皆さん,こんにちは。
本日から数回に分けて,「JR東海の列車運行」と題してJR東海管内の在来線における列車運行について書いていきたいと思います。
第1回目のテーマは「ワンマン列車」です。
JR東海管内の在来線でワンマン列車が運行されている路線は,次の通りです。
・御殿場線
・身延線
・飯田線
・武豊線
・太多線
・高山本線
・中央本線(中津川~塩尻~松本)
・関西本線
・参宮線
・紀勢本線
・名松線
・東海道線(支線:大垣~美濃赤坂)
思っていたよりワンマン列車が運行されている路線が多いです。ここに上げた路線の中には,まだ私が乗ったことの無い路線も多数あります。
私が上記路線の中で乗ったことがあるのは御殿場線(国府津~御殿場),太多線,高山本線(岐阜~美濃太田),飯田線(豊橋~豊川)です。
以下,ワンマン運転実施路線の列車の写真です。
・313系V10編成(御殿場線)
普通列車 国府津行き
・313系V2編成(御殿場線)
普通列車 沼津行き
・313系V1編成(身延線)
普通列車 西富士宮行き
・313系B524編成(武豊線)
普通列車 大府行き
未乗路線ではありますが,関西本線では快速列車がワンマン列車で運行されています。
冒頭に上げた各線のワンマン列車の装備や乗降方法は,次の通りです
①ワンマン運転に必要な装備を設置すること
・運転席の後ろに運賃箱を設置
・乗務員室仕切り窓の上に運賃表示器を設置
・ドア横に整理券発行機を設置
②有人駅を除き,2両編成の場合は前方車両の後寄りドアから乗車して,前寄りドアから降車する。
→無人駅では,後方車両のドアは締切とする。
→有人駅では,全てのドアが開閉できる。
③有人駅を除き,運賃は整理券とともに運賃箱へ入れる。定期券は運転士に提示する。
私が御殿場線に乗車して見受けられた問題点は,以下の通りです。
・沿線の高校生の登下校時間が学校行事の関係で通常と異なる場合(定期テストの日,学期始め及び学期末の登校日等),日中時間帯に運行されるワンマン列車の乗降方法では時間がかかる。
・ワンマン列車にセミクロスシート車(313系V編成)が1編成のみで入線してくるため,前項のような場面で詰め込みが効かない。
・有人駅を除き,乗降口が前方車両に限られているため,後方車両と前方車両で乗車率がアンバランスである。
・ドア横の整理券発行機,半自動スイッチを隠すように立つ高校生がいて,迷惑である。
これらの問題点を解決するために必要な措置は,以下の通りです。
・神領車両区の315系C101・C102編成と同じ仕様の4両編成を静岡車両区に配備すること。
この措置によって得られる効果は,次の通りです。
・同編成は車体側面に乗降監視カメラが設置されているので,4両編成でのワンマン運転が可能になる。
・現在2両編成で運用されているワンマン列車において,2倍の輸送力を確保できる。
・ロングシートによる立席スペースの拡大で詰め込みが効くようになる。
・輸送力を倍増しつつ,ドアの安全確認も容易に出来る。
・全てのドアから乗降できるようになれば,乗降時間の短縮を図ることができる。