カワイモデルの「C11スタイル」が入線しました。 | 16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージレイアウトのこと..など

16番ゲージの鉄道模型レイアウト・白縫鉄道川正線の制作記です。

 レイアウトの工作を放り出して、今、私が熱中しているのは「蒸気機関車の増備」です(理由は以前の記事に書きました)。
 現代のプラ製品より、昔の真鍮製品の方が動力機構のメンテナンスがやり易い気がして、「結局は長持ちするんじゃなかろうか」、「色々と手を入れるのも楽しいんじゃなかろうか」、と思うようになったのです。
 そんな訳で、最近は、ヤフオクを眺めることが多くなり、カワイモデルの「C11スタイル」が目に留まりました。本格的な制式蒸気を手掛ける前に、まずは肩慣らしと考え、争奪戦を制して、めでたく当鉄道に配備されることになりました。
 この製品、定かなことは不明ですが、発売は、昭和の東京オリンピック(昭和39年)より古いのではないかと思っています。それからだと半世紀ほど、比較的最近まで新品が購入可能だったと思います。凄い模型です。
 
 これが、川正線に入線した「C11スタイル」です。
 手に取った瞬間、ズシリとした重みを感じました。そうそう!昔の模型はこんな感じでしたね。
 ディティールはとてもあっさりしています。カプラーはベーカー型です。前照灯は電球が付いていた筈ですが、私が手に入れたものにはありませんでした。 
C11スタイル、前方からのショット
 前部には解放テコがありますが、後部にはありません。
 炭庫の下に付いていたエアタンクは、触っているうちに外れてしまいました。反対側のエアタンクは無事です。動画で確認できると思います。
C11スタイル、後方からのショット
 真横からの姿です。C11の姿を思い浮かべると、デフの大きさやサイドタンクの形、炭庫の長さが私には気になるのですが・・。
C11スタイル、サイドビュー
 実際に並べてみると・・。
 みなさんはどう思われるでしょうか?
 ディティールの違いが目立つので、比べ物にならない、とお感じの方も多いと思いますが、実は、肉眼で見ると殆ど気になりません。D51の標準型とナメクジの違いくらいなものです。まあ、これは、走ることを重視してディティールをあまり気にしない私の感想ですから、あてになりませんよ。
C11とC11スタイル
 ボディーを外したところです。古いタイプのモーターが付いていました。
 とは言え、カワイモデルが新しいタイプのモーターを使っていたという話は聞かないし、私が平成5年ごろに、神田の本店で買った市電のキットも、こんなモーターが入っていてびっくりした憶えがありますから、これも一概に古い製品だとは言えないですね。 
C11スタイル、ボディーを外したところ
発進・停止の試運転です。
以外にスムーズで驚きました。動画はエアコンの風の音が五月蠅いです。
 スムーズな発進・停止に気を良くして、混合列車を繋いでみました。
 機関車の次位は、実家で探し出したカワイモデルの古いセムフです。片側のカプラーをケーディーに換装し、客車を連結可能にしました。
 こうして駅に停まる「C11スタイル」、それなりに様になってると思いませんか?
C11スタイル混合列車、前方から
 後ろ姿も駅の風景に溶け込んでいます。
 古い模型ですが、私の感覚では、現代のレイアウトにも十分にマッチします。
C11スタイル混合列車、後方から
 混合列車を牽いての試運転です。
 スケールモデルではありませんが、スケールスピードで走る姿は格好良く、ちゃんとC11っぽく見えてくるから不思議です。凄いぞ、カワイモデル!
 この「C11スタイル」、思ったより走りが良くて、非常に満足しています。
 カンモーターへの換装や、従台車の集電加工、前後ライトの点灯化にディテールアップ、果てはDCC化を目論んでいますが、すぐに着手するのも気が引けますね。暫くはこのまま遊ぼうかな?
 
 ところで、いつの間にかTMSからカワイモデルの広告が消えてしまいましたが、廃業してしまったのでしょうか? ストリートビューで見る限り、カワイビルは健在のようですが、営業はしてなさそうですね。
 
 私がカワイモデルを訪ねたのは、上に書いた平成5年頃の一度きりです。市電のキットを買いました。本当は、2120型が購入できるといいなと思っていたんですが、店内に見当たりませんでした。
 店頭には、オールドファンに有名な”カワイモデルのお姉さん”、阿南さんがご健在で、お年は召されてありましたが、お美しさは噂通りでした。
 男性スタッフの方々も、”上品な職人さん”といった雰囲気で、思い返せば、とても居心地の良い空間でしたね。何で一回しか行かなかったんだろう。やっぱり、当時はスケールモデルに目が向いていたんでしょうね。
 
 本日も、ご訪問ありがとうございました。