宇都宮芳賀ライトレール線は、併用軌道、専用軌道、交差点を越える上り下り、本格的な橋梁、アンダーパス、急なカーブ、LRTにしては急な勾配と要素が実に多様。車窓の眺めも変化に富んでいて、常時カメラを構えながらの乗車でした。
制限速度の都合上、もともとスピード感がないところに中央分離帯を走行する区間では信号待ちの分が加わり、遅れ気味。乗客が多いのはもっともだとして、現金での降車客が少なくなかったりすればさらに遅れが上乗せされ、途中の平石では乗務員を交代するのかどうかを無線で確認するといった一幕も。遅延の幅が広がる中、その状況をクールダウンさせるかの如く、宇都宮市から芳賀町に入った辺りから雲行きが怪しくなり、終点の一つ手前、かしの森公園前ではまさかの豪雨に見舞われました。これだけの雨だと運行に支障が出そうでしたが、そこは「雷都」を走るライトライン。難なく快走し、芳賀・高根沢工業団地に無事到着しました。




この日は時刻表も何もあったものではないので、本来の到着時刻も折り返しの発車時刻も不明。着いたのは13時半頃だったので、東宿郷からの時間は55分*1ということになります。こちらとしては長く乗っていられる分には一向に構わないので、満足感は大でした。

停留場を見物、撮影しているうちに雨は小降りに。傘が要るレベルでしたが、隣のかしの森公園前まで歩き、その間にライトラインの走行シーンを撮ることにしました。

折り返しの宇都宮駅東口行きは13:40過ぎに発車。動画で撮りつつ、濡れた路面に反射する車体を注視しつつ、見送りました。かしの森公園前までは営業キロで0.7km。早足で移動していればその一本に間に合ったかも知れませんが、横断歩道の位置や信号のタイミングなどを考えるとどのみち難しかったでしょう。かしの森公園前を発車したのは13:44頃。列車が去った後、電停の壁面デザインシートを遠くから撮り、次に乗る列車が来るまで当の公園で過ごすことにしたのでした。


公園からは停留場の様子が一応目に入ります。芳賀・高根沢工業団地で待機中の列車はないので、乗るとしたら終点まで行って戻って来る分ということになるのですが、これがなかなか来ません。買っておいた軽食を口にしながら、列車の往来を見守ること5分余り。園内に雨を完全に除けられる場所がなかったというのもあって、停留場に移動しました。
雨宿りをするつもりが、停留場に着くと見事に晴れ上がり、今度は日射に難儀する格好に。いずれは車内で涼をとれるのだからと引き続き待った訳ですが、芳賀・高根沢工業団地行きが来たのは何と14時過ぎ・・・驚いたのはその次の列車も接近中だったことです。都電荒川線でもよく見かける玉突き状態。後続の方は14:05頃の発車でした。

かくして芳賀・高根沢工業団地では一時的に2編成がとどまる形となり、待ち時間=発車する・しないをズームで確認する時間と相成りました。折り返しの宇都宮駅東口行きが着いたのは何と14:12頃*2。小雨の中を見送った一本前の列車が出てから30分が経っていたことになります。信号が変わってからの発車だったので2分ほど停車。運転間隔が空いている分、この先さらに混むと考え、これには乗らず、次を待つことにしました。




雨が降って多少は涼しくなった一方で、急に晴れれば蒸し暑さの方が勝ります。公園の洗い場に行って体を冷やすことも考えましたが、次がいつ来るかわからない以上は動けません。熱中症リスクが高まる中、待望の宇都宮駅東口行きは14:23頃に到着。暑い中でしたが、心理的にはヒヤヒヤ・・・救いの一本でした。

あとで知ったのは、他の停留場では体調を崩して乗車を見送った人が出たとのこと。電停の端などに水道設備でもあれば少しは予防になるものと思います。
以下は、往路(東宿郷→芳賀・高根沢工業団地)で撮った中からの四選です。



