続・吾輩はヲタである

JR券をメインとしたきっぷのブログ

駅たび羽田空港の指定席券売機

 昨年2月末の新潟を最後にJR東日本の旅行部門である「びゅうプラザ」が全店閉店しました。首都圏の利用客の多かった店舗と信越・東北地方の県庁所在地駅の店舗は「駅たびコンシェルジュ」にリニューアルされて現在に至っています。

www.jreast.co.jp

 「駅たびコンシェルジュ」はJR東日本の子会社の「JR東日本びゅうツーリズム&セールス」(長い...)という会社が運営しています。詳細は↑のリンク先を見て欲しいんですが、個人的には情報発信や各種相談をメインとし、旅行商品を直接販売しないとされるこのスキームでどうやって収益を出しているのか未だ謎です。


駅たびコンシェルジュ羽田空港(矢印部分) 2023/4/2

 「駅たびコンシェルジュ羽田空港」は2021年10月に訪日旅行センターをリニューアルする形で開業しました。羽田空港第3ターミナル(国際線ターミナル)の東京モノレールの改札脇にあり、「駅たび」の中で唯一JR東日本の駅構内にない店舗です。

 来日する外国人相手に各種レールパスを発券するのが主な業務のため、年中無休で営業時間は6:45~20:00と長めです。来日する外国人が急増しているため、到着便が集中する時間帯の店の前には対応を待つ外国人の行列ができています。

 東京モノレール羽田空港第3ターミナル駅の券売機の並びにひっそりと指定席券売機が設置されたのは今年4月のことでした。

羽田空港第3ターミナルの指定席券売機(矢印部分) 2023/4/7

 遠目から見るとこんな感じです。東京モノレールの券売機と完全に同化していて遠目からは指定席券売機があることは分かりません。むしろモノレールのきっぷを買おうとして困惑している人もいたぐらいです。

羽田空港第3ターミナルの指定席券売機 2023/4/7

 各種レールパス受け取り用のパスポート読み取り台が付いたクレジットカード専用の指定席券売機(MV50C型)が設置されています。パネル部分は常時英語表示だったので、一目でJRの指定席券売機とは分かりません。稼働時間は「駅たび」の営業時間と同じ6:45~20:00です。

初期画面 2023/4/7

 パネルはひたすら英語表示でしたが初期画面は日本語だったりします。メニューはシンプルに4つだけです。右側の「おトクなきっぷに座席指定」と「QRコードの読み取り」は外国人向けのレールパス用のメニューだと思います。特急券メニューや経路検索メニューはなく、実質「おトクなきっぷ」とネット予約の受け取りだけです。

駅たび羽田FC1

 事前に仕込んでいた「えきねっと」予約を受け取ってみました。日本人がレールパス以外の用途に使うことは何ら問題ありません。下段の発売箇所表記は「駅たび羽田FC1」となっています。「駅たび」持ちの指定席券売機はおそらくここだけだと思います。

 羽田空港に指定席券売機を設置したのは昨年4月からレールパスの券面にQRコードが印字され、QRコードをかざすことで指定席券売機でも指定が取れるようになったことと関連しているように思います。指定席券売機があると窓口に頼らずとも自分で指定席が取れるようなるので「駅たび」窓口の混雑緩和を期待したのでしょう。

 でも、日本人でも知らない人は使いこなすのが難しいとされる指定席券売機を外国人が初見で使いこなすのはかなり難しいような気がします。横で案内したり操作を補助する人がいるといいんですが。