番外 平成13年「福北ゆたか線」形成前の筑豊線におきまして見られていた、50系客車の運行末期な姿 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)


 
 若松~原田間を結びます筑豊線は、現在それぞれの通称が付けられておりまして、折尾~若松間を若松線、(黒崎・)折尾~桂川(・博多)間を福北ゆたか線、桂川~原田間を原田線と、それぞれの通称で運行されておりまして、その分運行自体も分離されております。

 

 このうちの「福北ゆたか線」と呼ばれます区間に関しましては、現在全線にわたって電化されておりまして、使用車両には上の画像にもありますように817系電車・813系電車がこの路線におきまして使用されておりまして、福岡~筑豊間を結ぶ事もありまして、それら区間の利用者も年々伸びているのがこの「福北ゆたか線」の特徴でもあります。
 
 
 また、「若松線」に関しましても、平成29年の3月改正に伴いまして、以下画像の819系蓄電池電車が運行を開始しておりまして、この結果、筑豊線では「原田線」を除く全区間で電車が見られるようになっておりまして、この819系蓄電池電車に関しましても、「福北ゆたか線」への乗り入れも行われておりますし、平成31年3月改正からは香椎線でも見られるようになっておりまして、短距離の路線では中心的な電車となっている事が伺わせております。
 
 (「福北ゆたか線」向け)
 
 (香椎線向け)

 

 

 そんな筑豊線のうちの「福北ゆたか線」でありますが、この路線は平成13年10月に電化開業しておりますが、この電化開業直前まで見られておりましたのが、これからご紹介します客車列車でありました。今回は平成13年9月に撮影しておりました画像を使いましてご紹介してまいります。
 
 
 平成13年9月、現在は「福北ゆたか線」とも称します折尾~桂川間・桂川~博多間が翌10月に電化開業する事になっておりまして、「福北ゆたか線」と形成する事にもなっておりましたが、そんな中、電化開業にも伴いまして門司港~折尾~直方~飯塚間、若松~折尾~飯塚間において運行されておりました客車列車も廃止される事になりまして、私も門司港~飯塚間全線で最後の乗車を果たしておりました。

 

 (スペースワールド駅にて)

 

 

 筑豊線では、国鉄時代より客車列車がこの平成13年9月まで運行されておりまして、かつての客車列車運行系統の中には筑豊線全線を走破する事になります若松~原田間や、門司港~(直方)~原田間などと言った列車が運行されておりましたし、他にも旧上山田線や現在は平成筑豊鉄道となっております伊田線へも乗り入れたりしておりまして、そのつなぎで直方方面からの直通列車も運行されたりしておりましたが、年々客車列車も縮小していきまして、最終的には先述の門司港・若松~飯塚間で残るのみとなっておりました。
 
 
 この時私がこの時乗車しました列車は、「レッドトレイン」と言われました50系客車が6両、汚物処理装置が設置されておらず使用ができなかった50系客車の対策として汚物処理装置が設置されました12系客車が控え車として1両の7両編成、さらに、牽引機関車がDD51形ディーゼル機関車の合計8両による運行でありました。そのため、赤の車体であります50系客車と青の車体でありました12系客車とはスタイルが違っていた編成が存在していた事がお分かりいただけるのではないかとも思います。

 

 (50系客車)~オハフ50形車端部
 
 (12系客車)~スハフ12形車端部
 
 
 そんなこの当時は、全国の定期普通列車としましては唯一残っていました客車列車でもありましたので、大変注目を浴びておりましたが、九州独自で見られていた仕様としまして、画像のように冷房装置の関係から、窓が一つ埋められておりまして、九州の客車列車でしか見られないものでもありました。実際に、中央寄りの所に窓が埋められていた事がわかるのではないでしょうか。
 
 
 画像は、デッキから車内へ行く両開き扉でありますが、このような形も今思えば珍しい姿ではなかったかと思います。やはりデッキから車内へ行く仕切りと言うもの自体が九州ではあまり見られませんでしたので、オリジナルな姿さえも感じられる所ではないかとも思います。
 
 
 こちらの画像は、旧直方気動車区の最寄り駅でありました新入駅~直方駅間に見られていたものでありましたが、この時には一足先に休車・廃車となった50系客車の姿が見られておりました。やはり、それほど客車需要が減っていた訳でもありましたので、以下画像の姿はまさに残念な姿であったと言えるのではないかとも思う所でもありましたでしょうか。
 
 (新入駅側)

 

 (50系客車の廃車車両がが留置されていた姿)
 
 
 こうして、直方駅を経まして終点飯塚駅まで乗車しましたが、運行末期時は各地でファンの方がホーム上で待っておりましたり、沿線で撮影していた姿がありましたり、特急・快速列車の通過待ち合わせのために停車しておりましたスペースワールド・陣原各駅での停車の際にもファンの方々が降車しまして撮影していた姿が大変懐かしかった所でもありました。
 
 
 今回は平成13年に撮影しました、50系客車の運行末期時の姿をご紹介しましたが、正直筑豊線の客車列車が廃止・「福北ゆたか線」も20年を経過しているのかというのが伺える所ではあります。確かに、現在全国的にもうオリジナルの50系客車の稼働するシーンを見る事はなくなっておりまして、現在見られます50系客車は「SL人吉」のような観光列車用などとして改造された車が主となっておりますし、気動車化された車両も見られているのが現状でもあります。本当に、先述のように現在は「原田線」以外に電車が運行されております筑豊線でもありますので、これで懐かしく思っていただければ幸いであります。
 
 (注)当時の撮影技術により、画像が粗くなっている部分、見にくい部分があります事はご了承下さい。