非貫通形先頭車のキハ85-0番台を動力車化して、京都丹後鉄道のKTR8500形に改造しますが、動力ユニットにはフライホイール付のキハ80用を使用する(→こちら)ことにしています。この場合、床下機器や台車・カプラーの形状、座席ピッチが異なり、大幅な加工が必要なことから、加工着手に躊躇している中に2ヶ月も経つてしまいました。

 

手持ちのキハ84-3(第一世代の旧製品)から動力ユニットを転用できれば、台車・カプラーや床下機器を変更する必要もなくなりますが、以前に装着可否を確認した際には、前部が何処かに当たって装着不能(→こちら)であり、不採用にした経緯もあるので再確認してみることにしました。

 

非貫通先頭車には、運転室上の傾斜した天井部分に展望用の明かり窓(天窓)が設けられています。

 

展望用の明かり窓を再現するため、この部分の天井は客室内よりも一段下がった構造になっていました。このことに気が付いていませんでした。

 

 

改めて確認してみます。

手前から、キハ84(中間車)の動力ユニット,キハ85-0番台(非貫通先頭車)の床板(T),キハ85-0番台(非貫通先頭車)のボディ,ボディから取り外した前面ライトの遮光ハウジングです。座席の上には室内照明用の透明な導光板が設置されており、先頭車用の導光板は運転室の手前で切断された短い物が使用されていますが、中間車用の動力ユニットでは全長に及ぶ長い物が使用されています。動力ユニットがボディに装着できない原因は、長い導光板がボディ前部の明かり窓部分に当たるのが原因のようです。

 

動力ユニットの導光板を非貫通先頭車用の短い物に交換してボディに装着を試みます。この際、導光板の前方は保持する機構がないので垂れ下った状態になっていますが。

 

残念ながら、これでもボディに装着できませんでした。

 

装着不能の原因は、動力ユニットの車端にある室内照明用の導光板を保持するための柱上部が、明り窓の構成品に当たっていたのです。

 

これで装着できない原因が明確になりました。以前の確認時に記述した様に、前面スカート部分をT車仕様の床板から切り継がねばならず(→こちら)、何れの動力ユニットでも前方台車付近で切断する必要がありますので、今回再確認したキハ84用でも同様に切断すれば装着可能になります。更に、切り落としたパーツから保持柱だけを切り出して移設すれば、貫通先頭車用の短い導光板の前方保持も可能になります。

 

さて、KTR8500形には何れの動力ユニットを採用するのが最適解なのでしょうか。

 

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