アッという間に一か月が経ってしまったが、先月のお出かけネタの残りを。
先日の記事にUPした阿武隈急行線で福島駅に到着後、同じホームの反対側から発車する福島交通飯坂線に乗ることにした。こちらも「週末パス」で乗車OKだ。
飯坂線の車両は近年世代交代が行われており、東急の旧7000系が引退し、同じく東急の1000系が入線、置き換えが完了している。
1000系の車内には温泉地気分を盛り上げる暖簾が掲げられている。以前に訪れた時は平日の夕刻だったので、車内は下校の高校生で混雑していたが、今回は日曜日の午後とあって空いており、ノンビリとした空気が流れていた。
10キロ弱の路線長に12の駅があるので、駅間の平均は1キロに満たない。都市部の地下鉄並みだ。見ていると各駅ではそれなりに乗り降りがある。飯坂温泉へのアクセス路線であると共に、地元の足となっていることが分かる。
基本ダイヤは25分間隔で、全線の所要時分23分+折り返し2分という無駄のない設定になっているが、ダイヤが乱れた時は大丈夫なのだろうか。
福島駅を発車。次の曽根田駅には、役目を終えた7000系が留置されていた。休憩所として開放されているようだ。
ローカル私鉄らしい車窓を味わい、終点の飯坂温泉駅に到着。以前に来た時とは駅舎が変わっており、温泉地の玄関駅らしい観光地仕様になっていた。
駅のすぐ脇には川が流れており、駅舎の窓からもアーチ橋や旅館群を眺めることが出来る。そのままパンフレットに使えそうな光景だ。
飯坂温泉駅は一線のみだが、両側にホームがあり、乗車用と降車用で使い分けられている。これも2分で折り返すための工夫か。ちなみに、列車の発車時刻が近づかないと改札口は開かず、ホームに入ることは出来ない。
折り返しの列車に乗ったら、連結面の貫通ドア部にも暖簾が付いているのを発見した。
車両の入れ替えが終わったばかりだから、ずいぶんと先のことになるが、もう東急電鉄には中型車が残っていない。1000系に代わる車両はどうなるのだろうかと考えながら福島駅に戻ってきた。