1620系VG23から開始された近鉄VVVF一般車の本格的な更新工事は製造年月に関係無く順不同に行われており、昭和末期に造られた1220系や6400系も対象になっているため「全編成の更新が完了するまで何年かかるんだろう?」って思ってしまいましたがこれまで簡易更新しか受けておらず、見劣り感のあったVVVF車の体質改善が本格化したのは嬉しいことで、これからの活躍に期待したいです。14日(月)の時点では1220系VC21と1230系VC32が高安検修センターで通電試験を行っており、出場が楽しみです。


(2023.8.14 撮影)

 更新工事が完了し屋外で通電試験中の1230系VC32です。同編成は名古屋線の所属で主に伊勢志摩ローカルで活躍するワンマン対応車ですが賢島へ入る一般車では初の更新車になり、最初のうちは目立つ存在になりそうです。


(2023.8.14 撮影)

 賢島方先頭のモ1232です。VVVFは更新前と変わらずGTOのままですが抑速制動用の抵抗器は新品に交換され、その点はVG23と共通します。


(2023.8.14 撮影)

 名古屋方先頭のク1332です。補助電源装置とコンプレッサー(CP)を搭載するTc車ですが補助電源のSIV化は行われておらずMGのままです。


(2023.8.14 撮影)

 VVVF車の更新工事では前面の転落防止幌取り付けや前照灯の位置変更等外観からでもわかる変化が幾つか見られるようになり、特に前照灯は元々種別灯及び尾灯があった所にLEDライト化した上で移動したため「何故ここを前照灯にした?」って思ってしまい、しかも前照灯らしくない形状であるため「あれっ、前照灯は何処へいった?」とも思ってしまいそうです。ちなみに種別灯及び尾灯は元の前照灯があった所に移動したため上下入れ替わる形になっており、見慣れるまでは違和感を感じそうです。