九州急行バス「九州号」と言いますと、福岡から長崎自動車道を経由しまして、長崎へと向かう高速路線バスとして運行されている事はご覧の皆様もご存知ではないかと思います。
この路線の運行本数は、平日は36往復ではありますが、土日祝日は43往復まで増発しております。この本数は、「コロナ禍」以前の本数には至っておりませんが、それでもここまで復便しただけでもいいのではないかと思う所ではあります。やはり、西九州新幹線の場合は必ず武雄温泉駅で乗り換えが必要になりますが、この場合では乗り換えの必要がありませんので。
またこの路線では、以下のように6系統が存在しておりまして、スーパーノンストップ系統以外のいわゆる嬉野インター経由便以外では多久西パーキングエリアでのトイレ休憩も行われておりまして、実際に休む姿も見られております。尚、この中で最速なのはスーパーノンストップ・出島道路経由でありまして、(天神~長崎駅前間)2時間07分で運行されております。
【系統】
スーパーノンストップ 昭和町経由(天神高速バスターミナル~昭和町無停車)
スーパーノンストップ 出島道路経由(天神高速バスターミナル~大波止無停車)
スーパーノンストップ 大村インター・昭和町経由(天神高速バスターミナル~大村インター無停車)
嬉野インター経由 (高速基山停車・多久西パーキングエリア休憩)
福岡空港国際線・嬉野インター経由(高速基山停車・多久西パーキングエリア休憩)
福岡空港国際線・嬉野バスセンター経由(高速基山・嬉野インターも停車、多久西パーキングエリア休憩)
そんな「九州号」でありますが、7月中の数日間、スーパーノンストップ系統におきまして従来と違った区間を走行する姿が見られておりました。今回は、その姿を収める事ができておりましたので、皆様にご紹介してまいります。
それが、西九州自動車道(福岡前原道路~唐津伊万里道路)を迂回運行していたものでありまして、佐賀県内で豪雨が発生しました7月10日~12日までの間に迂回運行が行われておりました。その理由が、長崎自動車道の佐賀県内で土砂崩れが発生しておりまして、さらにみやき町の高速中原バス停付近で土砂崩れの危険性があった事もありまして、結果鳥栖~東脊振間が通行止めとなった事で大幅な遅延が発生する事から、スーパーノンストップ系統のみは西九州自動車道迂回が行われておりました。
尚、西九州道迂回によりまして、伊万里府招インターから武雄北方インターまでが一般道(国道202号線~国道498号線)での迂回となっておりました。
まずは、7月11日撮影分からご紹介してまいります。今回撮影場所は唐津市の養母田地区で(仕事の休憩中でした)昼に撮影しておりまして、唐津インター~唐津千々賀山田インター間にあたる部分であります。この高架橋の下では、その下のように唐津線の線路もありまして、これまでも撮影に出向いていた場所でもあります。
(唐津線列車)~普段はこのように列車を収めています
そして、この日昼に博多バスターミナルを発ちまして、天神高速バスターミナルを経由しまして約1時間足らずでこの場所を長崎行きが通過します。普段福岡・長崎・多久などで見られるカラーがなぜか唐津市内で見られるというだけでも違和感ある部分ではなかったかと思います。
この便では、前側面のロゴからいすゞガーラでありました。しかし、いすゞガーラでも多く存在します九州急行バスでありますので、どの車番がこの場所を通過したかはわかりませんでした。せめてラッピング車両でも来ればわかりやすいのですが、こればかりは仕方ない部分ではないかと思ってならない所ではありました。
尚、この日の昼過ぎからは長崎自動車道の下り線の通行止めが解除された事もありまして、下り長崎行きは以降は元のルートに戻っておりました。そう思いますと、辛うじてこの姿を見られただけでもラッキーであったと言ってもいいかとも思いました。
その翌日の7月12日、今度は同じく唐津インター~唐津千々賀山田インター間にあります松浦川橋の所から「九州号」福岡行きを収めに出向きました。
実は前日も福岡行きの姿を見る事ができていましたが、唐津インター付近で昭和町経由便で約1時間45分~50分で通過しておりまして、それに福岡まで約1時間ですので、約2時間45分~50分で運行されていた事が伺えました。となりますと休憩もあったのでは?と思われますが、ここまでのSNS情報では明らかになっておりませんでしたので、詳細は不明でした・・・。
さて、昭和町経由の福岡行きがやってまいりました。やはり、1時間50分以内でこの場所を通過しておりまして、ほぼそれくらいの時間帯で通過していた事が伺わせておりました。
この時の福岡行きも、車番がわからないとはいえども側面前部に書かれているロゴから、いすゞガーラでありました。やはり、台数が多いとなりますと、この割合もわからなくもない所ではないかと思います。
それにしても、この「九州号」カラーの車が通過する姿を見ましても、本当にここを通っているんだと言う事を実感させられました。尚、この運行は高速中原バス停付近の安全が確認されたこともありまして、この日を持ちまして迂回運行は終了、7月13日以降は通常のルートで上下運行されるに至っております。
今回は、九州急行バス「九州号」で見られました、西九州自動車道迂回運行シーンに関しましてご紹介しましたが、このような迂回ルートの例と言いますと、現在運休中のユタカ交通の「ユタカライナー」昼行便(長崎・佐世保方面)が迂回運行していた姿が見られていましたので、高速基山バス停を停車しない「九州号」スーパーノンストップ系統の迂回運行の姿もわかります。確かに時間は少々かかりますが、高速代は安いルートですので、迂回にもふさわしい事も伺えます。とにかく、このような姿は長崎自動車道や九州自動車道が何かしらないと見られませんが、実際にそのような例もある事を存じていただければと思います。