西鉄バスが平成28年まで運行しておりました北九州~久留米線過去の乗車記録の話題をご紹介しておりますが、前編をご紹介しましたNO.2905では、平成27年に乗車しました話題を皆様にご紹介しておりました。
この北九州~久留米線とは、八幡インター~久留米インター間を九州自動車道、紫川ランプ~八幡インター間を北九州都市高速道路をそれぞれ経由していた高速路線バスでありまして、運行区間のほとんどが高速道路であるのが特徴でありますので、所要時間約1時間50分で運行していた高速路線バスでありました。
前回もご紹介しましたように、この路線の主な停車地を以下のようにご紹介します。停車地からもわかりますように、ほとんど高速道路内は各停みたいな形で運行されておりまして(( )の部分が高速道路上)、中にはこの路線しか停車しないバス停も存在しておりました。
砂津~小倉駅~平和通~三萩野~黒崎インター引野口~(高速千代ニュータウン~直方PA~若宮IC~高速青柳~高速立花山~福岡IC~高速須恵~高速宇美~太宰府インター~筑紫野~高速基山~高速宮の陣)~東合川商工団地~百年公園前~西鉄久留米~六ツ門~久留米市役所前~JR久留米駅~縄手
使用車両は、上の画像のハイデッカー車あれば、後述の画像のように西日本車体(西工)架装のB型高速車(B高車)が使用されておりました。また、ハイデッカー車(画像は画像1の7908)の車内となりますと画像のような車内となっておりまして、比較的快適な姿も見せておりました(但し、コンセントは設置されていませんでした)。
肝心の運行本数でありますが、かつては以下画像のように12往復もあった頃もありましたが(平成20年当時)、平成23年に8往復に減便ののちに、平成25年にその下の画像のように運行本数が2往復に大幅減便されておりまして、大きく減便されていた事が伺える所でもありました。
また、西鉄バスの運行も、1往復が西鉄高速バス北九州支社、1往復が西鉄バス久留米京町支社の委託運行でありましたが、平成27年8月より2往復とも西鉄バス久留米の委託運行となっておりまして、その結果画像2にもあります北九州高速営業所所属の車(4720・三菱QRG-MS96VP)はこの路線の運行から撤退しておりました。
さて、この時には、画像1の車(7908・日野QRG-RU1ASCA~現在赤間第二営業所所属)に乗車しまして、小倉駅バスセンターから高速宮の陣バス停まで利用しておりましたが、乗車数は十数名と満席には至りませんでしたが、それでも通勤客を中心とした利用者が見られておりまして、中には通しの方もいらっしゃるほどでもありました。やはり、運行本数はこの時点で2往復しか存在していなくても、そう言った方々にとりましては利用しやすい路線であった事には間違いない所ではあったようです。
(下り線)
さて、私はこの路線に廃止直前の平成28年3月に久留米→北九州間で乗車しておりました。今回後編ではその乗車しました際の模様を皆様にご紹介してまいります。
画像は、久留米市の西鉄久留米駅に隣接します、西鉄久留米バスセンターであります。このバスセンターは、JR久留米駅とともに久留米の路線バスのメインターミナルでもありまして、西鉄グループ(西鉄バス・西鉄バス久留米・西鉄バス佐賀)をはじめ、堀川バスの路線バスも発着しているなど、多くの路線バスの行き来もあっているバスセンターでもあります。


西鉄久留米バスセンターの高速路線バス発車時刻表であります。この久留米バスセンターからは、時刻表でもありますように、メイン路線であります左側の福岡空港方面の高速路線バスが多く発着しておりますが、北九州方面となりますとわずか2本でしたので、やはり見ていて寂しい印象さえも感じさせられていました。


今回私は、最終便にあたります18時43分発のバスに乗車しまして北九州へ向かいますが、この時数名の乗客が待っておりまして、全く利用者がいらっしゃらない訳ではない事が伺えておりました。その利用者も、学生の方がいらっしゃればサラリーマンの方もいらっしゃるなど、様々な利用者がいらっしゃっていた事がわかります。


こうして、小倉行きの車がやってまいりました。この時乗車しておりましたのは現在は西鉄バス筑豊直方支社に所属しております6113(日産デPKG-RA274TAN)でありまして、西工B高車でありました。私も、正直画像1の日野セレガ(7908)かと期待していただけに、運用上とはいえ正直残念ではありました。


(現在)~西鉄バス筑豊直方支社
ちなみに、この車はこの路線以外にもこの後移籍する事になります西鉄バス大牟田でも乗車歴がありました。しかもこの時も乗り納めでしたので、乗り納めにこの車に縁があるのかな・・・?と思う所ではありました。
車は、久留米市内で乗車のために停車した後、久留米インターから九州自動車道に入りました。それでも久留米市内であります宮の陣バス停までの時点では10数名の乗客があっておりまして、「足」として利用されている方がいらっしゃる事が伺えておりました。
(宮の陣バス停、上り線)~日中撮影
この時の乗車は、夜に乗車している事もありまして詳しくは収める事はできておりませんでした。そのため、ここからは運賃表示機によりまして停車バス停をご紹介してまいります。
画像が、今回の路線廃止に伴いましてバス停自体休廃止されましたバス停の運賃表示であります。先述のように、太宰府インター(太宰府市)・高速須恵(須恵町)・福岡インター(福岡市東区)の3バス停が休廃止されましたが、今回乗車の西鉄久留米バスセンターからはそれぞれ1030円・1180円・1290円(注)でありました。また、今回これらバス停からの乗車・下車客はこの時いらっしゃいませんでした。
またこの路線では、上の表にもありますように、高速立花山(新宮町)・高速青柳(古賀市)にも停車しております。これらバス停は、それ以外は福岡~直方線しか停車しないバス停でもあります。ちなみに、これらバス停からの乗車・下車客もいらっしゃいませんでした。


結局、この時の下車客は若宮インターバス停からいらっしゃっておりました。若宮インター・直方パーキングエリアバス停となりますと、お住まいによっては違いますが、鉄道利用となりますとより不便も生じる事にもなる訳でしょうから、正直これらバス停からの方にとりましては正直通勤・通学となりますと今後大変な印象さえも感じさせるのではないかと思ったほどでもありました。
さらに、この後乗車される方はいらっしゃいませんでしたが、高速千代ニュータウン・黒崎インター引野口・三萩野・平和通り各バス停で下車される方もいらっしゃいまして、私が下車します小倉駅前バスセンターの時点では私を入れて3名ほどでありまして、結局全員がこのバス停で下車と言う事になりました。尚、ここまでの運賃はJR久留米駅・西鉄久留米からは1750円(注)でありました。


こうして、小倉駅前バスセンターで下車しましたが、小倉駅前バスセンターには、久留米市内の混雑もありましたので、予定よりも10分ほど延着しまして約2時間かかっての到着となりました。が、直通でこうして行かれる訳でもありますので、延着してもしなくてもこの路線の存在があるだけでもいいのでは?とも思ったほどでありました。


その後、ご紹介しておりますように平成28年3月25日を持ちましてこの北九州~久留米線は廃止されました。廃止に伴いまして、先述のようにこの路線しか停車しなかったバス停(太宰府インター・高速須恵・福岡インター)は残念ながら休廃止されておりまして、これらバス停には停車しなくなってしまっております。このうち高速須恵旧バス停に関しましては、須恵パーキングエリアに併設されている事から休憩所として活用されているようですが、他のバス停に関しましては、既に待合室が撤去されたバス停も見られておりまして、それらは現在はNEXCO西日本の管理用施設となっております。
前回・今回の2回にわたりまして、この北九州~久留米線の話題をご紹介しましたが、これまでも述べておりますように、残念ながらこの路線は既に廃止されております。これまでも乗車しまして、利用者もそう少なくもなかった訳ですし、途中区間の利用者もあった訳でしたので、普段から利用されていた方々にとりましては不便になった事には間違いなかったようです。私自身にとりましては、安価で利用できる分良かったようですが、それでも利用者が減っていた事を思いますと残念かなと思う所です。とにかく、現在は存在しないこの路線ではありますが、ご覧の皆様も存じておきたい方は存じていただければと思います。


(注)記載されている運賃は乗車当時のものです。