2023年8月13日 第2部 | 鉄道歳時記

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8月13日 日曜日の第2部です。

南部縦貫鉄道の車庫を見学した後は、十和田観光電鉄の七百駅跡に行って来ました。現役時代は十和田観光電鉄線内では唯一の交換可能駅で、車両基地も併設していました。その車両庫は現在七百鉄道記念館となっておりコロナ禍前は年2回ほど一般公開されていたようです。車庫内には電気機関車や東急から購入したモハ3603、自社発注のモハ3401が静態保存されているとの事で、覗いてみたかったです。

十和田観光電鉄 七百駅

十和田観光電鉄線内で残っている遺構は七百駅だけだったので、一気に北上し今度は下北交通大畑線の大畑駅にやって来ました。

ここの駅舎内でもクリアファイルなどが販売されていたので購入しました。この駅も車庫が有り、そこには下北交通のキハ85や国鉄キハ22の姿に復刻された気動車が動態保存されています。

駅舎は現在下北交通のバス待合所と出札窓口として使用されています。

駅から先に続く線路は大間へ延伸する予定だった未成区間の始まりだったと思われます。

下北交通 大畑駅

下北交通の廃線跡巡りは後回しにして、国鉄未成線の大間線の跡を巡る事にしました。

大間線は大間にある海軍の要塞強化工事に伴う資材運搬用としてむつ市の下北駅から大間までを結ぶ鉄道として計画されました。後に戦争による空襲で青函連絡船が被害を受ける事を想定し、津軽海峡で最も幅の狭い大間-戸井間を代替航路とすることが計画され、これに接続する路線として建設が始まりました。しかし戦時中の資材不足により1943年工事が中断されその後再開されること無く建設が中止されました。対岸の戸井線も同じく未成に終わっています。

まずは下狄川を跨ぐ二枚橋七連アーチ橋です。上に登ってみたかったのですが、アプローチ部が草に覆われていて近付くのも躊躇われたので、下から眺めるだけにしました。

大畑-釣屋浜間

釣屋浜駅があったと思われる場所の手前に草木に埋もれる様にアーチ橋があるのを見る事が出来ました。

大畑-釣屋浜間

その先にも橋台が残っていました。

釣屋浜-木野部間

木野部駅の建設予定地付近にも木野部川を渡る低いアーチ橋を見る事ができます。

木野部駅付近

小赤川に架かる橋梁は3連コンクリートアーチ橋でしたが、1981年に2連が壊されており、12mのスパン長があった残り1連も2021年8月の大雨による土石流により橋脚ごと倒壊したため取り壊され、橋台の基礎部分のみの姿になってしまいました。

赤川駅付近

下風呂温泉郷への入口には2連のボックスカルバートが残っており、その上は生活道路となっていました。

この2連のボックスカルバートをくぐり下風呂公民館を裏手を進むと、13連アーチ橋の上に出る事が出来ました。ここは大間鉄道アーチ橋メモリアルロードとして整備されています。

下風呂13連アーチ橋

小川に架かる立石橋梁のアーチ橋も上部はすっかり草に覆われていますが、残されていました。

下風呂-桑畑間

大間線未成線跡巡りは後もう少し続きます。

8月13日第2部は以上です。