通はそれなりに乗っている

七尾線の普通はそれなりに乗っています(写真22)。521系の最新タイプで、窓割は227系電車に近いものがあります。七尾線は独特のカラーを採用しており、それが踏襲された格好です。

写真23. あいの風とやま鉄道車が発車した!

あいの風とやま鉄道車のIRいしかわ鉄道線普通が発車しました(写真23)。JR北陸本線、IRいしかわ鉄道線、あいの風とやま鉄道線と運営主体が異なっていても、車両はJR521系電車が基本です。乗客としては、運用されている車両の所属をことさら意識する必要はありません。

写真24. 特急サンダーバードは在来線金沢駅の花形

特急サンダーバードは在来線金沢駅の花形でしょうか。

写真25. サンダーバード大阪行きの表示

特急サンダーバードの表示です(写真25)。新幹線の敦賀延長でスピードアップする一方、金沢駅から大阪までの直通はなくなります。

個人的所感ですが、北陸新幹線に狭軌の線路も併設(四線軌条として中心を揃える)すれば、在来線のグレードアップも兼ねられてベストだったと思ってしまいます。狭軌が前提だとせいぜい170km/hしか出せないとも聞いたことはあるのですが、それはダイヤの工夫のしどころだと思います。

(参考)写真26. 四線軌条を実現している例(スイス連邦、ツヴァイジンメン駅)

わかりやすくするために、四線軌条を実現している例を挙げました(写真26)。BLS鉄道MOB鉄道の軌間が異なるので、駅構内がこのような配線なのでしょう(一部列車はフリーゲージトレインで直通していると聞きます)。

写真27. 6番のりばは金沢止まりの特急が多い

6番のりばは金沢止まりの特急が多い印象です(写真27)。私が見た限り、特急はホーム上折り返しではなく、いったん回送している印象です。上りホームと下りホームを分けようとしているのでしょうか。

写真28. 金沢の駅名標はJRとIRを併記

金沢の駅名標はJRとIRの併記です(写真28)。見返すと、片方のみに矢印があり、発車する向きに合わせホームを分けていることがわかります。

写真29. JR西日本名物の横向きのベンチ

JR西日本名物の横向きのベンチです(写真29)。安全確保のための工夫と公表されています。初めてこの配置のベンチを見たときは変な感じがしました。

北陸鉄道の金沢駅

金沢駅で忘れてはならないのが北陸鉄道の金沢駅です。

(再掲)写真30. 金沢駅東口から地下に向かう

金沢駅東口から地下に向かう階段があります(写真30)。

写真31. 立派な地下駅がある

立派な地下駅があります(写真31)。これが北鉄金沢駅です。地方私鉄らしく有人改札です。

写真32. ちょうど到着!

内灘からの電車がちょうど到着しました(写真32)。

写真33. 意外と多くの人が降りる

意外と多くの人が降りてきました(写真33)。ただし、金沢駅は中心部ではありません。北陸鉄道は中心街の反対側の野町からも発車しています。両者を地下線で結び、香林坊あたりに駅を設置、されに中心街は15分間隔で運転すれば良いのに、と考えてしまいます。

図3. 金沢中心部地下線の構想というか妄想(googleマップより引用、この区間を15分間隔で運転)

金沢駅を楽しんでみて

今回、短時間ながら金沢駅を楽しみました。多くの列車が発着しており、駅構内も人が多く、賑わいを感じました。また、駅構内も工夫が凝らされ、居心地の良い空間が演出されていました。

今後は新幹線が延長開業し、遠い将来には新幹線が近畿地方まで伸びるのでしょう。そのあかつきには在来線特急の時代よりも多くの人でにぎわうのでしょう(一般的に所要時間が短いほうが流動は増えるといいます)。

そして、そのターミナルから周辺の石川県各地や金沢市内への交通も便利になるよう整備し、金沢駅が単なる新幹線の拠点駅としてだけではなく、地域の公共交通の拠点駅も担い続けて欲しいものです。

前後を読みたい!

果たして前後はどこに行ったのでしょうか?

(←前)特急能登かがり火の乗車記(和倉温泉→金沢、23年夏)

金沢駅を楽しむ(構内図も収録、23年夏):現在地

金沢の市内交通の素顔を探る(バス路線図も一気に収録)(→次)

★この旅行のまとめ:23年夏能登・金沢旅行のまとめと振り返り

(参考)この日の旅程は以下の通りです。

出発地発時刻手段到着地着時刻
和倉温泉9:02特急金沢10:05
金沢の街歩き観光
金沢市内で宿泊
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