ED75もJR東日本に残る700番台が僅かとなってしまいました。
残されたED75も先が見えてきた感じで全滅も時間の問題かも知れません。
そんなED75のJR化後直ぐぐらい、東北本線で活躍していたED75の試験塗装機です。
当時のJR貨物では、ED75はじめ各種機関車に試験塗装を施して、国鉄時代のイメージからの脱却を図ろうとしていたのでしょうか。様々なパターンが登場していました。
モデルはKATOの旧製品:3009-5 ED75 JR貨物色(赤/黒)です。
真正面からの顔です。赤/黒が似合っていますよね。
テールライトは一体成型、手すりも別部品化される前の製品です。
ガラスは嵌め込みですが、Hゴムは車体側にあり、やや奥まって付いていますので面一感がありません。
赤2号の車体に窓周りがブラックフェイス、サイドはクリームのストライプが入っています。
デザイン的には、後で出たED75更新色(赤/白)よりはこっちのほうが恰好いいと自分では思っています。
どういう経緯でこの塗装が4両以上に広がらなかったのかは知りませんが。
反対サイドです。
両側面にはJRマークとJR貨物の文字が入っています。
そろそろEH500が登場するあたり、この辺りの時代からEH500が幅を利かせ始めます。
ED75はじょじょに数を減らしていくことになります。
ED75自体の老朽化もあったのと青函トンネルから首都圏まで直通でというと、交流専用のED75では無理な訳で。
やはり屋根上の高圧機器がED75の魅力のひとつです。
当時のモデルでもソツなく再現されています。
側面機器室のガラスは当時のモデルに倣い入っていません。
模型としては過渡期的な製品で、基本ベースの動力装置や車体は初期から発売されていたED75そのままの色替え。
パンタグラフも旧式の板バネで上昇するタイプでしたが、最近の板バネが付かないタイプのPS101に交換しています。
旧のパンタグラフの台座の位置がピッタリ合ったので、ちょっと穴を深く開けてやるだけで固定できました。(接着しています)
パンタ上げ状態。交流電機は碍子が高いのでパンタ下の隙間があると見栄えがします。
この角度からだとよくわかると思います。
(元パンタの板バネ用の台座は加工していません)
この製品あたりから、ボディマウントのKATOカプラーアダプターが付くようになっています。
まだKATOナックルが登場する前、KATOカプラーアダプターはデカいです。
ナンバープレートは122,126,1004,1005が入っていました。
やはり高速用の1000番台が恰好良いかなと1005にしました。
この塗色に変更された全台のナンバープレートが入っていました。
模型的には1000番台も0番台(101~)も区別なかったですね。
下から。1エンド、2エンドの標記があります。
309の刻印はED75の元の製品番号で、当時からの部品は変わらず。
使い込んでるので車輪も汚れていますね、そろそろ掃除しなければ。
この製品から車体マウントカプラーになったと思います。
以前はスカートが台車と一緒に首を振る(カーブを曲がると顎が外れたみたいな)だったので大きな進化だと思います。
今の製品では考えられないですね。
動力装置です。ダイキャストは左右に分割されています。
車内一杯のダイキャストで運転室の再現が考慮されていないのは勿論のことで、牽引力重視ならこのぼうが良いのですが。
なので当時の製品は牽引力(粘着力)がありました。
灯火類はまだLEDが模型に採用される前なので電球を装備しています。
期せずして電球色の電球になるという・・・
スカートのは左右分割のダイキャストの真ん中に絶縁を兼ねてスカート基部を挟み込むような形で固定しています。
当時は購入年月日を見えないところに書いていました。
平成2年4月1日の購入したということは、30数年前!
車体内側の凸とダイキャスト側の凹が嵌まるようになっていて、これで車体の方向を間違えずに被せることができます。
遮光パーツを外したところ。基盤の電球が見えています。
左右ダイキャストの間のところが絶縁を兼ねたスカートの基部です。
左右のダイキャストでショートしないよう、プラのナットでネジ止めしています。反対側は+ネジです。
製品の説明はインサートの内側に描かれています。
関連製品の案内ももれなく・・・
3009-1 一般型
3009-2 耐寒型
3009-3 奥羽線型
3009-4 オリエントサルーン専用塗色機
3009-5 JR貨物色(赤/黒)
となっています。
耐寒型って言えば、九州用の300番台以外は全部耐寒型でなかった??
(一般形に300番台のナンバーが含まれていました)
0番台(0~のヒサシなし)、1000番台、300番台は一般型で片付けられています。
700番台を名乗らずに何故か奥羽線型と。他と合わせて番台表示ではなく。
ケースの裏側。インサートにはED75のイラストが。
4,500円の値札が付いたままです。(当時は消費税なしだったかな)
模型では全長104mmと機関車として小柄な部類ですが、パワフルな走りを見せてくれます。
タキ5450とのツーショット。
タキ5450と比べても車体の短さが目立ちます。
このED75のJR貨物色(赤/黒)は後にTOMIXから現行水準で限定モデル化されていました。
そちらを買おうかと考えたのですが、KATOのこれがあるので迷っているうちに売り切れてしまいました。
そう言えばマイクロエースは1004,1005の重連で製品化していましたがこちらはパスということで。
確かKATOの現行製品でこの塗装は無かったのでは?
この塗装なら、貨物列車はコンテナブルーの18A~18Dコンテナなどを中心にしたコキ50000系かコキ100/101辺りが良さそうです。
最後までご覧いただきありがとうございました。