さて、無事に昭和駅を攻めて再び鶴見線巡りを再開。
T11編成は、3両の短い鶴見線編成の中でも個性的な編成。
原番号で残るモハ205-26は、1985(昭和60)年8月20日に川崎重工で新製。
遂に38年目を迎える205系現役最年長車両となった。
山手電車区(南ヤテ→東ヤテ)に第9編成として配属後、2004年8月に中原電車区に転属。
このモハ205-26に限らず、鶴見線・南武支線配属の205系の車内の車両番号・号車表示は全て
オリジナルのステッカー表示に交換が完了している。
昭和末期の川崎重工メーカープレートは健在。
そしてクハ205-1101は、205系先頭車化改造の第1号車。
テストケースとして南武支線1000番台より早く、元埼京線ハエ8編成サハ205-161から改造。
しかし、相棒であるクモハ204-1101(元モハ204-26)ら2両の改造出場まで、およそ2年半近く
保留車として中原電車区に留置されていたという経歴を有する。
メーカープレートは平成初期のデザインが健在で、かつ鎌倉総合車両所の改造銘板も併置。
いまとなっては、このどちらも貴重な個体であるが…
引退の見通しが明らかになり、先の昭和60年製銘板と共に早晩撤去される可能性が高い。
さて、前回はこの浜川崎駅から安善駅まで、この乗った電車に乗り継いだ。
この時の理由は、大川行きに乗るためだったが…
今回は、大川には行かずに
武蔵白石で下車!
およそ5分後を続行する、武蔵白石始発(左)との並びを押さえる。
前回は車内から見るだけだったので。
この角度で捉えるのは昨年6月26日以来になるが、まだまだ静かな夏の朝。
まぁそもそも、降りた目的はそれじゃなく。
まだ本線側には多数残されている門型鉄塔と、
ポイントを渡っていく大川行きを撮りたかったから!
レールの軋み音も高らかに、20km/h程度で警笛を鳴らしながら大川に走り去っていく。
そして、また一瞬静寂が戻る構内。
わざわざここから始発に乗っていく人も、ほとんどいない。
まだお盆休みだったとはいえ、それでも拍子抜けするほどであった。
そして、8:38にはまた鶴見に向けて走っていく。
定石通りの発車の場面も撮りつつ…
門型鉄塔もしっかり!
ただ実際、間近に見るとだいぶ錆の進行が進んできているように感じた。
海が近い分、保守も容易ならざる部分もあるだろうが…
次第に珍しくなりつつある鉄道のストラクチャーアイテムにも、気をつけて目を向けてみたい。