柳津駅【宮城県】(気仙沼線、気仙沼線BRT。2014年訪問)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 

今回の【駅】シリーズは、
宮城県登米市南東部、北上川の東岸に形成されている柳津集落の東側田園地帯に位置する気仙沼線の終着駅で、かつては気仙沼駅までレールが延びていたものの、気仙沼方は東日本大震災の津波被害により鉄路として復旧されることなく、BRTとして復旧され、鉄道とBRTの接続駅になった、
柳津駅 (やないづえき。Yanaizu Station) です。
 
尚、記事は2014年当時のもの、写真は2014年撮影で、古いです。現在は気仙沼方の鉄道事業が廃止されたり、BRTのりばが線路跡に移設されるなど変化が生じています。ご了承下さい。
  
  
駅名  
柳津駅 (駅番号なし)   
 
所在地      
宮城県登米市 (旧・本吉郡津山町)      
 
乗車可能路線  
JR東日本:気仙沼線、気仙沼線BRT(バス路線)        
      
隣の駅  
気仙沼線 (柳津~気仙沼は2020年廃止)   
前谷地方……御岳堂駅  
  
気仙沼線BRT  
前谷地方……前谷地駅  
気仙沼方……陸前横山駅  
  
訪問・撮影時  
2014年8月     
 
 

駅概要  
駅形態……………地平駅。
駅舎………………北側。現在は使用停止の模様。
出入口……………南北にあり。
バリアフリー……2014年当時は跨線橋に階段のみで非対応でしたが、後にスロープが設置され対応済。
点字ブロック……2014年当時は未設置。現在は不明。
駅前広場…………あり(2014年当時はBRTのりばが併設されていました)。
 
 

 

柳津駅は簡易委託駅で、改札業務は行われていません⇒2022年に完全無人化されました。
駅舎は上写真左側で、「津山町観光物産館ゆうキャビン」が併設されています。
右側の建屋は公衆トイレです(多機能トイレの有無は不明)。
駅舎とトイレの間には通路があり、通り抜けると跨線橋前に出ます。駅舎に入らなくても跨線橋へアクセス可能です。跨線橋はホームおよび南口に通じています。
また、現在は駅舎左側にホーム、BRTのりば、南口につながるスロープ通路が設置され、バリアフリー化されています。通路に並行して、駅前広場と気仙沼方の線路敷きを転用したBRT専用道を結ぶ連絡道路が延びています。
駅舎とトイレの間に飲料自動販売機が、トイレ右寄りに電話ボックスがあります。
2014年当時はトイレの右側にBRTのりばがありましたが、現在はホームの東側(気仙沼方)に移転しています。
写真は2枚とも南東を望む。
 
 

駅前です。北西を望む。
柳津駅は街外れの田園地帯に位置しています。駅前に民家や商店は少ないです。
写真奥に延びる駅前道路の突き当たりを左折すると、駅から400mほどで旧・津山町の中心市街地に到達します。
市街地の西側を北上川が南流しています。
 
 

駅前です。西を望む。
遠方には旧・津山町の中心市街地が見えます。
西側の線路沿い(写真左)には小規模な新興住宅地が形成されています。
 
一方、南口がある駅南側は田園風景が広がっていて民家が見られず、工場が見られる程度です。
尚、南口からホームや北口へは跨線橋または平面通路(バリアフリー対応済)でアクセス可能です。
約3.5km南、北上川沿いの山地には「柳津虚空蔵尊」があります。
 
 

駅舎内です。南を望む。現在は駅舎として使用されていないと思われます。
「津山町観光物産館ゆうキャビン」は小規模で、観光案内所程度といった感じでした。
2014年当時の柳津駅は簡易委託駅で、左側のカウンターできっぷも販売しています。
自動券売機はなく、『Suica』も利用できません。
右側にはベンチがあり、駅舎は待合室としても利用されています。
出入口は右側(駅前広場方面)と正面(跨線橋方面)の2ヶ所です。
前方の跨線橋または駅舎を出て後方のスロープ通路(バリアフリー対応の平面通路)を通ればホームおよび南口にアクセス可能です。
BRTのりばは後方のスロープ通路をご利用下さい。
トイレは駅舎を出て西側の公衆トイレをご利用下さい。
尚、柳津駅周辺に売店・コンビニはありません。トイレ前に飲料自動販売機があります。
 
 

1番線に設置の建植式駅名標です。非電照式です。
JR東日本の標準デザインで、下部の矢印の中央には気仙沼線のラインカラーである青色が表示されています。
気仙沼線には駅ナンバリングが導入されていません。
また、上部には地元の名所である「柳津虚空蔵尊」の写真がプリントされています。
そして、気仙沼方は不通状態だったため、気仙沼方の隣駅である「陸前横山」がシールで隠されていました。
 
 

こちらは縦型の駅名標です。
仙台・宮城観光PRキャラクターである「むすび丸」のイラストが貼られています。宮城県の各駅で見られます。
 
 

 

駅構造……地平駅(南西~北東方向)。
配線………島式ホーム1面2線(左の2番線は使用停止→後に事実上廃止となり単式ホーム1面1線に)。
 
右(北)は1番線で全ての上下線列車が発着します。左(南)は2番線で2014年当時は使用停止状態でしたが、後に線路が撤去されました。東日本大震災前は1番線が下り気仙沼方面、2番線が上り前谷地方面でした。
また、1番線の右には気仙沼方から側線が分岐しており、駅舎前で行き止まりになっていました。駅舎前にプラットホームがあるため、保線用で使用されていたと思われますが、現在は撤去されて跡地は駅前広場とホーム・南口を結ぶ通路および駅前広場と後方にあるBRTのりばを結ぶ接続道路に転用されています。
   
ホーム有効長……現在は5両分(以前はもう少し長かったです)。
ホームドア………なし。
ホーム幅…………標準レベル。
上屋(屋根)………気仙沼寄りの約1両分。雨天時は要注意。 
ホーム上設備……待合室(上屋の気仙沼寄り)。
 
上屋の前谷地方の端(写真前方)に跨線橋があり、駅舎・駅前広場(右)および南口(左)と繋がっています。
また、現在は待合室より手前側(気仙沼方)のホームが撤去され、代わりにBRTのりばや駅の南北に通じるスロープが設置されています。そして気仙沼方のホーム端だった付近にBRTのりばが設置されています。
 
写真は2枚とも前谷地方を望む。
 
 

 

2枚とも終端方(気仙沼方)を望む。上写真は跨線橋西側、下写真は跨線橋東側より撮影。
ホームは跨線橋よりかなり西側まで延びています。また、2014年当時は2番線の線路が残っていました。
上屋の先にある待合室は上屋とつながっていて、跨線橋から待合室まで雨に濡れずに移動可能です。
当時は待合室より結構先までホームが延びていましたが、現在は待合室のすぐ先で途切れてしまっています(跡地はスロープに転用)。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は跨線橋より、2枚とも前谷地方を望む。
この先、郊外の田園風景を見ながら右へカーブして築堤へ上がり、右手に旧・津山町の中心市街地を見て走ると進路を西に変え、北上川を渡ります。その後は猪民山をトンネルでくぐり、田園地帯に出ると三陸自動車道をくぐります。その後は左手に旧北上川沿いに形成されている集落を見ながら田園風景の中を西へ走り、やがて左へ大きくカーブして短いトンネルを抜け、進路を南に変えると御岳堂駅へと至ります。
 
 

 

2枚とも終端方(気仙沼方)を望む。
2014年当時はレールが残っていて、左の1番線(下り線)からは安全側線が分岐していました。
現在は気仙沼方が廃止されたため線路が撤去され、跡地はアスファルト舗装されてBRT専用道へと転用されました。
また、撮影地点付近にBRTのりばがあり、上下線ごとに乗り場が設けられています。
ちなみに気仙沼線BRTは柳津駅から志津川駅の手前まで廃線跡を転用したBRT専用道を走りますが、前谷地方は線路が生きているため、BRTは一般道を走ります。そのため、BRTのりばと駅前広場を結ぶ接続道路が整備されています。
 
 
あとがき    
私が柳津駅で下車(乗車)したのは2014年の1度きりです。気仙沼線BRTから気仙沼線に乗り換えるために利用しました。震災前は島式ホーム1面2線の交換可能駅でしたが、震災後に柳津~気仙沼間が不通になり、当駅は実質1面1線の終着駅になりました。また、2014年当時は北側に駅舎があり、駅舎前にBRTのりばがありましたが、現在はホームの気仙沼方にBRTのりばが移転し、2022年に無人化されてログハウス風の駅舎は使用されなくなったようです。駅は町外れの田園地帯にあり、旧・津山町の中心市街地は約400m東の北上川沿いに広がっています。
  
東京からですと東北新幹線に乗り仙台駅で下車。東北本線下りに乗り換えて小牛田駅まで行きます。小牛田駅までは東北新幹線で古川駅まで行き、陸羽東線上りに乗り換えても到達可能です。そして小牛田駅で石巻線に乗り換えて、さらに前谷地駅で気仙沼線に乗り継いで当駅下車です。但し、気仙沼線は本数が少ないため、時間帯により前谷地駅から気仙沼線BRTに乗った方が先着する場合もあります。新幹線効果でじゅうぶん日帰り訪問は可能です(最大滞在時間……約11時間半)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東京駅まで東海道新幹線を利用して、東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。結構タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間……約3時間半)。
(飛行機の利用は考慮していません)  
 
食料・飲料について、駅周辺にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。必ず事前に用意して下さい。
  
特に大阪からの到達難易度が高いですが、気仙沼線を乗り鉄の際、気仙沼線BRTにご乗車の際は、ぜひ一度は柳津駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)