番外 大分車両センター転属から2年、引き続き「SSL塗装」を維持します、キハ220-1101紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 令和3年3月まで、JR九州の長崎地区(長崎線(長崎~諫早間)・佐世保線(早岐~佐世保間)・大村線)では、佐世保車両センターに所属しておりましたキハ200系(両運転台のキハ220形気動車も含みます)気動車が運行されておりまして、長崎地区の足を支えておりました。

 

 これら車両のほとんどが、青色のシーサイドライナーを意味しますSSL塗装となっておりまして、現在熊本・大分地区がかつて筑豊線・篠栗線など福岡都市圏で見られました赤一色の車両が使用されておりますし、鹿児島地区では黄色のなのはな塗装とともにこのカラーの車が存在しておりました。

 

 また、これら車両の中には、画像2にもありますようにオールロングシートに改造されました550番台・1550番台の車もありましたり、以下画像のように別の特別カラーを施した車両もありまして、長崎地区も様々な車が在籍しておりました。

 

 (キハ200系気動車14番ユニット)~現在は熊本車両センターに所属・赤塗装化

 

 

 しかし、最新鋭気動車でありますYC1系気動車の量産車両が令和2年より相次いで導入されておりまして、令和3年3月キハ200系気動車全12両は佐世保車両センター・長崎地区を離れまして九州各地へ転属しております。また、この年6月にはキハ66・67系気動車も全車離脱しておりまして、これによりまして長崎地区では一気に近郊型はYC1系気動車のみが存在するに至っております。

 

 (キハ200系気動車12番ユニット)~転属前に赤塗装化

 

 キハ200系気動車は、ロングシート改造の556番ユニット・565番ユニットは鹿児島車両センターへ、12番ユニットとキハ220-209・1101が大分車両センターへ、14番ユニットとキハ220-207・208が熊本車両センターへ転属しておりまして、鹿児島の2ユニットは黄色の「なのはな塗装」化されておりますし、他の車も順次赤塗装化されております。

 

 (キハ220-207)~熊本転属後

 

 (キハ220-208)~同(現在は赤塗装化)

 

 

 さて、今回ここからご紹介しますのは、大分車両センターに転属しておりまして、引き続き唯一「SSL塗装」を維持しておりますキハ220-1101に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 キハ220-1101は、元々は新製配置が旧大分運転所(現・大分車両センター)でありまして、平成9年に新製導入されました気動車であります。

 

 この車は、当初は大分所属であった事から久大線・豊肥線を中心に使用されてまいりましたが、平成21年に旧長崎車両センターに転属しておりまして、転属時から平成23年までは画像のように「赤塗装」で運行されておりまして、青の「SSL塗装」ばかりの中で比較的目立っておりました。

 

 

 そして、翌平成23年についに「SSL塗装」化されまして、結果当時の長崎車両センターで最後まで残っておりました「赤塗装」でもありましたが、これによりまして一旦消滅するに至っておりましたし、画像1のように長崎地区で活躍しまして大分車両センターに戻ってきました後も現在までこの塗装を維持しております。

 

 

 さて、以前私は鳥栖駅・久留米駅でその姿を収めておりました。まずは鳥栖駅で収めた画像からご紹介しますが、この時は久留米駅を17時に発車します1767Dの回送前の姿でありまして、この撮影時は既に一旦切られておりましたエンジンがかけられておりまして、この後久留米駅へ向けて回送する事になります。

 

 

 これからの画像は久留米駅で収めておりました画像であります。大分車両センターのキハ200系気動車では、久大線の一部駅・豊肥線の一部駅の表示では色で表示されるようになっておりますが、画像の日田行きも緑色で表示されておりました。それにしても、普段は赤色の塗装ではありますが、このように青色の塗装でのこの表示は、違った感じをも伺わせる所ではあります。

 

 (行先)~ワンマンも緑です

 

 

 これまでもご紹介しておりますように、車内は転換クロスシートが設けられておりますが、新製配置が大分でもありましたので、黒地のシートとなっております(以降の長崎配置ではカラフルなシートモケットでした)。また、乗客はこの時は少なかったですが、この後の鳥栖方面からの乗り換え客が来られますと座席もほとんど埋まるにも至っておりました。

 

 

 こうして17時に日田行きの列車として久大線を走行して行きます。現在はこの塗装の車も長崎地区では見られなくなっておりますが、それでも他地区でこの塗装を維持している姿を見ますと、かつて長崎地区で活躍していた事を実感させるような姿にも見えるのがいいのではないかとも思う所ではあります。

 

 

 今回は、大分車両センターに転属しながらも「SSL塗装」を維持しておりますキハ220-1101をご紹介しましたが、この塗装になりましてからは1両編成としても運行されておりますので、長崎地区で見る事ができなかった姿を見る事もできております。そんなこの車は、8月に佐世保車両センターに里帰りまして展示までなされていたという事もありましたが、その時点でも色褪せ始めておりましたので、まさに小倉総合車両センター入場までは時間の問題ではないかとは思います。今後この車は、いずれ「赤塗装」に戻る事になるのではないかとは思いますが、とにかくその時まで「SSL塗装」の姿で稼働し続けていただきたい所ではあります。