KATO製キハ85系の非貫通先頭車を動力車化して、京都丹後鉄道のKTR8500形に改造する計画ですが、2ヶ月以上も加工作業に着手出来ずにいました。動力ユニットを装着するには、側面窓ガラスの加工が必要なのですが、その窓ガラスの取り外し方が判らず、ネット上にも解説が見当たらず四苦八苦していた次第です。漸く取り外す方法が判りましたので、ボディの分解手順として公表します。

 

一般的な車両と同様に、ボディの側面を指で広げて窓下部にある床下用のロック(乗降ドアの左側にある小窓付近)を解除し、床下部分を車両後方から持ち上げるようにして抜き出します。

 

次に先頭部分に嵌め込まれたライトの遮光ハウジングを取り外します。

 

ボディの両側面を指で広げて、ライトの遮光ハウジングの車内寄りの左右にあるロックを解除します。

 

ライトの遮光ハウジングの車内寄りを持ち上げると、ライトレンズ毎ごと抜き出すことが出来ます。

 

抜き出したライトの遮光ハウジング(ライトレンズと前面カバー付)を前面方向から見た姿です。

 

次に、問題の側面窓ガラスの取り外し方法です。

側面窓ガラスを取り外したい側(写真の例では右側)の側板下部を摘まんで手前に引っぱりながらボディ外側に曲げると共に、窓ガラスを外側から車内側に向けて指先で軽く押し込みます。

 

これでボディに固定されていた側面窓ガラスのロックが外れましたので、一般的な車両と同様に、側面窓ガラスをボディから取り出すことが出来ます。たったこれだけの事でした!

 

ボディには窓柱が存在せず、窓柱は側面窓ガラスに黒色印刷で表現されていることから、ボディの側板がフニャフニャしています。側面窓ガラスを嵌めた際にボディが波打たないように固定するため、ボディの窓下部に2ヶ所(左から3番目と6番目の窓に相当する箇所)に突起状のロック機構(左から3番目と6番目の窓)が仕込まれており、窓ガラスが簡単に外れてしまわない工夫がされた構造になっていたのでした。

 

 

なお、前面ガラスは特に取り外す必要はありませんが、取り外し方法を記載しておきます。

前面ガラスの下部を運転台内側から指先で軽く押すと、一体成型された天井の明かり窓部分と共に前面外側に向けて取り出すことが出来ます。

 

嵌める時は、前面外側から天井の明かり窓部分から挿し込むことで装着できます。

 

これで、改造の加工作業に着手できる目途がつきました。(続く)

 

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