2023年6月24日 日高本線廃線跡巡り 第五部 | 鉄道歳時記

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日高本線廃線跡巡りの第五部です。

全長116kmに及ぶ鵡川-様似間にあった24駅を巡り、途中にある橋梁にも立ち寄っている間に、だいぶ日も落ちて来ました。

日高幌別駅は西幌別市街地に位置し、まるでドライブインの様なトイレ・駐車場付きの「レストビレッジ シンザン」(簡易郵便局、レストランもあります)の奥に、1面1線のホームがありました。この駅もかつては島式ホーム1面2線と側線を有する、列車交換が可能な駅でした。

この時点ですでに18時過ぎ。日が長い時期で良かったと思いながら先を急ぎました。

日高幌別駅

線路は日高幌別駅を出ると日高幌別川を渡り鵜苫地区に入ります。

築堤の上に登り、様似方と鵡川方をそれぞれ望みます。

日高幌別-鵜苫 日高幌別川橋梁

鵜苫駅は1987年にワフ29500形有蓋緩急車を活用した貨車駅舎に改築されました。駅舎正面のタコやカニのイラストは様似中学校美術部の生徒がデザインしたものでしたが、錆びによる劣化で塗装が剥がれせっかくの画が台無しの状態でした。

駅名標が外され枠だけが残っている姿はどことなく物悲しいです。

鵜苫駅

続く西様似駅はヨ3500車掌車を改造した貨物駅舎で、駅舎正面は鵜苫駅同様、様似中学校美術部の生徒の手による虹とロケットのイラストが描かれていました。

西様似駅

西様似駅の外れから鵜苫方を遠望してみました。

鵜苫-西様似駅

様似駅にやっと辿り着きました。時刻は18:30です。

様似町市街地の中心駅で、日高本線の終着駅でした。かつては北海電気興業(現在の日本電工)日高工場開設に伴い、当駅から先に専用線が敷設されていました。

駅舎正面には「ありがとう!日高本線」の看板が掲げられ、駅舎内には浦河高校の生徒の手によるカレンダーが飾ってありました。

現在は駅として使われなくなった旧様似駅を拠点にして町を活性化しようと、地元のグループがf駅舎の中を風船やモールなどで飾り付けをし、総菜の販売などを行っているそうです。

様似駅

ほぼ半日かけて日高本線の廃止区間を巡りました。

6月24日の日高本線廃線跡巡りは以上です。