成田駅【千葉県】(成田線本線、成田線我孫支線、成田線空港支線。2017年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
千葉県北部、成田市の中心市街地に位置する成田線3系統が集まる主要駅で、京成成田駅が東口の近くにあり、その京成成田駅とともに成田山新勝寺への最寄駅で、初詣時などは多くの参詣客が利用する、
成田駅 (なりたえき。Narita Station) です。
 
 
駅名  
成田駅  
 
所在地  
千葉県成田市  
 
乗車可能路線  
JR東日本:成田線【本線】成田線【我孫子支線】成田線【空港支線】   
 
隣の駅   
成田線本線 (JO 35)  
佐倉方・千葉方……酒々井駅 
松岸方・銚子方……久住駅 
  
成田線我孫子支線 (駅番号なし)  
我孫子方……………下総松崎駅   
  
成田線空港支線 (JO 35)  
成田空港方…………空港第2ビル駅  
   
乗換可能駅  
京成電鉄:本線東成田線……京成成田駅まで徒歩6分  

(京成成田駅の記事は2024年UP予定)  
 
訪問・撮影時  
2012年4月、2017年5月  
 
 

駅概要  
駅形態……………地平駅。
駅舎………………橋上駅舎(東口は地形の関係で駅外と橋上階が同一レベルの高さです)。
出入口……………東口【参道口】、西口。橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。
バリアフリー……対応済(東口は段差なし。西口はエレベーターで段差を解消)。
点字ブロック……各出入口~改札口~ホームまで設置。
駅前広場…………東西にあり(いずれもバスターミナル、タクシー乗り場併設)。
 
 

 

正面口に相当する東口【参道口】です。2枚とも概ね西方向を望む。
成田駅は1979年に橋上化されました。近くに成田山新勝寺があることから、社寺建築風ベースのデザインになっています。
東口は高台にあるため出入口に段差がなく、地平駅舎のように見えます。
駅前広場はロータリーが2つあり、左(南)がバス停留所とタクシー乗り場、右(北)が一般車乗降場です。駅前広場東端部、2つのロータリーの間には「成田からくり時計」があります。
下写真左に見えるのは、駅前再開発により建てられた複合ビル「スカイタウン成田」です。
 
 

東口【参道口】駅前です。南東を望む。
駅前は成田市の中心市街地で、多くの商店が立ち並んでいます。道路は全体的に狭いです。
約200m南東(写真奥)には京成電鉄の京成成田駅があり、京成線をくぐり抜けた先の東側には成田市役所があります(成田駅から約500m)。
また、成田市は言わずと知れた成田山新勝寺の門前町であり、駅前と北約1kmの成田山新勝寺総門前の間には複数の参道(表参道、新道通りなど)が延びていて、各参道沿いには商店街が形成されています。成田山新勝寺に近付くごとに参詣客向けの飲食店や土産物店の割合が上がります。鰻料理の店舗も多いです。写真左側(北)が成田山新勝寺方面です。
 
 

表参道にて。成田山新勝寺方面を望む。
 
 

成田山新勝寺の総門です。
 
 

成田山新勝寺の本堂です。
 
 

 

西口です。上写真は北東を、下写真は北を望む。
こちらは東口と逆に駅外と橋上階の高低差がとても大きくなっていて、東西自由通路出入口は駅前に設けられた有料駐輪場の屋上階に設けられています。
エレベーターは駐輪場内に乗り場があり、屋上階を経由して橋上階まで直通します。
また、撮影地点直下には駅前広場ロータリーがあり、それを乗り越すような形でペデストリアンデッキが設置されています。
 
 

西口駅前です。有料駐輪場屋上より西を望む。
右手が橋上駅舎方面です。左手にはペデストリアンデッキが写っています。
こちらの西口駅前は元々「駅裏」で出入口がなく、住宅と農地や雑木林が混在したローカルな風景が広がっていましたが、区画整理事業と1979年の西口開設に伴い急速に発展しました。
現在は駅前に整然とした市街地が広がっていますが、東口側と比較すると商店は相当少ないです。
約500m西には陸上競技場や成田市体育館などで構成される中台運動公園があり、その西側一帯の丘陵地には成田ニュータウン(成田NT)の新興住宅地が広がっています。成田NTの北端部には京成成田スカイアクセス線の成田湯川駅があります(西口の北西約3.8km。京成グループ・千葉交通の路線バスでアクセス可能)。
 
 

 

橋上駅舎2階にある成田駅唯一の改札口です。南を望む。左が東口【参道口】、右が西口です。
 
駅員配置………あり(直営駅かつ管理駅)。
自動改札機……あり(8通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
幅広通路………あり(右端通路)。
窓口……………あり(改札窓口のみ。『みどりの窓口』は2021年廃止)。
自動券売機……あり(改札口の左側。ICチャージ可。『話せる指定席券売機』を併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
その他設備……改札内コンコースに冷暖房完備の待合室あり。
トイレ…………改札内外(いずれも多機能トイレ併設)。
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外左後方東口側にJR東日本系の「ニューデイズ」があります)。
 
また、東口側改札外には成田市観光案内所があり、東口に隣接する建屋には「成田駅そば」と公衆トイレ(多機能トイレ併設)があります。
西口駅前広場に面した1階部分にもトイレがありますが、多機能トイレの有無は不明です。

そして、下層の1階にある各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
 
 

2012年撮影。
3番線に設置されている成田線本線・空港支線の吊下式駅名標です。電照式で、光源は蛍光灯です。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には成田線のラインカラーである緑が表示されています。
当時は駅ナンバリング未導入で、現在は駅番号「JO 35」と多国語が併記されたタイプに取り替えられていると思われます。その際、非電照化されているかもしれません。
 
 

2017年撮影。
5番線に設置されている成田線本線・我孫子支線の吊下式駅名標です。
我孫子支線には現在も駅ナンバリングが導入されていませんが、5番線は本線列車も発着するので、現在は新タイプに取り替えられていると思われます。
 
 

2017年撮影。
5番線に設置されている建植式駅名標です。
特別仕様のデザインになっています。中央下部には、成田駅の4km少々南西にあり、境内にあじさい園を有する宗吾霊堂にちなんだ「あじさい」の花が描かれています。
 
 

 

駅構造……地平駅(東口駅前は一部崖上、西口駅前は崖下。南南西~北北東方向)。
配線………単式ホーム1面、島式ホーム2面、計3面5線。佐倉方(奥)はカーブを描いています。
 
左端の単式ホーム(東)は1番線で、本線上り佐倉・千葉方面列車および一部の空港支線下り成田空港方面列車が使用します。
中央にある島式ホームは左が2番線(上り主本線)で本線上り佐倉・千葉方面および一部の本線下り松岸・銚子方面が使用、右が3番線で空港支線下り成田空港方面および一部の本線上下線列車が使用します。3番線の右はホームに接しない中線の4番線で、下り主本線になっています。
右端の島式ホーム(西)は左が5番線で本線下り松岸・銚子方面および一部の本線上り列車、一部の空港支線下り列車が使用、右が6番線で我孫子支線上り我孫子方面が使用します。6番線の右側には側線があり、保線などで使用されています。
結論として、成田駅においては方面ごとに発着ホームが完全固定されていないという事です。
1番線ホームは他のホームと比較して佐倉方(奥)にずれています。
   
ホーム有効長……1番15両(推測)、2・3番15両(推測)、5・6番10両。
ホームドア………なし(2017年5月時点)。
ホーム幅…………全体的に標準レベル。
上屋(屋根)………1番は松岸方(手前)の約13両分、2・3番は中ほど約12両分、5・6番は中ほど約5両分。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機(2・3番と5・6番)。1番は不明。5・6番の佐倉方に詰所あり。
 
写真は6番線より、下写真は5番線より、いずれも本線・佐倉方、我孫子支線&空港支線・終端方を望む。
 
 

5番線より本線・松岸方、我孫子支線・我孫子方、空港支線・成田空港方を望む。
右から1番線~6番線の順です。
ホームから橋上駅舎が見えますが、こちらからですと年季を感じます。
 
また、発車メロディは、
1番線……うなりくん なう!  
2番線……窓の花飾り  
3番線……スイートコール  
5番線……フラワーショップ  
6番線……古都の舞妓さん  
です。
 
 

 

上写真は5番線より、下写真は3番線より、いずれも本線・佐倉方を望む。

5・6番線ホーム端には係員詰所があります。
我孫子支線と空港支線はこれより先へ延びておらず、佐倉方面は本線に集約されます。また、本線の成田~佐倉間は複線区間になっています。
この先、右へ左へカーブしながら台地上に形成されている住宅地の中を南下し、途中で京成本線を乗り越します。その後は農地や林が目立ってきますが、再び住宅密集度が上がると右へカーブして南西へ進路を変えます。しかし、酒々井町に変わると急に農村風景へと変わり、しばらくカーブを重ねながら南西へ走り続けると右手に新興住宅地が現れ、酒々井駅(しすいえき)へと至ります。
 
 

 

上写真は5・6番線より、下写真は5番線より、いずれも本線・松岸方、我孫子支線・我孫子方、空港支線・成田空港方を望む。
これより先、成田線は本線、我孫子支線、空港支線の3方向に分かれます。また、全系統とも単線になりますが、本線と空港支線は単線並列区間が2.1km先の成田線分岐点が続きます。この単線並列区間は双単線(双方の単線とも両系統の上下線列車が走行可能)としても使用されています。
 
この先、市街地の中を大きく左へカーブすると一旦北西に進路を変え、本線と空港支線はすぐに右へカーブしますが、我孫子支線は左カーブが続き、ここで本線・空港支線と我孫子支線が分かれます。
我孫子支線はその後、下総台地の雑木林が混在した住宅地の中を北西へ進みますが、やがて民家が減少し、農地と雑木林が混在した中を走るようなります。その後は京成成田スカイアクセス線をアンダークロスしますが、その地点のすぐ西側に京成の成田湯川駅があります。ここに我孫子支線の駅も設置可能ではありますが、現在に至るまで駅が設置されていません。駅を設置すると京成へ旅客が流出する可能性が高いため設置に及び腰かもしれませんが、逆に流入や新規需要もあるはずなので、利便性向上のため駅を設置してほしいと勝手に思ってしまいますw まぁ、駅前は開発が進んでいないため、乗降客数を考えると駅設置には費用対効果の問題ものしかかってきますが…。その後しばらくすると下総台地を抜けて平野部の田園風景の中を北西へ走るようになり、千葉県でトップクラスの難読駅名である下総松崎駅(しもうさまんざきえき)へと至ります。
 
本線・空港支線は我孫子支線分岐後、右カーブを終えて下総台地に広がる住宅地の中を北上します。そして右へカーブして郊外の所業集積地を盛土高架で北北東へ走り、右手にイオンモール成田が見えてくると成田線分岐点に差し掛かり、空港支線が右へ分岐します。分岐点の先には京成成田スカイアクセス線の高架橋が左右方向に延びています。
空港支線はその後、成田スカイアクセス線をくぐってから高度を上げてスカイアクセス線の北側(左側)を並走するようになりますが、こちらはJRと京成で軌間が異なるため、複線や双単線としては使用されず、単純な単線並列区間になっています。その後は京成線と並走しながら下総台地の山林や農地に囲まれた中を東へ走り、やがて緩やかに右へカーブするとトンネル区間が増え、堀之内信号場を通過します(一部列車は運転停車します)。そして進路を南南東に変え、京成と一緒に地下トンネルで成田国際空港用地に入ると右側の京成成田スカイアクセス線に京成本線が合流して、地下駅である空港第2ビル駅へと至ります。成田国際空港第2旅客ターミナルビル、第3旅客ターミナルビルへ行かれる場合は空港第2ビル駅で下車して下さい。
 
そして本線は空港支線分岐後、京成成田スカイアクセス線の高架橋をくぐって根木名川を渡ると左へカーブして地平区間に戻り、下総台地や平地に広がる雑木林や田園地帯の中をひたすら北北東へ走ります。最後は右へカーブしつつ荒海川を渡ると、久住駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私が成田駅で下車(乗車)したのは2002年、2009年、2012年、2017年の計4度で、改札を出たのは2002年と2017年の2回です。改札を出た2回は京成線との乗換のため、そして改札を出なかった2回はJR線同士の乗換のためです。成田山新勝寺をイメージした橋上駅舎を有しており、地形の関係で東口駅前は橋上階と同レベルの高さです。また、成田線全系統が集まるためホーム3面5線と構内は広いです。駅前は東口側が従来からの市街地で、成田山新勝寺の門前町の様相を呈していますが、道路が狭くて雑然としています。一方、元々駅裏だった西口側は計画的な開発により整然とした街並みが広がっています。
 
新宿からですと中央総武線各駅停車東行で錦糸町駅まで行き(御茶ノ水駅までは中央線快速を利用可能)、総武線快速に乗り換えて、成田空港行きの場合はそのまま乗車して当駅下車。千葉行きや外房線・内房線方面行きの場合は千葉駅で成田線直通普通列車(行先不問)に乗り換えて当駅下車です。尚、特急『成田エクスプレス』は夕方以降の列車しか成田駅に停車しませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から品川駅or東京駅まで東海道新幹線を利用して、品川駅or東京駅から先は横須賀線~総武快速線に乗車すれば上記と同じルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニは駅構内改札外に「ニューデイズ」があり、東西の駅前にも複数の店舗があります。飲食店も駅前に一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は「マクドナルド」「餃子の王将」「サイゼリヤ」「日高屋」「ドトールコーヒーショップ」くらいで、意外と少ないです。まぁ、コンビニが多いですし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。
成田線各線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は成田駅でも途中下車してみて下さい!
そして、成田山新勝寺へお参りの際はぜひ成田線各線をご利用になり、成田駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、地理院地図、Google地図、Wikipedia)