何気ないこの1枚が実は超レアシーンでした,という話です.
6/30〜7/1の大雨は山陰本線(と美祢線)を長期間不通に追いやっており,いずれの区間もJR西日本の存廃議論の対象になりうる路線で余談が許せません.これにより「瑞風」の運転にも影響が出ています.
「山陰コース」の変更
「瑞風 山陰コース」について,「下りコース」は立ち寄り観光地に萩市が含まれるということもあり原則運休に,「上りコース」は山口線経由となります.実際,「山陰下りコース」は本日告知された2024/3〜4月運行分(第22期)では募集されません.記事を書いた現在,益田方面から長門市へ列車を走らせると,その列車を下関方面へ抜かす方法がなくなってしまったためです.山口線沿線では立ち寄り観光できそうな場所が津和野町か山口市中心部ということになりますが,いずれにしても「瑞風」の利用者をおもてなしするノウハウは一朝一夕に身につくものではなく,山口市中心部で思いつく観光名所として有名な「瑠璃光寺五重塔」は大規模改修に入りました.通しようがないというものです.
また,「山陰コース・山陽/山陰周遊コース」と「山陽コース」では「瑞風」で運行する編成の向きが変わっています.「山陰コース」の編成で「山陽コース」を運行しようものであれば,客席から海が見えないということになってしまいます.
なお,第22期・4/14着の「山陽下りコース」ををもってキイネ87系は全般検査に入り,検査明けは9月中旬になるとのことです.
https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230821_00_press_mizukaze.pdf
撮影視点でのポイント
これにより,通常は撮影できない「山口線を日中に上る瑞風」が撮影できるようになりました.こと,9/18は,4/14までの運行日中唯一の祝日であり注目度は高いです.
本日も「瑞風 山陰上りコース」は運行されており,撮影された方のアメブロ記事を紹介させていただきます.
また,回送は山陽本線経由で行われているようです.場合によっては「山陽下りコース」の営業運転と同じ時刻で行われていることもあり,結果として,8/20に撮影した「柳井駅で山陰コースの向きのキイネ87と117系7000番台が交換する」のシーンは大変貴重なものでありました.したがって,公開可能であるように編集して,このシーンの映像を公開します.編集の都合上,1〜5号車の通過シーンはカットしておりますことをご容赦ください.
本来の姿であるこの光景が再び見られるかどうかは今後の展開次第ですが,新たなシーンが見られるものと思われます.
なお,9/18当日については,山口県でも屈指の人気・大規模イベント「WILD BUNCH FEST.」が午後〜夜にかけて開催されます.開催地は山口市阿知須きらら浜ですが,時間帯によっては山口市内全体で渋滞します.ご注意ください.
関連記事