NO.2910 開業日に撮影!日田彦山線「BRTひこぼしライン」(その4、筑前岩屋駅構内編) | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 

 開業日であります8月28日に訪問・撮影しました、日田彦山線「BRTひこぼしライン」の話題をご紹介しておりますが、前回その3では大行司駅の後編をご紹介しておりました。

 

 「BRTひこぼしライン」は、これまでもご紹介しておりますように、平成29年の「九州北部豪雨」で大きな被害を受けました日田彦山線を「BRT(バス高速輸送システム)化したものでありまして、日田彦山線としての鉄道復旧は断念したものの、日田彦山線の名称は残ります「BRT」化へと至っております。

 

 さて、今回下車・乗車しました大行司駅と言いますと、「BRT」ホームが上の画像2にもありますように高い所に設けられておりまして、かつての鉄道時と同じような形となっております。そのため、以下画像にもありますように画像1の駅舎の裏からホームへは長い階段が設けられておりますが、高齢者の方や今の私のように階段ののぼりおりに難がある方にとりましては正直大変かなと思う所ではあります。

 

 そのため、以下画像にありますように作業用通路もありますので、この通路を広げまして、駅舎の所に「BRT」乗場を設けてもよかったのではないかとも思ったのですが、残念ながらそのようには行かなかった事は正直残念にならなかったところではあります。

 

 尚、旧ホームも残されております。線路が舗装化されましたので列車が入る事はなくなりましたが、それでも名残が見られている事に関しましては、かつての証をアピールする部分としてよかったのではないかと思います。それにしても、角が割れたままというのがまさに現状のままと言う事を伺わせておりますが、場合によりましてはけがもしかねませんので、そういった所をしっかりしていただきたいものではあります。

 

 

 ここまで、大行司駅での模様をご紹介しましたが、今回ご紹介しますのは、大行司駅の隣駅でもあります、東峰村の筑前岩屋駅で収めた模様に関しまして皆様にご紹介してまいります。

 

 

 前回最後でもご紹介しましたように、この駅間は上の画像のBYD製の電気バス(130-22008)に乗車しまして筑前岩屋駅へとやってきておりました。そんなこの車は、画像にもありますようにJR九州バス添田支店所属ながら大分ナンバーで登録されているのがわかりますが、現在「ゆずカラー」でありますこの車を含めまして3台(続行用いすゞエルガミオ1台も含みます)が大分ナンバーで登録されておりまして、委託先であります日田バスの乗務員が運行を担当する便も存在しております(今回の便もそうでした)。

 

 こうして、添田行きの「BRT」は筑前岩屋駅を発ちました。この後は約4380メートルもあります釈迦岳トンネルに入りまして添田方面へと進んでいきます発つ際には最後の画像のように子供さんが車に旗を振ると言った事もありまして、まさに運行初日にふさわしいような姿も見られておりました。

 

 (釈迦岳トンネルに入ります)

 

 

 さて、今回訪問時の筑前岩屋駅であります。駅舎は消防団格納庫も併設しました駅舎が引き続き残されておりまして、「BRT」化された現在も健在の姿が見られておりました。

 

 筑前岩屋駅の所には、英彦山から流れます「岩屋湧水」の水くみ場がありますが、この時には水をくむ方は見られませんでした。今後は「BRT」で来られて水をくむ姿も見られる事にもなるようではあります。

 

 

 私は、筑前岩屋駅北側の所に移動してまいりました。この場所は平成30年の訪問時に筑前岩屋駅のホームを収めていた所でもありましたが、以下画像のその訪問時は被害から1年経っているとは思えないほど豪雨被害のひどさが見られておりまして、ホームや線路も流されている所がある事がお分かりいただけます。

 

 そして、現在の姿でありますが、後述のように駅舎寄りの所に「BRT」のホームが設けられておりまして、きれいな姿が見られている事がお分かりいただけるのではないかと思います。それだけ大きく変化した事・「BRT」化に伴いまして復旧が見られていた事もわかる姿でもあります。

 

 

 こちらは、同位置で撮影しました東側です。「九州北部豪雨」時は、ここから土砂や岩などが流れておりまして、それが筑前岩屋駅のホームや線路までも流れ着く事で大きな被害を受けておりました。

 

 そんな被害が見られていた所も、現在は砂防ダムも建設されておりまして、二次被害にあわないような策が取られておりました。また、「BRT」の専用道路も整備されている事も画像からお分かりいただけます。

 

 そんな「BRT」専用道路の橋梁は、JR九州グループでもあります三軌建設によりましてつくられたものであります。したがってそのプレートが見られておりましたり、のり面工事も施工年月が見られてもいまして、舗装されたバスの専用道路ではある訳ですが、鉄道に近いような形で専用道路の整備がなされていた事がお分かりいただけるのではないかと思います。

 

 (のり面施工、「2021-6」が見られます)

 

 

 ここからは、駅に戻っての姿をご紹介してまいります。こちらは添田方面ホームから収めておりました釈迦岳トンネル入口であります。添田側は深倉駅から約1キロ先へ進んだ所にトンネルの出入口がありますが、こちらは筑前岩屋駅から100メートルほどしかない分、先述・後述のようにバスの姿も見る事が可能となっております。

 

 そんなこの場所も、土砂などの流入もありまして大きな被害が見られておりました。それは上の画像の全体の姿も見ますとお分かりいただけるのではないかと思いますが、本当にここから大きく様変わりしたなと言う事を伺わせる姿でもあります。

 

 (日田方)

 

 こちらは日田方であります。被災前1面2線でありましたが、それも今や画像の姿となっておりますので、大きく様変わりした事もわかります。

 

 そして、こちらも上の画像と同様釈迦岳トンネル入口を収めたものでありますが、駅舎に近い位置にホームが設けられている分、カーブでうねっている事がわかります。尚、奥の画像左側はバスの折り返しスペースでありまして、筑前岩屋駅発着便がここで折り返すようになります。

 

 

 筑前岩屋駅の「BRT」ホームです。添田方面はポールのみ(但し駅舎側に待合スペースはあります)、日田方面は待合スペースも備わっております。こちらに関しましても、日田方面の待合スペースに使われます木は地元東峰村産の杉の木を活用しているようであります。

 

 (添田方面)~ポールのみ、駅舎側に待合スペースはあります

 

 (日田方面)~地元の杉の木を活用しています

 

 また、運行状況案内は駅舎内に設けられております。この初日は添田方面・日田方面とも遅れが見られておりましたが、そういった表示も見られる分わかりやすくていいのではないでしょうか。

 

 

 さて、日田行きの「BRT」がやってまいりました。この時は5分遅れで運行されておりましたが、釈迦岳トンネルを出る寸前には画像の姿が見られておりました。やはりトンネル内にもやがかかっている所もありまして、それだけトンネルと駅付近と温度差が違う事が伺えるような光り方でもあります。

 

 こうして、トンネルを出ましてホームへと向かっていきます。画像の姿からもわかりますように、車両もハイビームで専用道路を運行している事がわかるような姿でもあります。

 

 そして、筑前岩屋駅「BRT」ホームにいすゞエルガミオの「やまなみカラー(331-23609・2KG-LR290J5)がやってまいりました。このエルガミオに関しましては後日ご紹介しますが、オートライトや握り棒などを抗菌仕様とした車でもありまして、今回いすゞエルガミオはこの車と紫の「あやめカラー(331-23610)」が導入されております。

 

 この時には、画像はありませんがトンネル内で曇った窓やミラーを運転士の方が拭く姿も見られておりました。それほどトンネル内と駅周辺の温度差が違う事がわかる姿でしたが、いつもそうした事をやらないといけない場合もある事は仕方がない所でしょうか。尚、この時は久しぶり駅から乗るとおっしゃる地元の方が乗車されておりましたし、彦山駅方面からも数名の下車があっておりました。

 

 こうして、日田行きは発車して行きました。ちなみに車内も座席が埋まっていたみたいでありまして、まさに初日ならではな姿が見られておりました。

 

 

 今回は、日田彦山線で最も被害が見られておりました筑前岩屋駅に関しまして発着シーンを含めましてご紹介しましたが、これまでも何度か訪問しまして痛々しい姿が見られていただけに、鉄道復旧はかなわなかったものの「BRT」化として復旧した姿が見られて良かったと思っております。やはりこの「BRT」もバスのようで鉄道みたいな扱いでもありますので、そういった点が誰もが受け入れている要因ではないかとも思います。次回は初日撮影分の最終回となりますが、彦山駅への戻る時の姿、そして接続駅でもあります添田駅での模様もご紹介しますので、最終回もご覧になっていただきたいと思います。