川越駅【埼玉県】(川越線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
埼玉県の中南部、「小江戸」として観光地になっている川越市の中心市街地南側に位置する川越線の主要駅で、JRにおける川越市の玄関口に相当する駅かつ川越市の代表駅であり、当駅を境に大宮方と高麗川方で運転系統が分断されており、東武東上線と乗換可能な駅である、
川越駅 (かわごええき。Kawagoe Station) です。
 
尚、川越駅はJR(国鉄)より東武の方が先に開業しています(東武は1915年、国鉄は1940年)。
東武線の川越駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
また、当記事では西口の駅出入口と駅前しか紹介いたしません。東口につきましては東武駅の記事にて紹介いたしました。
 
 
駅名  
川越駅 (駅番号なし)  
 
所在地  
埼玉県川越市  
 
乗車可能路線  
JR東日本:川越線  
 
隣の駅  
大宮方・埼京線方………南古谷駅  
高麗川方・八高線方……西川越駅  
 
乗換可能駅  
東武鉄道:東上本線……川越駅まで徒歩3分  
  
訪問・撮影時  
2021年12月  
 
 

 

川越駅はJR、東武とも地平駅で、JR駅が西側、東武駅が東側にあります。
両方の駅を跨ぐ形で東西自由通路が設置されており、それぞれの南側に各社の橋上駅舎が設けられています。
東西自由通路は東西の出入口でペデストリアンデッキに接続しています。
地平と東西自由通路・ペデストリアンデッキの間は、階段のほかエレベーターでも連絡していて、バリアフリーに対応しています。
 
写真は川越駅としては「駅裏」に相当する西口です。JR東日本か管理しています。上写真は駅外より北を、下写真はペデストリアンデッキより北東を望む。
出入口・東西自由通路の右側が橋上駅舎で、通路左側は橋上部も含めて駅ビルになっています。通路右側の橋上駅舎手前側も駅ビルになっています。
駅ビル内にはJR東日本系の商業施設「ルミネ川越」が入居しています。尚、「ルミネ川越」は「ルミネ」を名乗りながら店舗面積が狭く、「アトレ」を名乗ってもおかしくないのですが、これは東口駅前に既に丸広百貨店が運営する商業施設「アトレマルヒロ」が存在しているため、店舗名の重複を避ける意味もあり「ルミネ」として2004年にオープンしたものと思われます(運営も当然ルミネです。ちなみにJR東日本駅などに立地のルミネとアトレは別会社による運営ですが、ともにJR東日本の連結子会社です)。
尚、東側に隣接する東武駅にも駅ビルがあり、そこには東武系の商業施設「EQUiA川越(エキア川越)」が入居しています。
 
出入口は1階と2階です。1階出入口は駅ビル内にあり、駅外とフロアの段差は階段とスロープで解消しています。2階橋上階とは階段・エレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。2階出入口はペデストリアンデッキ直結で、デッキは駅とバスターミナル、駅西側歩道、商業施設「U_PLACE」を結んでいます。エレベーターも各所に設置されています。
西口のペデストリアンデッキ下の地平部には東口と同様にロータリーとバスターミナルを有する駅前広場が整備されていて、タクシー乗り場もあります。
ロータリーは2つあり、ペデストリアンデッキを境に南側がタクシー用、北側が一般車送迎用で、バスターミナルは両ロータリーにまたがっています(主に南側)。
 
 

 

西口駅前です。いずれもペデストリアンデッキより南西を望む。上写真は駅出入口前より、下写真は駅前広場西側地点より撮影。
こちらの西口駅前は中心市街地側の東口駅前と比べて発展が遅れていましたが、昭和後期に区画整理・再開発が進行し、今では多くのビルが建ち並ぶ市街地へと発展しました。
さすがに商店の数は東口側より少ないですが、オフィスビルやマンションの割合が高い印象です。
また、写真左奥、ペデストリアンデッキの終点には商業施設「U_PLACE」があり、さらにその先、駅から約450m南西には埼玉県と川越市が共同開発した、劇場なども入居する公共施設「ウェスタ川越」があります。「ウェスタ川越」の東隣には商業施設「ウニクス川越」があります。
駅から離れると住宅街が広がっており、畑も一部残っています。
 
ちなみに、川越市の中心市街地および「小江戸川越」の「蔵造りの町並み」方面へは東口をご利用下さい。
 
 

西口駅前です。ペデストリアンデッキより北西を望む。右手に西口があります。
西口の北側駅前はオフィスビルが建ち並んでいます。商店は一定数あるものの多くありません。
奥に延びる道路を道なりに進むと、途中で右へカーブして西武新宿線に並行します。そして川越線と東武東上本線をくぐり、しばらく北上すると西武線の本川越駅に到達します。本川越駅へは迷わず行けますが、距離的には東口からの方が近いです。
 
 

西口駅前です。ペデストリアンデッキより南を望む。左手に西口があります。
西口の南側駅前もロータリー沿いにオフィスビルが建ち並んでいます。商店も一定数あります。
但し、賑やかなのは駅前区域の一部で、500mほど南下すると風景が住宅街へと変わります。
 
 

 

橋上階2階にある改札口です。南方向を望む。手前側が東西自由通路です。
ちなみにJR線・川越駅の改札口はこの1ヶ所のみです。小江戸・川越にちなんだ内装になっています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が10通路あり、左から6番目が幅広通路ですが、自動改札通路に点字ブロックは設置されていません。右端にはウォークイン形式の有人通路(点字ブロック設置。車いす対応幅)があり、カウンター式の窓口が設置されています。
改札口の右手前には自動券売機(ICチャージ可)とICカードチャージ機、指定席券売機があり、さらに右には『みどりの窓口』がありましたが、2022年2月に臨時窓口化され、代わりにオペレーター対応型の『話せる指定席券売機』が常設されています。
改札内には自動精算機(ICチャージ可)も設置されています。
トイレ・多機能トイレは改札内コンコースにあります。改札外は後方にある「ルミネ川越」の4階フロアにあります(車いす対応トイレ併設。オストメイト設備の有無は不明)。ちなみに改札階は「ルミネ川越」の2階フロアに相当します。
そして下層1階にある各ホームとの間には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
尚、JR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」ですが、改札内は上写真奥、コンコースにあります。一方、改札外の店舗は西口1階出入口前にあります。
改札内には「ベックスコーヒーショップ」や蕎麦店「いろり庵きらく」などがあり、飲料自動販売機とカプセルトイ(ガチャガチャ)コーナーもあります。
 
 

 

2枚とも3番線に設置されている吊下式駅名標です。
いずれも電照式で、バックライトは蛍光灯です。下写真は橋上駅舎真下で、昼間でも暗く、電照式のおかげで見やすいです。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には川越線埼京線直通区間のラインカラーである緑(埼京線と同一)が表示されています。
ローマ字(英語)は併記されていますが、他の言語は併記されていません。
尚、川越線には埼京線直通区間(大宮~川越)も含めて駅ナンバリングが導入されていません。埼京線と川越線の差を感じてしまいます…。
 
 

JR線の川越駅は島式ホーム2面3線の地平構造で、南南東~北北西方向にホームが延びています。
川越駅はJR(旧・国鉄)より東武の方が先に開業したことから(東武は1915年、国鉄は1940年)、番線は東隣(左側)にホームがある東武線の続番になっており、左(東)から3番線~6番線の順に付番されています。
 
左ホーム(東)の左が3番線で主に大宮方面からの折り返し列車(上り大宮方面・埼京線方面)が使用し、右が4番線で主に高麗川方面からの折り返し列車(下り高麗川方面・八高線八王子方面)が使用します。4番線と5番線は同じ線路を共用しており、右ホーム(西)の左側の5番線も4番線と同様に主に高麗川方面の列車が使用します。そして右ホーム右側の6番線は3番線と同様、主に大宮方面からの折り返し列車が使用します。昼間帯は大宮方面からの折り返し列車が3番線または6番線に入線し、高麗川方面からの折り返し列車が中線の4・5番線に入線することで、大宮方面と高麗川方面を直通する旅客が上下移動なく乗換できるように配慮されています。但し、本数が増加する平日朝ラッシュ時は例外もあり、大宮方面からの折り返し列車が4・5番線に発着することや、高麗川方面列車が6番繊維発着することもあります。
  
ホーム有効長は各番線とも10両分で、2022年4月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は中央部こそ広いものの、3・4番線の大宮方の端(奥)や5・6番線の両端は幅が絞られて相当狭くなっています。また、ホーム中ほどは橋上駅舎や駅ビル「ルミネ川越」に覆われており、昼間でも薄暗くなっています。
上屋は各ホームともほぼ全長にわたり設置されています。両端に一部雨ざらしの箇所がありますが、10両編成の列車は停車時、全て上屋内に収まります。
各ホームにはベンチ・飲料自動販売機があります。
 
写真は4番線より大宮方を望む。
 
 

 

2枚とも4番線より高麗川方を望む。
右から3番線~6番線の順で、E233系の停車列車で見えませんが、3番線の右隣には東武東上本線・川越駅のホームが並んでいます。
1985年の電化以前は現在の5・6番線ホームしか存在せず。3・4番線ホームの場所にはかつて貨物側線があり、東武線とレールが繋がっていました。1974年に貨物取扱が廃止され、電化による輸送力増強の一環で側線跡に3・4番線ホームを増設した形ですが、貨物設備の廃止に伴い、東武線と繋がっていたレールは分断されてしまいました。
 
発車メロディは、
3番線……木々の目覚め V2  
4番線……See you again  
5番線……古いオルゴール  
6番線……airly  
です。
 
 

3・4番線ホームより大宮方を望む。左には東武東上本線が並走しています。
また、川越線は大宮~日進の1区間を除き、単線区間になっています。
この先、東武東上本線と並走しながら住宅街の中を南南東へ走りますが、やがて国道16号と国道254号の新宿町交差点をトンネルでくぐると同時に左へカーブし、東武東上線をアンダークロスして進路を東寄りに変えます。その後は住宅街の中を走りながら築堤区間になり、新河岸川を渡ると田園風景の中を走るようになります。そして国道254号バイパスをアンダーパスすると沿線の住宅の数が増えてきて、九十川を渡るとほどなくして南古谷駅へと至ります。南古谷駅の先に車両基地の川越車両センターがあるため、朝の高麗川方面行き電車の一部は南古谷始発となっています。
 
 

3・4番線ホームより高麗川方を望む。右には東武東上本線が並走しています。
こちらの高麗川方面は、大宮方面と比べて列車本数が減少します(昼間帯は大宮方面が毎時3本、高麗川方面が毎時2本)。また、大宮方面の列車は10両編成ですが、高麗川方面は4両編成と、輸送力は大宮方の半分以下になります。
この先、東武東上本線と並走しながら市街地の中を北北西へ走り、緩い上り勾配で築堤区間になると左へカーブして東武東上線と分かれると同時に、東上線と一緒に西武新宿線をオーバークロスします。西武線の本川越駅はこの地点の右側(北側)にありますが、利用者目線で言えばこの地点に総合駅を作ってくれれば西武線との乗換が便利になるのですが…(まぁ無理でしょうけど)。その後は地平区間に戻り、右手に東武線の川越市駅に併設されていた川越工場跡を見ながら住宅街の中を北西へ走りますが、やがて沿線に田園地帯が目立ってくると左へカーブして進路を西寄りに変えます。その後は田園の割合が減少して住宅の割合が増加し、県道160号線をアンダーパスすると程なくして西川越駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私がJR線の川越駅で下車(乗車)したのは少なくとも2000年、2009年、2011年、2015年、2021年、2022年の6度はあります。いずれもJRと東武or西武の乗換で利用していますが、2000年と2009年は大宮方と高麗川方の乗換で利用して改札は出ておらず、2021年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので乗換ついでに駅を観察・撮影しました。埼京線系統の電車が直通する大宮方と短編成の電車が行き来する高麗川方で運転系統がほぼ完全に別れていて、2面3線の駅は外側2線に大宮系統が、内側1線に高麗川系統が発着して当駅での乗り継ぎの利便性を図っています。橋上駅舎を有しており、東側には東武駅が併設されていて乗換は比較的容易ですが、乗車人員はJRより東武の方が1.5倍ほど多いです。駅前は川越市の代表駅にふさわしく商業施設に囲まれていて、休日の昼間は駅も駅前も買物客や観光客でごった返しています。
  
新宿駅からですと埼京線の川越行き(主に快速系統)に乗車すれば乗換なしで到達できます。他の行先の電車には乗らない方が無難です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。東北新幹線または上野東京ライン経由宇都宮線・高崎線系統に乗り継いで大宮駅まで行き、さらに地下ホームから発車する川越線の川越行き電車に乗り継いで終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。

尚、紹介しましたアクセスルートは、必ずしも最速・最安ではありません。   

原則としてUPした駅へ直接現地入りする前提のルートを紹介しております。ご了承下さい。   

(2023.8.17.9:09追記)   

    
 
食料・飲料について、改札内にコンビニがあり、改札外は東西の駅前にコンビニがありますが、駅前は「ローソン」の数が多いです。一方、飲食店も「ルミネ川越」内や東武駅の「エキア川越」内、そして東西の駅前にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度はやや高いですが、
川越線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は川越駅でも途中下車してみて下さい!
そして川越へお出かけの際や川越観光へ行かれる際はぜひ川越線をご利用になり、川越駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)