番外 4~6号車は不慮の事故により2代目の車両となっています、JR九州885系電車SM3編成紹介 | コウさんのコウ通大百科 PART3

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(平成24年1月〜平成30年3月の記事はPART2の内容です)

 
 JR九州885系電車は、これまでも当ブログでも述べておりますように、佐世保線を運行します博多~武雄温泉間「リレーかもめ」、博多~佐世保間の「みどり」、走り慣れた長崎線を運行します博多~佐賀・肥前鹿島間「かささぎ」の西九州地区系統、日豊線を運行します博多~大分間「ソニック」と共通運用となっておりまして、運用自体も数日西九州地区系統数日「ソニック」数日西九州地区系統・・・と一体した運用で運行されております。

 

 このパターンは、平成30年3月の改正から存在しておりまして、昨年9月23日からは博多~長崎間「かもめ」が運行しなくなりましたが、先述のように博多~武雄温泉間「リレーかもめ」、博多~佐世保間の「みどり」、博多~佐賀・肥前鹿島間「かささぎ」の西九州地区系統へ運用が拡大しまして、現在は「ソニック」系統を合わせて7運用が存在しております。

 

 また、1次車(「かもめ」編成)・2次車(「ソニック」編成)とスタイルは若干異なる所はありますが、それでも装備自体も共通の装備である事や、一体化する事でより効率的な運用に就けると言う事からそのようなパターンとなっているようでもあります。

 

 しかし、元々は「かもめ」編成と「ソニック」編成と分かれて導入されておりまして、実際に1次車「かもめ」編成が6両編成で導入されていたのに対しまして、2次車「ソニック」編成は5両編成で導入されておりまして、その違いが見えておりましたが、のちに「ソニック」編成も6両化されまして、さらに「かもめ」の運用にも入るようになりましたし、「AROUND」化で塗装も「ソニック」の青に統一されておりまして、ますます一体化した姿が見えるようにもなっております。

 


 そんな人気な姿も見られております885系電車でありますが、残念ながら不慮の事故によりまして廃車となりました車両も実は存在しておりまして、それによります代替用の車両も後に登場しまして現在に至っております。今回は、その事故によりまして新たな編成となりました885系電車SM3編成を皆様にご紹介してまいります。
 

 このSM3編成が導入されましたのが、他の6編成(SM1・2・4~7各編成)と同様平成12年日立製作所製でありまして、導入当初から「かもめ」・「ソニック」で運行を開始しておりました。当初は、運用の中に「ソニック」運用も2往復存在しておりましたし、博多~門司港間の「きらめき」にも運用に入っておりました。
 

 しかし、翌年平成13年には、「ソニック」用に5両編成の2次車4編成が導入された事もありまして、その結果1次車7編成はもっぱら「かもめ」として運行されるようにもなりまして、その結果「ソニック」としての姿は見られなくなってしまっておりました。
 
 と言いますのも、当初の「かもめ」編成は、他の編成と同様画像のように黄色い帯となっておりまして、青い帯として登場しました2次車でもありますSM8~11編成とは差別化が図られておりましたし、先述のようにそのSM8~11編成も当初は5両編成で導入されておりましたので、より編成及び運用にも違いも見られていたのも特徴でありました。
 
 (いずれも平成23年撮影)~画像4はバルーンさが駅にて
 

 しかし、平成15年7月に長崎県の肥前長田駅(諫早市)~小江駅(旧高来町~現・諫早市)間で発生しました大雨による災害で崩れました岩石が線路上に落ちまして、それを博多行き「かもめ46号」として運行されておりましたSM3編成が衝突・脱線しまして車両自体も水田に落下すると言う大きな惨事に見舞われてしまいまして、運行時先頭でありました6号車のクモハ885-3をはじめとします3両が大破した事から廃車に追い込まれてしまいました。
 

 そして、その翌年であります平成16年に新たな3両が新製されまして、これら3両が・・・

 4号車 サハ885-403
 5号車 モハ885-403
 6号車 クモハ885-403

と、新たに400番台として、他の3両とともに新たな編成を組みながら現在に至っております。
 
 (クモハ885-403の表記)
 

 また、この事故の前には、「ソニック」編成でありましたSM8~11編成が6両化されておりまして、この事故の後、車両不足に陥っていた事もありまして、この事故をきっかけに「ソニック」編成が「かもめ」に、「かもめ」編成が「ソニック」にそれぞれ共通運用に入るようになりました。まさに、装備が共通であった事が良かったようですが、きっかけを思うと仕方がない所ではあります。
 

 その後、「かもめ」編成でありますSM1~SM7編成は「ソニック」編成と同様青帯化される事にもなりまして、このSM3編成に関しましても、平成24年に小倉総合車両センターに入場しました際に画像にありますように「ソニック」編成と同様青帯化されまして現在に至っております。その際には「AROUND THE KYUSHU」のデザインも入るようになっております。
 

 以下の画像は、新たに新製導入されました、小倉方先頭車のクモハ885-403でありますが、スタイルから見ましてもあまり変化がないのが見ていてわかるのではないかと思います。この間には、ヘッドライトに変化があります2次車のSM8~11編成が導入されていた訳でもありますが、この車は1次車と同様のスタイルとなっている事もわかるのではないかとも思います。
 

 一方、こちらの画像は現在のSM3編成全体の姿であります。前1両目にあたります6号車から3両目の4号車までが新製されました車両でありますが、そう言った姿もあまり感じさせられないほど馴染んでいるようにも伺えるのではないかとも思います。
 

 今回は不慮の事故で廃車となった編成もあります885系電車SM3編成をご紹介しましたが、あってはならない不慮の事故によりまして全うした編成があると言うのは残念ではならない事ではないかと思う所であります。やはり、事故もなく全うした方が当然の事ながらよっぽどいいのではないかとは思いますので。それでも、ご紹介しましたように新たな2代目となります車両が新製の上現在は共通運用となっております西九州地区系統・「ソニック」の運用に就いている訳でもありますので、不慮の事故で全うしました初代の分、新たに編成を組みました3両も引き続き活躍を見せていただきたいものであります。